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メディアスホールディングス株式会社のM&A実績

地域の医療機器ディーラーを、県単位で買い足している会社です。福島、静岡、福井、石川、千葉、東京、京都、北海道、山梨、長野と、10年あまりで地盤の違う卸を次々にグループに入れてきました。開示文でも毎回「M&Aによる事業規模の拡大」を基本方針に掲げています。売り手は創業家の社長や、社長の資産管理会社がほとんどです。

メディアスホールディングス株式会社が公表した適時開示12件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都千代田区
設立
2009年7月
事業内容
医療機器販売(病院向けの医療材料・機器の卸、SPD)と介護・福祉機器の販売・レンタルを営む会社群の持株会社。北関東の栗原医療器械店、静岡の協和医科器械、福井のミタスなど地域ディーラーを傘下に持つ
売上高
3,023億3,600万円(2026年6月期(連結))
営業利益
17億8,000万円
純資産
207億4,600万円

どんな会社を買っているか

買う業種
医療機器・医療材料の販売(地域ディーラー)/循環器・整形外科など専門領域の医療機器販売
対象の規模
対象の売上 16.4億円〜176.6億円(会社ごと買った案件。事業だけを買った案件では2.2億円)
手法
株式譲渡が中心。傘下の栗原医療器械店・オズ・アクティブメディカルなどが買い手になる「孫会社化」が多い。過半を現金で買い、残りを株式交換で取る二段階の形(ジオット、ミタス、マコト医科精機)や、事業譲受も使う
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社をグループ内で合併・再編することが多い会社です。ディーセンスやノアインターナショナルは吸収合併で消え、アクティブメディカルは合併の存続会社として社名が変わりました。一方で、ミタスやマコト医科精機は社名のまま残り、逆に他の子会社の事業を受け入れる側になっています。業績が戻らなかったジオットは、取得から5年で同業へ無償で譲渡されました。
  • 取得価額はほとんどの案件で非開示です。12件のうち金額まで計算できるのはマコト医科精機の1件だけでした。理由は「相手先の要望」「守秘義務」と書かれています
  • 売り手が上場会社の株主になる形を何度も使っています。ジオット、ミタス、ディーセンス、マコト医科精機では、代金の一部を自社株で払う株式交換を組み合わせました。ミタスとディーセンスの売り手(株式会社M’s)は、この株式交換で買い手の第2位株主になっています
  • 算定方法は毎回書かれます。多くは第三者算定機関のDCF法です。マコト医科精機では、DCF法の算定値と時価純資産法の算定値の間で1株の価値を決めたことまで開示されています
  • アクティブメディカルは競争入札で取得したと開示されています。売り手が複数の買い手を競わせた案件です

買収の履歴12件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年8月21日株式譲渡(子会社の栗原医療器械店が取得=孫会社化)。取得前から9.76%を保有しており、残り90.24%を取得して100%に

共栄医科器械株式会社

医療用品・医療用器械器具の販売・修理、福祉用具の販売(整形外科・血管内治療などの専門製品も扱う)/長野県長野市/1976年5月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:非開示(取得前に栗原医療器械店が9.76%を保有)/非開示(金額の記載なし)。「当期の連結業績に与える影響は軽微」とのみ開示

買収理由:長野県での事業価値向上とスケールメリット。栗原医療器械店の信越エリアの拡大

創業1976年、資本金1,000万円の長野の医療機器ディーラー。買い手側の子会社がもともと株の約1割を持っていた相手です。取引や資本の関係が先にあり、そこから全株の取得に進んだ形です。基本合意(2025年10月)から最終契約(2026年8月)まで約10か月かかっており、当初の予定(2026年2月最終契約)より半年遅れています。業績は開示されていません。

買収後不明2026年10月12日時点

2026年10月1日に株式取得予定と開示されています。取得完了の開示は手元の資料では確認できていません。

確認元:(開示事項の経過)当社連結子会社による株式取得(孫会社化)に関する最終契約締結のお知らせ

出典:(開示事項の経過)当社連結子会社による株式取得(孫会社化)に関する最終契約締結のお知らせ

2024年2月21日株式譲渡で65%を現金取得(2024年3月1日)→ 残り35%を簡易株式交換で取得し完全子会社化(2024年4月30日)

