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株式会社ルネサンスのM&A実績

スポーツクラブと介護リハビリの「施設を丸ごと引き継ぐ」形の買い手です。中期経営計画で「営業継承やM&Aによる店舗網拡大」を掲げ、介護リハビリでも「初期投資の抑制が可能な事業承継及び施設承継」を検討していると開示しています。売り手は大手企業グループの子会社が多い一方、通所介護の楓の風(創業者1名が100%保有)や、社員10名・資本金300万円のBEACH TOWNのように、個人オーナーの会社も買っています。

株式会社ルネサンスが公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月9日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都墨田区
設立
1982年8月
事業内容
フィットネスクラブ、スイミング・テニス・ゴルフスクールなどのスポーツクラブ事業を中核に、リハビリ型デイサービス「元氣ジム」の介護リハビリ事業、自治体・企業向けの健康づくり事業を展開
売上高
649億3,300万円(2026年3月期(連結))
営業利益
15億6,500万円
純資産
96億8,900万円

どんな会社を買っているか

買う業種
フィットネスクラブ・スポーツクラブ/スイミングスクール/通所介護(リハビリ特化型デイサービス)/アウトドアフィットネス・公園運営(パークPFI)
対象の規模
対象の売上はいずれも非開示。社員10名・資本金300万円の会社から、駅近8施設を持つ大手私鉄系のスポーツクラブ事業まで
手法
スポーツクラブ・デイサービスは施設単位の事業譲受(建物などの固定資産も併せて取得)が中心。会社ごと買う株式譲渡は、100%取得(楓の風)と過半数だけの取得(BEACH TOWN 51.7%)の両方がある
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
株式で買った会社は社名のまま連結子会社として残しています(楓の風、BEACH TOWN)。一方、大手から段階的に買った東急スポーツオアシスは、100%子会社にした約1年後に吸収合併しています(公式サイトの沿革による)。施設の事業譲受では、ルネサンス本体が施設を引き継ぎます。
  • 取得価額は全件で非開示です。マイリハとKSC wellnessでは「前連結会計年度末の連結純資産の30%未満」とだけ書かれています。2025年3月期末の連結純資産121億1,800万円で計算すると、マイリハは約36億円未満と読めますが、幅が広く目安にはなりにくい水準です
  • 楓の風とマイリハは「適時開示基準には該当しないが、重要な内容と位置付け任意開示」としています。開示義務のない規模の介護案件でも、わざわざ開示を出しているということです。ただしその分、対象の業績などは省略されています
  • スポーツクラブの案件は売り手がほぼ大手グループの子会社です。三菱製紙の子会社(菱紙)、東急不動産、東急と続き、どれも親会社の事業見直しがきっかけでした。駅前・大型施設の承継なので、中小企業の相場の参考にはなりにくい案件です
  • 東急不動産の子会社だった東急スポーツオアシスには、2023年3月に新設会社への40%出資で資本参加し、2024年3月に全株式を取得、2025年4月に吸収合併しています(公式サイトの沿革による)。大企業同士の段階的な取得のため、この一覧の案件には入れていません
  • 介護では、楓の風の開示で「既存の元氣ジム施設とのドミナント戦略」と書いています。元氣ジムの近くでデイサービスを運営している会社は、買い手側から見て相性がよいということです

買収の履歴5件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年1月7日事業譲受(関連する固定資産も取得)

東急スポーツシステム株式会社のスポーツクラブ事業(8施設)

総合スポーツクラブ「アトリオドゥーエNext」5施設(二子玉川、武蔵小山、碑文谷、たまプラーザ、青葉台)、小型業態「アトリオライト」2施設(白楽、エトモ池上)、スイミングスクール1施設(たまプラーザ)/東京都渋谷区(施設は東京都・神奈川県の東急沿線)/譲渡会社は1993年4月設立設立

取得価額
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対象の売上
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対象の営業利益
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対象の純資産
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決算期:非開示/譲渡前の株主:東急株式会社(上場企業)の100%子会社/非開示。取得価額や開示基準に関する記述もありません

買収理由:収益性の高い既存施設の承継による事業規模拡大と顧客基盤の強化。東急沿線の駅近施設の獲得

1994年から東急沿線で続いてきた「アトリオ」ブランドの8施設です。売り手側の理由は「総合型フィットネスを取り巻く環境の変化」と親会社の事業方針で、本業から外れた事業を専業に渡す形の案件でした。大手私鉄グループの駅近施設をまとめて引き継ぐ案件で、中小企業の会社売却とは規模も性格もかけ離れています。ルネサンスが既存の施設を引き継ぐ方針をどれだけ本気で進めているか、を示す例として読むのが妥当です。

買収後不明2026年10月9日時点

事業譲受日は2026年7月1日(予定)と開示されていましたが、譲受の完了を示す開示や、公式サイトの沿革への記載は確認できていません。

確認元:沿革|株式会社ルネサンス

出典:東急スポーツシステム株式会社の事業及び固定資産の譲受に関するお知らせ

2025年12月1日事業譲受(関連する固定資産も取得)。ルネサンスにとって介護リハビリ事業で初の事業譲受

株式会社レーベンコミュニティのリハビリ特化型デイサービス「マイリハ」(5施設)

リハビリ特化型デイサービス(要介護度の軽い方を中心とした自立支援型の通所介護)/東京都港区(施設は埼玉県草加市・三郷市・さいたま市・吉川市、千葉県松戸市)/事業開始は2011年(譲渡会社は1988年4月設立)設立

