株式会社RYODENのM&A実績
三菱電機のFA機器代理店の事業を、地域ごとに引き受けている会社です。2025年から1年あまりで北海道の2社から代理店事業を譲り受け、2026年には四国の販売会社を株式ごと取得すると発表しました。中長期経営計画「ONE RYODEN Growth 2029 | 2034」で「国内外で戦略的投資によるマーケットの獲得」を掲げており、代理店権と地域の顧客基盤を持つ会社が狙いです。
株式会社RYODENが公表した適時開示3件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月9日(新しい開示が出たら追加します)
会社概要
- 本社
- 東京都豊島区
- 設立
- ―
- 事業内容
- 三菱電機のFA(ファクトリーオートメーション)機器代理店事業を全国で展開する技術商社
- 売上高
- 2,127億7,200万円(2026年3月期(連結))
- 営業利益
- 52億4,400万円
- 純資産
- 945億3,300万円
どんな会社を買っているか
- 買う業種
- 三菱電機製FA機器の販売代理店
- 対象の規模
- 対象の業績は3件とも非開示(事業を譲った会社の資本金は3,600万円〜1億円)
- 手法
- 事業譲受(会社の一部事業だけを引き取る形)が中心。2026年は株式譲渡による100%取得も使う
- 赤字でも買うか
- 黒字の会社のみ
- 買収後の扱い
- 事業譲受の2件は、RYODEN本体の事業として引き継いでいます。株式ごと買う四国三菱電機販売も、取得後に吸収合併する予定と開示されています。買った先を独立した子会社として残すより、本体に取り込む方針です。
- 取得価額は3件とも非開示で、対象の売上や利益も開示されていません。北海道の2件は「適時開示基準に該当しないが有用な情報と判断し、任意開示」としています
- 会社を丸ごと売らなくても、代理店事業だけを切り出して譲れることを示す例が続いています。北弘電社は電気設備工事などの本業を残し、三菱電機FA機器の代理店事業だけを譲渡しました
- 同じ地域で2社から続けて譲り受けています。北海道では北弘電社に続き、3か月後に北海道三菱電機販売の代理店事業も引き受けました
- 2026年7月には海外のTOPAS electronic AGの全株式取得も発表していますが、海外企業のためここでは一覧に入れていません
買収の履歴3件
すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。
四国三菱電機販売株式会社
三菱電機製FA機器の販売(四国エリア)/香川県高松市/1983年設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- ―
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- ―
決算期:非開示/譲渡前の株主:三菱電機株式会社が100%保有(1,000株)/非開示。当期の業績に与える影響は「軽微」とされている
買収理由:四国エリアの地域密着の顧客基盤を取り込み、販売力の強化と顧客基盤の拡大を図る
1983年から高松を拠点に、四国で三菱電機製FA機器の販売基盤を築いてきた会社です。売り手はメーカーの三菱電機。開示は、地域に大手の需要家や設備メーカーが集まり、高度な自動化や環境対応のニーズに応える競争が「ますます激しくなる」との見方を示し、RYODENの資金・専門人材・全国のサポート網と組み合わせると説明しています。地域で強い販売網を持っていても、技術対応の負担が重くなる局面で、全国規模の同系統の商社に統合される流れが読み取れます。取得後は2027年4月1日付で吸収合併する予定で、社名は残らない見込みです。
株式譲渡の実行は2027年1月5日の予定です。実行後、2027年4月1日付で吸収合併する予定と開示されています(正式決定は今後)。
北海道三菱電機販売株式会社の三菱電機FA機器販売代理店事業
三菱電機製FA機器の販売代理店(北海道エリア)/北海道札幌市/譲渡会社は1979年5月設立設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- ―
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- ―
決算期:非開示/譲渡前の株主:譲渡会社は北海道三菱電機販売株式会社(資本金3,600万円)。株主構成は開示なし/非開示。「適時開示基準に該当しない」とされ、任意開示
買収理由:北弘電社からの譲受に続き、北海道の三菱FA機器代理店としての地位を固める
譲渡会社は資本金3,600万円、電気機械器具の製造・修理・販売や電気工事を手がける会社で、そのうちFA機器の代理店事業だけを譲っています。開示は、この会社が「コンポーネント主体」で築いた顧客基盤に、RYODENの提案力と技術サポートを組み合わせると説明しています。部品を売る中で積み上げた取引先そのものが、譲渡の対象として評価されている例です。
法人ではなく事業を譲り受けた取引で、2026年1月5日の事業譲受日以降はRYODEN本体の事業として引き継がれる形です。実行後の経過開示は確認できていませんが、変更や中止の開示もありません。
株式会社北弘電社の三菱電機FA機器代理店事業
三菱電機製FA機器の販売代理店(北海道エリア)/北海道札幌市/譲渡会社は1951年1月設立設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- ―
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- ―
決算期:非開示/譲渡前の株主:譲渡会社は株式会社北弘電社(資本金1億円)。株主構成は開示なし/非開示。「適時開示基準に該当しない」とされ、任意開示
買収理由:北海道エリアで三菱電機FA機器の代理店権を新たに得て、営業エリアと顧客基盤を広げる
譲渡会社は電気設備工事・計装工事・情報通信工事などを営む会社で、本業は手元に残し、FA機器の代理店事業だけを切り離して譲っています。買い手にとっての価値は、北海道での三菱電機FA機器の「代理店権」を得られる点にあったと開示に書かれています。メーカーの代理店権を持つ事業は、会社全体を売らなくても単独で引き受け手が見つかることを示す例です。
法人ではなく事業を譲り受けた取引で、2025年10月1日からRYODEN本体の事業として引き継がれています。2025年10月の北海道三菱電機販売の開示でも、北弘電社のFA事業譲受で代理店権を取得済みと触れられています。
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本ページは株式会社RYODENが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月9日