3353東証スタンダード

株式会社メディカル一光グループのM&A実績

調剤薬局と医薬品卸を、個人オーナーから年に数件のペースで買い続けている会社です。三重県が地盤で、京都エリアを「三重に次ぐ重要拠点」と位置づけてドミナント(集中出店)を進めています。対象は3店舗の薬局から売上18億円の卸会社まで。営業赤字や債務超過の会社も買っています。

株式会社メディカル一光グループが公表した適時開示9件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月5日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
三重県津市
設立
―
事業内容
調剤薬局(グループで97店舗)、医薬品卸、有料老人ホームなどのヘルスケア事業
売上高
549億8,200万円(2026年2月期(連結))
営業利益
17億8,800万円
純資産
162億8,500万円

どんな会社を買っているか

買う業種
調剤薬局/医薬品卸売/有料老人ホーム・介護
対象の規模
対象の売上 4.7億円〜18.9億円(店舗数は3店舗から)
手法
株式譲渡(100%取得)と事業譲受。買い手は本体ではなく中核子会社の株式会社メディカル一光
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社の扱いが事業で分かれます。調剤薬局・介護として買った会社(京寿薬品、ひまわり薬局、サンライズヴィラ土浦、ライフケア)は社名のままグループ企業一覧に残っています。一方、医薬品卸として買った会社(サイト薬品、高知第一薬品、京葉沢井薬品、若松薬品、佐藤薬品販売)はいずれも現在の一覧に見当たりません。
  • 取得価額は一貫して非開示です。「株式取得の相手先が個人であるため」と理由まで明記されます。相手が個人のときは金額が出ないと考えておいたほうが確実です
  • 営業赤字でも買っています。高知第一薬品は3期連続の営業損失、京葉沢井薬品は営業損失かつ債務超過でした
  • 買う前に「協議開始」の開示を出し、数か月後に「株式取得」の開示を出す進め方です。検討から契約まで3〜6か月かかっています
  • 破談もあります。静岡沢井薬品とは基本合意まで進みましたが、2025年4月に解除されました

買収の履歴9件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年9月25日株式譲渡(100%)

株式会社ひまわり薬局

調剤薬局(3店舗)/京都府京都市西京区/2000年設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

非開示/業績は開示されていません

買収理由:京都エリアでのドミナント戦略と規模拡大

3店舗の薬局です。業績の開示はなく、買い手は「業績に与える影響は軽微」としています。この規模でも上場企業の買収対象になります。

買収後存続2026年10月5日時点

グループ企業一覧に調剤薬局事業の会社として社名のまま掲載されています。

確認元:メディカル一光グループ グループ企業

出典:当社連結子会社による株式会社ひまわり薬局の株式取得に関するお知らせ

2025年7月24日株式譲渡(100%)

株式会社サンライズヴィラ土浦

介護事業/茨城県土浦市/1988年2月設立

取得価額
―
対象の売上
4億6,900万円
対象の営業利益
2,400万円
対象の純資産
7億5,500万円

決算期:2024年6月期/譲渡前の株主:個人/相手先が個人のため非開示

買収理由:ヘルスケア事業の拡大

売上4億6,900万円に対して純資産7億5,500万円。土地建物を自社で持つ施設系にありがちな、純資産が売上を上回る構造です。3年前は営業赤字でしたが、回復基調で売却しています。

買収後存続2026年10月5日時点

グループ企業一覧に社名のまま掲載されています。

確認元:メディカル一光グループ グループ企業

出典:当社連結子会社による株式会社サンライズヴィラ土浦の株式取得に関するお知らせ

2025年6月26日株式譲渡(100%)

株式会社サイト薬品

医薬品卸売/愛知県稲沢市/1980年12月設立

取得価額
―
対象の売上
5億1,000万円
対象の営業利益
900万円
対象の純資産
2億2,400万円

決算期:2024年9月期/譲渡前の株主:個人1名が100%保有/相手先が個人のため非開示

買収理由:医薬品卸事業の拡大

売上5億1,000万円・営業利益900万円。利益率1.8%の薄利ですが、45年続く卸の取引基盤が評価されています。協議開始の開示から2か月で株式取得に至りました。