取得価額
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対象の売上
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対象の営業利益
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対象の純資産
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決算期:非開示/譲渡前の株主:株式会社タカラレーベンの100%子会社(マンション管理会社)/非開示(双方の協議による)。「前連結会計年度末の連結純資産の30%未満」とだけ開示

買収理由:理念と事業内容が近いリハビリ特化型デイサービスの承継と、拠点のなかったエリアへの進出

売り手はマンション管理が本業の会社で、本業と離れたデイサービス5施設を「事業ドメインの見直し」で手放した案件です。相手先の経営成績は非開示ですが、任意開示(適時開示基準には該当しない規模)とされています。会社ごとではなく施設だけを渡しているので、本業は残してデイサービス部門だけを売る、という出口が実際に使われていることが分かります。

買収後存続2026年10月9日時点

公式サイトの沿革に「2026年4月 株式会社レーベンコミュニティの『マイリハ』5施設を事業譲受」とあり、予定どおり譲受が完了しています。事業譲受のため、施設はルネサンス本体が運営しています。

確認元:沿革|株式会社ルネサンス

出典:リハビリ特化型デイサービス「マイリハ」の事業及び固定資産の譲受に関するお知らせ

2025年11月27日株式譲渡(100%取得・子会社化)

株式会社楓の風

通所介護(直営13拠点:東京・神奈川・岡山)、通所介護のフランチャイズ本部(FC23拠点)、介護職向けの研修事業/神奈川県横浜市/2010年12月(2001年にNPO法人として創業)設立

取得価額
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対象の売上
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対象の営業利益
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対象の純資産
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決算期:非開示/譲渡前の株主:個人1名(小室 貴之)が100%保有/非開示(先方からの要請による)

買収理由:通所介護のリハビリ・自立支援のノウハウ取り込みと、既存の元氣ジム施設とのドミナント戦略

資本金1億円、直営13拠点とFC23拠点。社長が株式を100%持つ会社を、そのまま上場企業が買っています。NPO法人から始まり株式会社化した経緯の会社で、自立支援の計画作成ツール「SIプランナー」の開発や受賞歴といった仕組み・ノウハウが買う理由として明記されています。業績は任意開示のため省略されています。

買収後存続2026年10月9日時点

公式サイトの会社概要に連結子会社として「株式会社楓の風」が載っており、社名のまま子会社として残っています。

確認元:会社概要|株式会社ルネサンス

出典:株式会社楓の風の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ

2023年10月2日事業譲受。土地・建物は信託受益権としてルネサンスの指定先が取得

菱紙株式会社の「KSC wellness フィットネスクラブ金町・金町スイミングクラブ」

フィットネスクラブ、スイミングスクール(土地約1万1,500㎡・延床約1万3,100㎡の大型施設1か所)/東京都墨田区(施設は東京都葛飾区)/1972年開業(譲渡会社は1971年8月設立)設立

取得価額
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対象の売上
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対象の営業利益
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対象の純資産
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決算期:非開示/譲渡前の株主:三菱製紙株式会社(上場企業)の100%子会社/非開示(当事者間の協議による)。「前年度末連結純資産の30%未満」とだけ開示

買収理由:出店から開業までが短く初期投資を抑えられる「事業継承・施設継承」による店舗網拡大

工場跡地に開いたスイミングクラブを、50年以上運営してきた施設の承継です。ルネサンスは2021年度からフィットネス部門の運営を一部サポートしており、付き合いのあった相手がそのまま引き継ぎ先になっています。ただし売り手は大手製紙会社の子会社で、土地・建物ごとの取引です。中小企業の会社売却の相場とはかけ離れた案件なので、金額の目安にはなりません。

買収後存続2026年10月9日時点

公式サイトの沿革に「2024年3月 菱紙株式会社より事業譲受」とあり、予定どおり譲受が完了しています。事業譲受のため、施設はルネサンス本体が運営しています。

確認元:沿革|株式会社ルネサンス

出典:KSC wellnessフィットネスクラブ金町・金町スイミングクラブの事業及び固定資産(信託受益権)の譲受に関するお知らせ

2021年2月3日株式譲渡。発行済株式の51.7%(60株中31株)のみを取得(全部ではない)

株式会社BEACH TOWN

アウトドアフィットネス、ヨガ・ボルダリング・トレーニングジム等のスポーツ施設のプロデュースと運営、パークPFI(公園の官民連携事業)/神奈川県横浜市/2008年6月設立

取得価額
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対象の売上
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対象の営業利益
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対象の純資産
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決算期:非開示/譲渡前の株主:個人7名(代表の黒野 崇が30株、ほか個人株主6名で30株)/非開示。基本合意時の開示で、取得価額の記載はありません

買収理由:アウトドアフィットネスとパークPFIの企画力の取り込み。PFI事業獲得の足掛かり

資本金300万円、社員10名の会社です。それでも全国24か所の施設をプロデュースしてきた企画力が評価され、上場企業の子会社になりました。両社は2009年から業務委託で組んでおり、10年以上の取引関係の延長で株式の話が出ています。買われたのは過半数の51.7%だけで、創業者の黒野氏は代表のまま株式の半分を持ち続ける形でした。

買収後存続2026年10月9日時点

開示は基本合意までですが、公式サイトの会社概要に連結子会社として「株式会社BEACH TOWN」が載っており、取得は成立して社名のまま残っています(沿革では「2021年4月 資本提携」と記載)。

確認元:会社概要|株式会社ルネサンス

出典:株式会社BEACH TOWNの株式取得について基本合意書を締結したことに関するお知らせ

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本ページは株式会社ルネサンスが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月9日