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株式会社タクマのM&A実績

第14次中期経営計画(2024〜2026年度)で「事業戦略に合致したM&A・アライアンスを積極的に推進する」と掲げ、ボイラとごみ処理プラントの運転・維持管理の2分野で買っている会社です。買い手になるのは本体ではなく、ボイラの日本サーモエナー、プラント運転のタクマテクノスといった子会社です。対象は売上3,000万円の宮城県の設計会社から、IHIグループのボイラ会社まで幅があります。

株式会社タクマが公表した適時開示4件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
兵庫県尼崎市
設立
―
事業内容
ごみ処理プラントを中心とする環境・エネルギープラントの建設と運転・維持管理、小型貫流ボイラなどの汎用ボイラ、建築設備・半導体産業用設備
売上高
1,656億2,000万円(2026年3月期(連結))
営業利益
154億900万円
純資産
1,135億8,600万円

どんな会社を買っているか

買う業種
汎用ボイラ・バイオマスボイラの製造・メンテナンス/一般廃棄物処理プラント・し尿処理施設・水道施設の運転・維持管理
対象の規模
対象の売上 0.3億円〜62.3億円
手法
株式譲渡(全株式の取得)。子会社が取得して孫会社にする形が中心
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
同じ事業の子会社とは合併させることがあります。IHI汎用ボイラは取得時から「1年後に合併する予定」と開示され、予定どおり2026年4月に日本サーモエナーへ吸収合併されました。
  • 取得価額は全件で非開示です。理由は「相手先の意向」「相手先との協議」。いずれも「外部専門家(第三者)によるデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて相手先と協議を重ね決定」と書かれています
  • 純資産の何%といった水準の記述もないため、金額の上限・下限は読めません
  • 売上5億円規模の個人オーナー企業でも、任意開示として対象の3期分の業績を出しています

買収の履歴4件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年3月25日株式譲渡(子会社タクマテクノスが全株式を取得=孫会社化)

株式会社カンエイメンテナンス

一般廃棄物処理プラント・し尿処理施設・水道施設等の運転・維持管理、プラントの設備工事、化成品等の販売/埼玉県行田市/1984年3月設立

取得価額
―
対象の売上
22億3,500万円
対象の営業利益
1億4,600万円
対象の純資産
8億1,200万円

決算期:2025年3月期/譲渡前の株主:株式会社トーフウ35.54%、株式会社サンワックス16.53%、その他個人株主47.93%(トーフウ・サンワックスはいずれも埼玉県のビルメンテナンス会社で、カンエイメンテナンスの社長がトーフウの代表取締役、サンワックスの代表取締役専務を兼ねる)/相手先の意向により非開示。外部専門家によるデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて協議のうえ決定

買収理由:ごみ処理プラントのアフターサービス(ストック型ビジネス)の強化。運転・維持管理のノウハウと人員の共有

売上22億3,500万円・営業利益1億4,600万円・純資産8億1,200万円。売上は18億9,900万円→20億800万円→22億3,500万円、営業利益は7,500万円→8,000万円→1億4,600万円と伸びている局面での譲渡です。約400名で埼玉県内の約30施設を運転していました。自治体の施設を長年回してきた実績と人員そのものが、プラントメーカーにとっての価値になった例です。株主が関連会社2社と個人に分かれていても、全株式の取得がまとまっています。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年3月期決算短信の後発事象に、タクマテクノスが2026年4月1日に全株式を取得したと記載されています。その後の商号変更や合併の開示は手元にありません。

確認元:2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:当社連結子会社による株式会社カンエイメンテナンスの株式の取得(孫会社化)に関するお知らせ

2024年10月28日株式譲渡(子会社化)

株式会社IHI汎用ボイラ

中小型ボイラ・熱管理機器・省エネルギー機器の設計・製作・販売・メンテナンス/東京都中央区/1978年10月設立

取得価額
―
対象の売上
62億3,200万円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:2024年3月期/譲渡前の株主:株式会社IHI(上場企業)が100%保有/相手先の意向により非開示。外部専門家によるデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて協議のうえ決定