マコト医科精機株式会社

医療機器販売/山梨県中央市/1947年9月設立

取得価額
4億7,085万円
対象の売上
71億500万円
対象の営業利益
5,200万円
対象の純資産
5億3,600万円

決算期:2023年4月期/譲渡前の株主:マコトホールディングス株式会社(社長の諸平あゆみ氏が100%保有)99.58%、残りは社員持株会/65%(39,000株)の現金取得額306百万円(アドバイザリー費用等の概算10百万円は別)。残り35%(21,000株)は株式交換で、開示文に「マコト医科精機の1株当たりの価値を7,850円」と明記されており、21,000株×7,850円=164.85百万円。合計で100%の取得価額は約471百万円。第三者算定はDCF法で1株15,263〜15,603円、時価純資産法で1株3,963円

買収理由:山梨県内での医療機器販売のシナジー。グループが山梨で営む事業をマコト医科精機に集める

創業1947年、売上71億円・営業利益5,200万円・純資産5億3,600万円。100%の価値は約4億7,100万円で、純資産を下回る値段(約0.88倍)でした。営業利益の約9倍にあたります。売上は71億円前後で横ばい、純利益は直前期に赤字(△2,100万円)でした。DCF法の算定値(1株1万5千円台)と時価純資産法(3,963円)の開きが大きく、決まった7,850円はその間です。売上規模が大きくても利益率が1%に届かない卸は、純資産前後の値段になることが読み取れます。買収前から買い手の子会社が社員2名を派遣していた、取引のある相手でした。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年6月期の決算短信で連結子会社としてマコト医科精機㈱の名前が挙がっています。2024年10月には同じグループの協和医科器械から山梨県内の事業を受け入れ、県内の拠点会社になっています。

確認元:2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:(開示事項の経過)マコト医科精機株式会社の株式取得に関するお知らせ

2023年7月3日事業譲受(孫会社のオーソエッジジャパンが譲受)

株式会社田中医科器械製作所の医療機器販売事業

千葉県での整形外科領域を中心とした医療機器販売(手術器械の製造販売事業は譲渡会社に残る)/東京都北区/譲渡会社は1953年1月設立設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:非開示/相手先との守秘義務により非公表

買収理由:千葉県内の整形外科領域のシェア拡大と、事業に携わる従業員の受け入れ

会社は売らず、手術器械の製造は手元に残し、販売の部門だけを渡した案件です。従業員も一緒に移り、譲渡会社の取締役1名が受け手の会社の取締役に就いています。本業と性格の違う部門を、その分野の専門会社に引き取ってもらう形です。業績は開示されていません。

買収後不明2026年10月12日時点

2023年7月1日に事業譲受が完了しています。受け手のオーソエッジジャパンについて、その後の開示は手元の資料では確認できていません。

確認元:(開示事項の経過)連結子会社における会社分割(吸収分割)及び連結孫会社における事業譲受完了に関するお知らせ

出典:(開示事項の経過)連結子会社における会社分割(吸収分割)及び連結孫会社における事業譲受完了に関するお知らせ

2022年8月29日株式譲渡(子会社のアクティブメディカルが取得=孫会社化)

ノアインターナショナル株式会社

医療機器販売/北海道札幌市/1992年4月設立

取得価額
―
対象の売上
35億4,930万円
対象の営業利益
5,880万円
対象の純資産
1億4,220万円

決算期:2021年9月期/譲渡前の株主:上村 貞男(社長)50.0%、個人株主4名50.0%/相手先との守秘義務により非公表

買収理由:北海道エリアでの医療機器販売の拡大

売上35億4,900万円・営業利益5,900万円・純資産1億4,200万円。前々期は営業損失7,300万円の赤字で、直前期に黒字へ戻したところでの譲渡でした。純資産は売上の4%ほどと薄い状態です。最終契約は当初7月の予定が、条件の協議に時間がかかり8月末にずれ込んでいます。

買収後吸収合併2026年10月12日時点

2025年10月1日付で、同じグループのアクティブメディカルを存続会社とする吸収合併で消滅しました。存続会社は同日付でエーノースメディカルに商号変更しています。取得から約3年での合併です。

