AZ-COM丸和ホールディングスのM&A実績
物流大手のなかでは珍しく、個人オーナーが持つ運送会社をそのまま買っている会社です。件数は多くありませんが、売上100億円規模のオーナー企業を数十億円で取得した実績があります。運送会社の社長にとって、現実的に名前の挙がる買い手です。
AZ-COM丸和ホールディングスが公表した適時開示2件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月6日(新しい開示が出たら追加します)
会社概要
- 本社
- 埼玉県吉川市
- 設立
- ―
- 事業内容
- 食品スーパー・ドラッグストア向けの物流(3PL)、EC物流、低温食品物流
- 売上高
- 2,305億3,100万円(2026年3月期(連結))
- 営業利益
- 118億6,400万円
- 純資産
- 653億6,400万円
どんな会社を買っているか
- 買う業種
- 一般貨物運送/倉庫/物流コンサルティング
- 対象の規模
- 対象の売上 106億円〜180億円
- 手法
- 株式譲渡(100%取得)
- 赤字でも買うか
- 黒字の会社のみ
- 買収後の扱い
- 買った会社の社名はそのまま使われています。ただし件数が少ないため、傾向と呼べるほどの事例数はありません。
- この一覧では珍しく、売り手がどちらも個人オーナー1名(100%保有)です
- 取得価額は案件によります。M・Kロジは41億4,400万円と公表され、樋口物流サービスは「当事者間の守秘義務に基づき非公表」でした
- 上場企業へのTOB(ファイズホールディングス)も行っており、買い方の幅は広い会社です
買収の履歴2件
すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。
株式会社樋口物流サービス
運送業、内装仕上工事業、倉庫業/大阪府東大阪市/1965年7月(1993年9月に現商号へ変更)設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 180億1,500万円
- 対象の営業利益
- 4億4,500万円
- 対象の純資産
- 48億4,800万円
決算期:直近期/譲渡前の株主:個人1名が100%保有/当事者間の守秘義務に基づき非公表
買収理由:関西エリアでの物流基盤の強化
売上180億1,500万円・営業利益4億4,500万円・純資産48億4,800万円。営業利益率は2.5%で、運送業としては標準的です。注目は利益の推移で、3期前の営業利益は1,300万円でした。そこから2億7,000万円、4億4,500万円と伸ばした局面で売っています。資本金1,000万円の会社を、社長1人で180億円まで育てた形です。
株式会社M・Kロジ
物流、物流コンサルティング/福岡県糟屋郡宇美町/2009年10月設立
- 取得価額
- 40億6,600万円
- 対象の売上
- 116億100万円
- 対象の営業利益
- 3億5,700万円
- 対象の純資産
- 3億7,200万円
決算期:2021年9月期(連結)/譲渡前の株主:個人1名が100%保有/ほかにアドバイザリー費用等が概算78百万円。合計41億4,400万円/連結ベース(単体は10,645百万円)
買収理由:九州エリアの物流基盤の取得
この一覧でもっとものれんが大きい案件です。純資産3億7,200万円に対して株式40億6,600万円。差額の約37億円は、設備でも現金でもなく、事業そのものへの評価です。営業利益3億5,700万円に対しては約11倍。2009年設立から12年で売上116億円に伸ばした会社で、成長の速さが倍率に出ています。純資産の薄さが価格の上限にならない、という実例です。
この会社に売るといくらか
取得価額が開示された1件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。
- 株式会社M・Kロジ40億6,600万円(売上の0.35倍・営業利益の11.4倍)
自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。
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本ページはAZ-COM丸和ホールディングスが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月6日