9450東証スタンダード・札証

株式会社ファイバーゲートのM&A実績

「通信」と「エネルギー」を一体で提供する方針(スローガン「Lead The 'Telecomenergy'」)を掲げ、施工を自社で抱えるために工事会社を買っている会社です。2025年8月から1年足らずで3社を取得し、太陽光の施工会社2社と通信工事会社1社をグループに入れました。売り手は個人オーナーと事業会社の両方です。

株式会社ファイバーゲートが公表した適時開示3件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
北海道札幌市中央区
設立
2000年9月
事業内容
マンション向けインターネット接続サービスとフリーWi-Fiの構築・運営を主力に、再生可能エネルギー(電力)事業と不動産事業も手がける
売上高
136億6,400万円(2026年6月期(連結))
営業利益
18億3,800万円
純資産
69億9,500万円

どんな会社を買っているか

買う業種
太陽光発電システムの設計・施工(EPC)/自家消費型太陽光・蓄電池の提案施工/電気通信工事・ネットワークカメラ工事
対象の規模
対象の売上 1.83億円〜6.59億円(アイワは非開示)
手法
株式譲渡(子会社化)。再エネの案件は子会社のオフグリッドラボが買い手になる「孫会社化」の形
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社は社名のまま子会社として残しています。2026年6月期の決算短信では3社とも新たな連結子会社として社名が挙がり、パワーでんきイノベーションは「結合後企業の名称 変更ありません」と明記されています。
  • 3件のうち2件で取得価額が開示されています。パワーでんきイノベーションは5,000万円、Smart Greenは2億5,000万円(アドバイザリー費用等を含めると2億7,900万円)
  • 営業赤字の会社も買っています。パワーでんきイノベーションは2期連続の営業赤字でしたが、太陽光EPCの知見を理由に取得されました
  • アイワは取得価額も業績も開示されていませんが、決算短信に負ののれん発生益4,000万円が計上されており、受け入れた純資産より安い値段で取得したことが読み取れます

買収の履歴3件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年5月21日株式譲渡(全株式を取得して子会社化)

株式会社アイワ

電気通信工事業、ネットワークカメラ設備の施工/神奈川県大和市/1978年1月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:非開示/非開示(取得の開示に記載なし)。2026年6月期の決算短信で、本件により負ののれん発生益40百万円を計上したと開示されており、取得原価が受け入れた純資産の時価を40百万円下回ったことが読める

買収理由:通信事業での自社施工体制の拡充。工事施工者の技術力と協力会社ネットワークの取り込み

創業40年以上、資本金1,000万円の通信工事会社。開示では大手企業から元請として直接受注できる取引基盤と、工事担任者・電気工事士など有資格者の多さが評価点として挙げられています。金額は非開示ですが、決算短信に負ののれん発生益4,000万円が出ています。会社の純資産より安く売れたということで、資格者や取引基盤があっても、純資産を上回る値段がつくとは限らない例です。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年5月21日に取得済み。2026年6月期の決算短信で、新たな連結子会社として「株式会社アイワ」の社名が挙がっています。

確認元:2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式会社アイワの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2026年4月7日株式譲渡(子会社オフグリッドラボが取得=孫会社化)

株式会社Smart Green

企業向け自家消費型太陽光発電・蓄電池システムの提案・施工・メンテナンス/千葉県成田市/2021年8月設立

取得価額
2億5,000万円
対象の売上
1億8,300万円
対象の営業利益
3,900万円
対象の純資産
5,000万円

決算期:2025年7月期/譲渡前の株主:個人1名(池田 裕也)が100%保有/アドバイザリー費用等(概算)29百万円を加えた合計は279百万円(概算)。直近期の営業利益39百万円の約6.4倍、純資産50百万円の5倍にあたる

買収理由:再生可能エネルギー事業の拡大。病院や工場向けの施工実績と、グループの約5万棟の顧客基盤との組み合わせ

設立4年、資本金100万円の会社に2億5,000万円の値段がついています。売上は2億2,800万円→1億8,300万円と減っていましたが、営業利益は1,400万円→3,900万円と伸び、利益率は21%でした。売上が落ちた年でも、利益が出ていれば評価されます。純資産5,000万円の5倍の価格で、設立間もない会社でも、利益率の高さと施工実績があれば純資産を大きく上回って売れることを示す例です。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年4月27日に取得実行予定として開示され、2026年6月期の決算短信で新たな連結子会社として「株式会社SmartGreen」の社名が挙がっています。

確認元:2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式会社Smart Greenの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2025年8月22日株式譲渡(子会社オフグリッドラボが取得=孫会社化)

株式会社パワーでんきイノベーション

太陽光発電EPC事業(設計・調達・建設の一括請負)/群馬県高崎市/2022年9月設立

取得価額
5,000万円
対象の売上
6億5,900万円
対象の営業利益
△1,200万円
対象の純資産
1億2,100万円

決算期:2024年8月期/譲渡前の株主:エコモット株式会社(IoTインテグレーション事業、札幌市)が100%保有/現金50百万円。決算短信ではデューデリジェンス費用等5百万円、のれん5百万円(5年均等償却)と開示。2024年8月期の純資産121百万円の約0.4倍

買収理由:太陽光発電のEPC事業の知見を取り込み、再生可能エネルギー事業の体制を強化する

売上6億5,900万円(前期4億2,300万円から増収)に対して、営業利益は△2,900万円→△1,200万円と2期続けて赤字、当期純損失は6,000万円でした。売り手は個人ではなく、親会社の事業会社エコモットでした。価格は5,000万円と、純資産1億2,100万円を下回っています。赤字でも売れますが、値段は純資産より下になり得ることが、金額込みで分かる例です。

買収後存続2026年10月12日時点

2025年8月31日に企業結合。2026年6月期の決算短信で連結子会社として社名が挙がり、「結合後企業の名称 変更ありません」と明記されています。

確認元:2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:連結子会社の株式取得(孫会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された2件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社Smart Green2億5,000万円(売上の1.37倍・営業利益の6.4倍)
  • 株式会社パワーでんきイノベーション5,000万円(売上の0.08倍)※営業赤字での譲渡

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページは株式会社ファイバーゲートが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日