確認元:2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:(開示事項の経過)当社連結子会社による株式取得(孫会社化)及び事業譲受に関するお知らせ

2022年8月5日事業譲受(子会社のアクティブメディカルが譲受)。譲受資産は商品在庫等

渋谷メディカル株式会社の医療機器販売事業

医療機器販売/北海道旭川市/譲渡会社は2006年5月設立設立

取得価額
―
対象の売上
2億1,530万円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:2022年4月期/譲渡前の株主:澁谷 龍雄(社長)40.0%、個人株主2名60.0%(譲渡会社の株主)/相手先の要望により非公表/譲受対象事業の売上高。前期(2021年4月期)は357.7百万円

買収理由:北海道(旭川)での医療機器販売の拡大

売上は1年で3億5,800万円から2億1,500万円へ4割落ち、経常損益は2期続けて赤字(△200万円→△800万円)でした。譲渡会社の純資産は898万円から67万円まで減っています。会社ごとではなく、商品在庫など事業に必要なものだけを買う形が取られました。業績が落ちて会社としては値がつきにくくても、販路と顧客を持つ事業なら引き取り手はいる、という例です。

買収後不明2026年10月12日時点

2022年10月に譲受予定と開示されています。受け手のアクティブメディカルは2025年10月にエーノースメディカルへ商号変更しましたが、この事業がその後どうなったかは開示されていません。

確認元:2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:(開示事項の経過)当社連結子会社による株式取得(孫会社化)及び事業譲受に関するお知らせ

2021年9月17日株式譲渡(子会社化)

佐野器械株式会社

医療機器の販売・修理(内視鏡分野に強み)/京都府京都市/1973年5月設立

取得価額
―
対象の売上
31億300万円
対象の営業利益
9,300万円
対象の純資産
2億6,600万円

決算期:2021年6月期/譲渡前の株主:佐野 康彦(社長)79.7%、ほか個人株主(氏名非開示)/相手先の要望により非公表。当社と第三者機関による株式価値の算定結果を踏まえて決定

買収理由:京滋地区(京都・滋賀)への販売エリア拡大

売上31億300万円・営業利益9,300万円・純資産2億6,600万円。営業利益は2,400万円→2,400万円→9,300万円と、直前期に4倍近くへ伸びたところでの譲渡でした。それまでの地盤(東海・首都圏・北関東・北陸・東北)の外にある京都の会社で、内視鏡分野の取引先との長い関係が評価されています。買い手がまだ進出していない地域の会社は、それだけで買う理由になります。

買収後不明2026年10月12日時点

2021年10月1日に株式譲渡実行と開示されています。その後の商号変更や合併の開示は手元の資料になく、直近の決算短信にも社名は出ていません。

確認元:佐野器械株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:佐野器械株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2019年12月23日株式譲渡(子会社化)。競争入札による取得

株式会社アクティブメディカル

医療機器の販売・賃貸(首都圏と北海道、循環器領域が中心)/東京都文京区/2001年6月設立

取得価額
―
対象の売上
171億1,400万円
対象の営業利益
2億6,100万円
対象の純資産
12億5,200万円

決算期:2019年3月期/譲渡前の株主:株式会社アクティブ・ケア(訪問看護・介護施設の運営会社。阿比留雅子61.2%、山田誠26.5%)が100%保有/相手先の要望により非公表。競争入札で、入札価格は当社と第三者機関による株式価値の算定結果を踏まえて決定

買収理由:首都圏での循環器領域の販売シェア拡大と商品調達力の向上

売上171億1,400万円・営業利益2億6,100万円・純資産12億5,200万円。売り手は介護事業を営むオーナー企業で、医療機器販売の子会社を競争入札にかけて売りました。複数の買い手を競わせる入札は、規模がある会社なら中小企業でも使える売り方です。本業と別の子会社を、その分野の専業に渡す案件でもあります。

買収後社名変更2026年10月12日時点

2021年10月1日に、グループのオズ・イーバスメディカル・ディーセンスを吸収合併する存続会社となり、同日に商号を「株式会社アルバース」へ変更しました。北海道の事業は新会社(商号「株式会社アクティブメディカル」、2025年10月にエーノースメディカルへ商号変更)に分けられています。