買収理由:民生熱エネルギー事業(貫流ボイラ)の国内シェア向上とスケールメリット、メンテナンス網の活用

売上62億3,200万円(57億8,800万円→59億7,300万円→62億3,200万円)。売上以外は相手先の意向で非開示でした。売り手は大手上場企業のIHIで、本業の周辺にあった子会社を同業の専業に渡す形です。取得の時点で「1年後に合併する予定」と明かしており、社名を残さない前提の買収でした。社名やブランドを残したい売り手は、この点を最初に確かめておく必要があります。

買収後吸収合併2026年10月12日時点

2026年4月1日付で、日本サーモエナーを存続会社、IHI汎用ボイラを消滅会社とする吸収合併が行われました。取得の開示どおり、約1年後の合併です。

確認元:2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式会社IHI汎用ボイラの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2024年9月25日株式譲渡(子会社日本サーモエナーが全株式を取得=孫会社化)。第一産機と同時に取得

株式会社産機エンジニアリング

バイオマスボイラ等の計画・設計の請負(第一産機から受託)/宮城県石巻市/2009年11月設立

取得価額
―
対象の売上
3,000万円
対象の営業利益
300万円
対象の純資産
1,200万円

決算期:2023年10月期/譲渡前の株主:個人(氏名・持株比率は非開示)/相手先との協議により非開示。第三者によるデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて協議のうえ決定

買収理由:第一産機のバイオマスボイラの設計機能を併せて取り込む

売上3,000万円・営業利益300万円・純資産1,200万円、資本金200万円。第一産機の設計を請け負う小さな会社も、セットで買われています。事業を複数の会社に分けて持っている場合でも、実質ひとつの事業なら一緒に引き取ってもらえる例です。

買収後不明2026年10月12日時点

2024年9月30日に取引実行予定として開示されています。その後の商号変更や合併の開示は手元になく、存続を確かめる根拠もありません。

確認元:当社連結子会社による株式会社第一産機及び株式会社産機エンジニアリングの株式の取得(孫会社化)に関するお知らせ

出典:当社連結子会社による株式会社第一産機及び株式会社産機エンジニアリングの株式の取得(孫会社化)に関するお知らせ

2024年9月25日株式譲渡(子会社日本サーモエナーが全株式を取得=孫会社化)。設計を請け負う関連会社の産機エンジニアリングと同時に取得

株式会社第一産機

バイオマスボイラ等の製造・販売・メンテナンス、一般溶接加工/宮城県石巻市/1995年7月設立

取得価額
―
対象の売上
5億100万円
対象の営業利益
600万円
対象の純資産
8,900万円

決算期:2024年6月期/譲渡前の株主:個人(氏名・持株比率は非開示)/相手先との協議により非開示。第三者によるデュー・ディリジェンスの結果等を踏まえて協議のうえ決定

買収理由:「堆肥」「もみ殻」を燃料にできる小型バイオマスボイラを製品ラインナップに加え、低・脱炭素化製品の受注を伸ばす

売上5億100万円・営業利益600万円・純資産8,900万円。営業利益は1,400万円→600万円→600万円と利益が薄い状態での譲渡です。それでも「連続燃焼が難しい」とされる堆肥やもみ殻を燃やせるボイラの開発実績が、大手ボイラメーカーの製品群を補うものとして評価されました。利益が小さくても、大手にない技術を持っていれば買い手は現れます。

買収後不明2026年10月12日時点

2024年9月30日に取引実行予定として開示されています。その後の商号変更や合併の開示は手元になく、存続を確かめる根拠もありません。

確認元:当社連結子会社による株式会社第一産機及び株式会社産機エンジニアリングの株式の取得(孫会社化)に関するお知らせ

出典:当社連結子会社による株式会社第一産機及び株式会社産機エンジニアリングの株式の取得(孫会社化)に関するお知らせ

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本ページは株式会社タクマが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日