194A東証グロース

株式会社WOLVES HANDのM&A実績

動物病院を買い集めている会社です。売り手はほぼ全件が院長個人。対象は売上1億3,800万円の有限会社から3億円弱の医療法人規模まで、いずれも1院〜数院の規模です。後継者がいない獣医師の出口として、実際に機能している買い手です。

株式会社WOLVES HANDが公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月7日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
大阪府大阪市
設立
―
事業内容
動物病院の運営(グループ化による獣医療サービスの提供)
売上高
61億5,500万円(2026年6月期(連結))
営業利益
11億2,700万円
純資産
37億1,800万円

どんな会社を買っているか

買う業種
動物病院の運営/動物向け医療機器
対象の規模
対象の売上 1.38億円〜2.9億円
手法
株式譲渡(子会社化)が中心。会社分割で事業だけを切り出して買う形も使う
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った病院は法人として残りますが、グループ内で整理することもあります。2024年10月には傘下のペットメディカルセンター・エイルとモデナ動物病院を吸収合併させています。
  • 取得価額は全件で非開示です。理由は「相手方からの要請」。ただし算定方法は毎回「当社内で株式価値評価(DCF法)」と明記されています
  • 金額の上限は読めます。開示文に「取得価額は直前連結事業年度の純資産額の15%未満であり、開示基準に該当せず軽微」と書かれており、当時の連結純資産27億1,500万円の15%=約4億円を下回ると分かります
  • 債務超過の会社からも事業を買っています。飛鳥メディカル(純資産マイナス1億8,100万円)とカルテック(同マイナス3億5,200万円)は、いずれも会社分割で事業だけを切り出す形でした

買収の履歴5件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年1月21日会社分割で事業を切り出し、その株式を取得

カルテック株式会社の事業

光触媒関連製品/大阪府大阪市/2018年2月設立

取得価額
―
対象の売上
3億300万円
対象の営業利益
△4億1,600万円
対象の純資産
△3億5,200万円

決算期:2025年9月期/譲渡前の株主:ベンチャーキャピタル(みやこ京大イノベーション投資事業有限責任組合 24.8%ほか)/非開示

買収理由:事業領域の拡大

営業損失4億1,600万円、純資産マイナス3億5,200万円。売上も10億2,200万円から3億300万円へ急減していました。売り手はベンチャーキャピタルが出資していたスタートアップで、ここでも会社ごとではなく事業だけを切り出す形が取られています。ここまで傷んでいても、事業に使い道があれば引き受け手は現れます。

買収後存続2026年10月7日時点

新設会社として存続しています。

確認元:当社子会社による事業譲受に関するお知らせ

出典:当社子会社による事業譲受に関するお知らせ

2025年10月21日新設会社分割で事業を切り出し、その株式を取得

飛鳥メディカル株式会社の医療機器事業

治療用レーザーなど医療用機械器具の開発・製造・販売/京都府京都市/分割会社は2000年5月設立設立

取得価額
―
対象の売上
2億8,000万円
対象の営業利益
1,500万円
対象の純資産
△1億8,100万円

決算期:2024年8月期(分割会社)/相手方の要請により非開示。DCF法で算定。純資産額の15%未満のため開示基準に非該当/分割会社の2024年8月期の売上高。新設会社のため確定した決算はない

買収理由:動物向け医療機器分野への展開

分割会社は純資産マイナス1億8,100万円の債務超過でした。営業利益は1,500万円出ていましたが、過去の損失が重く残っている状態です。そこで会社を丸ごと買うのではなく、事業だけを新しい会社に移してその株式を取得しています。債務超過の会社が事業を残す手段として、この形は実際に使われています。

買収後存続2026年10月7日時点

新設会社として存続しています。分割元の飛鳥メディカルも法人としては残ります。

確認元:飛鳥メディカル株式会社の新設会社分割の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:飛鳥メディカル株式会社の新設会社分割の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2025年10月17日株式譲渡(子会社化)

有限会社ヒルズ

動物病院の運営/茨城県水戸市/1999年3月設立

取得価額
―
対象の売上
1億3,800万円
対象の営業利益
―
対象の純資産
1,200万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:個人1名(岡庭 明彦)が100%保有/相手方の要請により非開示。DCF法で算定。純資産額の15%未満のため開示基準に非該当

買収理由:北関東での動物病院ネットワークの拡大

この一覧で最小の案件です。売上1億3,780万円、純資産1,237万円の有限会社。3期とも売上を少しずつ伸ばしていました。有限会社でも、院長1人が株式を全部持っていても、上場企業への譲渡は成立します。

買収後存続2026年10月7日時点

商号変更や合併の開示は確認できていません。

確認元:有限会社ヒルズの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:有限会社ヒルズの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2025年2月5日株式譲渡(子会社化)

株式会社バハティー

動物病院の運営/滋賀県守山市/2017年8月設立

取得価額
―
対象の売上
1億8,100万円
対象の営業利益
2,800万円
対象の純資産
1億7,500万円

決算期:直近期/相手方の要請により非開示。DCF法で算定

買収理由:関西エリアでの動物病院ネットワークの拡大

売上1億8,100万円・営業利益2,800万円(利益率15.5%)・純資産1億7,500万円。設立2017年と若い病院ですが、7年で純資産を売上と同水準まで積み上げていました。営業利益は4,000万円→3,500万円→2,800万円と下がっている局面での譲渡です。

買収後存続2026年10月7日時点

商号変更や合併の開示は確認できていません。

確認元:株式会社バハティーの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社バハティーの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2024年8月8日株式譲渡(子会社化)

株式会社そよかぜ

動物病院の運営/埼玉県さいたま市/2011年12月設立

取得価額
―
対象の売上
2億9,000万円
対象の営業利益
2,900万円
対象の純資産
9,900万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:個人1名(山﨑 泰輔)が100%保有/相手方の要請により非開示。DCF法で算定

買収理由:首都圏での動物病院ネットワークの拡大

売上2億9,000万円・営業利益2,900万円・純資産9,900万円。純資産を3期で6,200万円→9,900万円と着実に増やしている局面での譲渡でした。業績が崩れる前に動いた例です。

買収後存続2026年10月7日時点

商号変更や合併の開示は確認できていません。

確認元:株式会社そよかぜの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社そよかぜの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

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本ページは株式会社WOLVES HANDが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月7日