確認元:(開示事項の経過)グループ組織再編(孫会社の異動、子会社の設立及び会社分割、子会社間の合併)完了に関するお知らせ

出典:株式会社アクティブメディカルの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2019年4月19日株式譲渡(子会社の栗原医療器械店が取得=孫会社化)。譲渡前に会社分割を実施

アイテックスメディカル株式会社

医療材料・放射線機器などの医療機器販売/千葉県大網白里市/1996年7月設立

取得価額
―
対象の売上
16億4,480万円
対象の営業利益
730万円
対象の純資産
1億3,730万円

決算期:2018年6月期/譲渡前の株主:片岡 広明(社長)75.0%、その他25.0%/売主との協議により非開示。第三者算定機関の算定に基づき決定。算定は会社分割後の純資産を基に実施。純資産137.3百万円は2018年6月期末の数値で、2018年11月の会社分割により譲渡時はこれより減少

買収理由:千葉県内の販路拡大

売上16億4,500万円・営業利益730万円・純資産1億3,700万円。譲渡の前に会社分割をして資産の一部を切り離し、価格はその後の純資産をもとに決めています。渡す前に、会社に残すものと手元に残すものを分けた例です。営業利益は1,000万円前後で、利益率は1%に届いていませんでした。

買収後不明2026年10月12日時点

2019年7月1日に取得。開示では取得後に栗原医療器械店へ吸収合併する方向で協議するとしていますが、合併の開示は手元の資料では確認できていません。

確認元:(開示事項の経過)当社連結子会社による株式取得(孫会社化)に関するお知らせ

出典:(開示事項の経過)当社連結子会社による株式取得(孫会社化)に関するお知らせ

2018年5月22日株式譲渡(子会社のオズが取得=孫会社化)

ヴィッツジャパン株式会社

循環器領域の医療機器販売(アブレーションカテーテル、心臓ペースメーカー等)/静岡県沼津市/2002年9月設立

取得価額
―
対象の売上
20億7,110万円
対象の営業利益
2,020万円
対象の純資産
3億4,130万円

決算期:2017年6月期/譲渡前の株主:山田 順一(社長)53.3%、個人株主5名46.7%/売主との協議により非公表。第三者算定機関の算定結果に基づき決定

買収理由:不整脈分野の販売力強化と静岡県内の販路拡大

売上20億7,100万円・営業利益2,000万円・純資産3億4,100万円。営業利益は3,700万円→6,100万円→2,000万円と直前期に落ちていましたが、純資産は3期連続で増えていました。不整脈の検査・治療器具という専門分野の販売に強い会社が、同じ分野の会社に引き取られた案件です。

買収後不明2026年10月12日時点

2018年7月1日に取得。開示ではオズへ吸収合併する方向で協議するとしていましたが、合併の開示は手元の資料では確認できていません。なお親のオズ自体は2021年10月にアクティブメディカルへ吸収合併されています。

確認元:当社連結子会社による株式取得(孫会社化)に関するお知らせ

出典:当社連結子会社による株式取得(孫会社化)に関するお知らせ

2017年12月7日簡易株式交換で全株を取得(完全子会社化、2018年7月)

ディーセンス株式会社

医療機器販売(北陸エリア)/石川県金沢市/2013年2月設立

取得価額
―
対象の売上
25億8,000万円
対象の営業利益
3,300万円
対象の純資産
3,800万円

決算期:2017年3月期/譲渡前の株主:株式会社M’s(宮地修平氏が100%保有)が100%保有/現金の支払いはなく、株式交換のみ(ディーセンス1株に当社株式106.667株、当社の株式分割後は320.001株)。第三者算定はDCF法で1株256,499〜313,499円、発行済600株で換算すると約154〜188百万円

買収理由:ミタスと一体での北陸エリアの経営統合

設立4年、従業員10名。売上は9億300万円→15億6,500万円→25億8,000万円と3年で約3倍、純資産はマイナス1,400万円の債務超過からプラス3,800万円に戻したところでした。純資産3,800万円に対し、算定上の価値は1億5,000万円を超えています。若く、純資産の小さい会社でも、伸びている売上が評価されます。ミタスと同じオーナーの会社で、2社まとめての譲渡でした。

