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株式会社CAC HoldingsのM&A実績

中期計画「CAC Vision 2030」のPhase1(2022〜2025年)でM&Aを重点施策に掲げ、決算短信によると4年間で7件を実行しています。2026年からのPhase2でも「M&Aの実行等を通じて」事業の多角化を進めると明記しており、買い続ける方針です。買い手は持株会社本体のこともあれば、中核子会社のシーエーシーのこともあります。金融システムのコンサル会社、音声解析AIの事業、産業廃棄物業界向けのソフト会社と、IT周辺でも業界の違う会社を買っているのが特徴です。

株式会社CAC Holdingsが公表した適時開示3件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都中央区
設立
―
事業内容
システム構築・運用管理・業務受託を中心とするITサービスの持株会社。国内IT(中核子会社シーエーシー)と、インドなど海外IT子会社の2本柱
売上高
505億8,800万円(2025年12月期(連結))
営業利益
25億8,000万円
純資産
358億1,200万円

どんな会社を買っているか

買う業種
業界特化型の業務システム(産業廃棄物処理業向け)/金融業務コンサルティング・システム開発/AI(音声解析)
対象の規模
対象の売上 42億円(数字が開示されたのはJEMSの1件のみ)
手法
株式譲渡(子会社化)が中心。子会社シーエーシーが買い手になる形、事業の一部だけを譲り受ける事業譲受も使う
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
手元の開示で見る限り、買った会社は社名のまま子会社として残しています(インキュリード・コンサルティングは2025年12月期の決算短信に新規連結子会社として社名が出ています)。吸収合併の開示は確認できていません。
  • 取得価額は全件で非開示です。JEMSでは「相手先との守秘義務契約により非公表」と理由が書かれています
  • 対象の業績まで開示したのはJEMSだけでした。子会社経由の案件はプレスリリース形式で、売上や利益は載っていません
  • 決算短信では、Phase1のM&Aについて「目標とした投資規模との整合性や魅力的な案件の発掘という点で課題が残りました」と自ら書いています。買いたい案件が足りていないという認識で、Phase2に入っています
  • 2025年12月期にはインキュリード・コンサルティングのほか、株式会社レコモットも新規連結されています(レコモットの取得開示は手元にありません)

買収の履歴3件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年2月24日株式譲渡(子会社化)。議決権の78.2%を取得

株式会社JEMS

産業廃棄物処理業者向け基幹システム「環境将軍R」の提供、排出事業者向けの廃棄物管理(IT+BPO)/茨城県つくば市/1994年4月設立

取得価額
―
対象の売上
41億9,900万円
対象の営業利益
4億2,600万円
対象の純資産
18億900万円

決算期:2025年9月期(単体)/譲渡前の株主:須永裕毅(代表取締役)67.5%、豊田通商株式会社21.8%、その他6名10.7%/非公表。「株式取得の相手先(須永裕毅氏)との守秘義務契約により非公表」

買収理由:既存事業と市場構造の異なる産業廃棄物処理関連市場への展開。システム開発での協業、AI活用、海外拠点の活用によるシナジー

売上41億9,900万円・営業利益4億2,600万円・純資産18億900万円。売上は34億4,800万円→39億円→41億9,900万円と伸びる一方、営業利益は5億2,200万円→4億2,900万円→4億2,600万円と横ばいの局面での譲渡でした。社長が先にその他6名の少数株主から株を買い集め、自分の持分とまとめて売っています。取引先の大株主(豊田通商21.8%)はそのまま残る形で、株主が分かれていても、売る側で持分を整理してから渡す進め方の実例です。買い手から見ると「既存事業と市場構造の異なる非連続領域」で、業界に特化したソフトを持つ会社は、IT大手にとって新しい市場への入口として評価されます。

買収後不明2026年10月12日時点

2026年2月に株式譲渡を実行する予定と開示されています。手元の開示では、実行後の状況(連結の開始など)はまだ確認できていません。

確認元:株式会社JEMSの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社JEMSの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2025年11月7日株式譲渡(子会社シーエーシーが取得=孫会社化)

株式会社インキュリード・コンサルティング

金融系業務コンサルティング(為替・FX領域)、システムコンサルティング、システム開発/東京都千代田区/2006年6月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/非開示(プレスリリース形式の開示で、金額の記載なし)

買収理由:金融機関向けシステム開発の拡充。CACがまだ届いていない金融機関・業務領域での提案機会と受注の増加

資本金1,340万円のコンサル会社です。為替・FXという狭い業務領域に深い知識を持ち、大手金融機関とプライムベンダー(元請け)として直接取引していた点が評価されています。開示には「インキュリード・コンサルティングとしてもCACの人材を活用した事業規模拡大が期待できます」とあり、専門性はあっても人手が足りない会社が、人材の厚い会社に入るという形です。業績や株主は開示されていません。

買収後存続2026年10月12日時点

2025年12月期の決算短信で、期中に連結範囲に加わった新規子会社として社名が挙げられています。

確認元:2025年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:当社子会社(株式会社シーエーシー)による、株式会社インキュリード・コンサルティングの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2023年4月13日事業譲受(子会社シーエーシーが譲り受け)。譲渡会社はもう一つの事業(商談解析AI「JamRoll」)を手元に残す

株式会社Empathの音声解析AI事業

音声から人の感情を解析するAI技術とその事業/東京都渋谷区/譲渡会社は2017年10月設立設立

取得価額
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対象の売上
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対象の営業利益
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対象の純資産
―

決算期:非開示/当事者間の合意により非開示。現金決済

買収理由:自社のデジタルプロダクト&サービスを持つという経営戦略に沿う。CACの営業網・顧客基盤での拡販と、画像解析技術との組み合わせによる新サービス開発

資本金2億6,100万円のAIスタートアップから、2つある事業のうち1つだけを買った案件です。売り手は会社を手放さず、残した事業(商談解析AI)に集中する形になりました。会社ごとでなくても、事業単位で買い手はつきます。対象事業の業績・金額は合意により非開示です。

買収後不明2026年10月12日時点

2023年5月1日に事業譲受の予定と開示されています。その後この事業がどう扱われているかは、手元の開示では確認できていません。

確認元:当社連結子会社における事業譲受けに関するお知らせ

出典:当社連結子会社における事業譲受けに関するお知らせ

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本ページは株式会社CAC Holdingsが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日