買収後吸収合併2026年10月12日時点

2021年10月1日に、グループのアクティブメディカル(同日アルバースに商号変更)を存続会社とする吸収合併で消滅しました。取得から約3年での合併です。

確認元:(開示事項の経過)グループ組織再編(孫会社の異動、子会社の設立及び会社分割、子会社間の合併)完了に関するお知らせ

出典:株式会社ミタス(旧・福井医療株式会社)及びディーセンス株式会社の株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化並びに主要株主の異動に関するお知らせ

2017年12月7日株式譲渡で27.3%を現金取得(既保有9.52%と合わせ36.82%)→ 残りを簡易株式交換で取得し完全子会社化(2018年7月)

株式会社ミタス

医療機器販売(北陸エリア)/福井県福井市/1949年5月設立

取得価額
―
対象の売上
176億5,800万円
対象の営業利益
△9,500万円
対象の純資産
19億3,600万円

決算期:2017年3月期/譲渡前の株主:株式会社M’s(社長の宮地修平氏が100%保有する資産管理会社)85.7%、メディアスHD 9.52%、従業員持株会3.19%、個人2名1.59%/現金で取得した172,000株の取得額は848百万円(1株4,933円)、アドバイザリー費用等約50百万円は別。残りは株式交換(ミタス1株に当社株式1.794株、当社の株式分割後は5.382株)。現金取得の1株単価で発行済株式630,080株を換算すると約31億円。第三者算定はDCF法で1株4,166〜5,091円

買収理由:北陸エリアへの進出と経営統合

創業1949年、売上176億5,800万円・純資産19億3,600万円。直前期は営業損失9,500万円の赤字でしたが、それでも純資産の約1.6倍の値段(1株単価から換算)がついています。売上規模と北陸の医療機関との取引基盤が評価されたと読めます。買い手は以前からミタス株の約1割を持ち、ミタスも買い手の株を持つ持ち合いの関係でした。売り手の資産管理会社は代金の多くを株式で受け取り、買い手の第2位株主(約10%)になっています。会社を渡したあとも、株主として成長の果実を受け取る形です。ミタスの社長は取得時点で買い手の取締役も兼ねていたため、審議・決議には加わっていません。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年6月期の決算短信で連結子会社として㈱ミタスの名前が挙がっています。取得から8年たっても社名のまま残っています。

確認元:2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式会社ミタス(旧・福井医療株式会社)及びディーセンス株式会社の株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化並びに主要株主の異動に関するお知らせ

2014年3月19日株式譲渡で78.33%を現金取得 → 残りを簡易株式交換で取得し完全子会社化(2014年7月)

株式会社ジオット

医療機器販売(福島県内の医療機関向け)/福島県郡山市/1965年8月設立

取得価額
―
対象の売上
26億6,800万円
対象の営業利益
5,300万円
対象の純資産
2億9,800万円

決算期:2013年7月期(単体)/譲渡前の株主:安宅 勝美(社長)33.04%、桐原 正雄(副社長)28.87%、安宅 恵美子14.08%、ほか従業員等の個人11名/現金で取得した7,230株(78.33%)の取得額は263百万円(1株約36,400円)。残り2,000株は株式交換(ジオット1株に当社株式13.7株)。現金取得の1株単価で100%を換算すると約336百万円。第三者算定はDCF法で1株40,525〜49,531円

買収理由:福島県への進出

創業1965年、売上26億6,800万円・営業利益5,300万円・純資産2億9,800万円。100%換算で約3億3,600万円、純資産の約1.1倍でした。株主は社長、副社長、社長の親族、従業員ら14名に分かれていましたが、全員から取得しています。買収後に業績が戻らず、5年後に同業へ無償で譲渡されました(下記)。買われた後の会社がずっと安泰とは限らない、という例です。

買収後再売却2026年10月12日時点

2019年7月1日付で、仙台の医療機器販売会社シバタインテックへ全株を無償で譲渡しました。直前3期は営業損失(△200万円→△5,700万円→△8,200万円)が続き、純資産は2億2,400万円から1億1,200万円に減っていました。譲渡後はシバタインテックへ吸収合併する方向で協議すると開示されています。

確認元:連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ

出典:株式会社ジオットの株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された1件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • マコト医科精機株式会社4億7,085万円(売上の0.07倍・営業利益の9.1倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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