買収後不明2026年10月5日時点

現在のグループ企業一覧に社名が見当たりません。グループには医薬品卸事業を担うメディシン一光があり、統合された可能性がありますが、合併の開示は確認できていません。

確認元:メディカル一光グループ グループ企業

出典:当社連結子会社による株式会社サイト薬品の株式取得に関するお知らせ

2025年4月24日基本合意(のちに解除)

静岡沢井薬品株式会社

医薬品卸売/静岡県沼津市/1982年8月設立

取得価額
―
対象の売上
30億8,600万円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

譲渡前の株主:個人1名が100%保有/成立していません/2024年7月期

買収理由:医薬品卸事業の拡大を目的に基本合意を締結

2024年12月に協議開始、基本合意まで進みましたが、2025年4月に解除されました。売上30億8,600万円と、同社の案件では最大級でした。基本合意は最終契約ではありません。この一覧で唯一、まとまらなかった案件です。

買収後不成立2026年10月5日時点

2025年4月24日に基本合意が解除されました。その後、再開の開示はありません。

確認元:(開示事項の中止)基本合意の解除に関するお知らせ

出典:(開示事項の中止)当社連結子会社による静岡沢井薬品株式会社の株式取得に関する基本合意の解除に関するお知らせ

2025年4月24日株式譲渡(100%)

高知第一薬品株式会社

医薬品卸売/高知県高知市/1979年8月設立

取得価額
―
対象の売上
11億400万円
対象の営業利益
△1億8,800万円
対象の純資産
6億9,300万円

決算期:2024年3月期/譲渡前の株主:個人/相手先が個人のため非開示

買収理由:医薬品卸事業の拡大

3期連続で営業損失(△2億5,400万→△2億4,400万→△1億8,800万)。それでも買われています。経常利益はほぼトントンで、純資産6億9,300万円が残っていました。本業の赤字が続いても、資産と取引基盤があれば相手は見つかるという例です。

買収後不明2026年10月5日時点

現在のグループ企業一覧に社名が見当たりません。医薬品卸として統合された可能性がありますが、合併の開示は確認できていません。

確認元:メディカル一光グループ グループ企業

出典:当社連結子会社による高知第一薬品株式会社の株式取得に関するお知らせ

2024年12月20日株式譲渡

京葉沢井薬品株式会社

医薬品卸売/千葉県芝山町/1975年9月設立

取得価額
―
対象の売上
9億4,500万円
対象の営業利益
△1,000万円
対象の純資産
△700万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:個人1名が99.3%保有/非開示

買収理由:医薬品卸事業の拡大

直近期は営業損失1,000万円、純資産もマイナス700万円の債務超過でした。それでも売上9億4,500万円・創業1975年の取引基盤が評価されています。この一覧でもっとも財務状態が悪い状態で売れた例です。

買収後不明2026年10月5日時点

現在のグループ企業一覧に社名が見当たりません。合併の開示は確認できていません。

確認元:メディカル一光グループ グループ企業

出典:当社連結子会社による京葉沢井薬品株式会社の株式取得に関するお知らせ

2024年9月26日株式譲渡

株式会社若松薬品

医薬品卸売/香川県高松市/1994年10月設立

取得価額
―
対象の売上
16億4,500万円
対象の営業利益
100万円
対象の純資産
2億6,000万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:筆頭株主の個人が20%。株式が分散している/相手先が個人のため非開示

買収理由:医薬品卸事業の拡大

売上16億4,500万円に対して営業利益100万円まで落ちた期での譲渡です。筆頭株主でも持株は20%で、複数の株主から買い集める形でした。株式が分散していても成立しています。

買収後不明2026年10月5日時点

現在のグループ企業一覧に社名が見当たりません。合併の開示は確認できていません。

確認元:メディカル一光グループ グループ企業

出典:当社連結子会社による株式会社若松薬品の株式取得に関するお知らせ

2024年9月26日株式譲渡

株式会社佐藤薬品販売

医薬品卸売/埼玉県川口市/1981年12月設立

取得価額
―
対象の売上
18億9,100万円
対象の営業利益
4,200万円
対象の純資産
3億1,000万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:個人/相手先が個人のため非開示

買収理由:医薬品卸事業の拡大

売上18億9,100万円・営業利益4,200万円。この一覧で最大の規模です。協議開始から2か月で株式取得の開示に至りました。

買収後不明2026年10月5日時点

現在のグループ企業一覧に社名が見当たりません。合併の開示は確認できていません。

確認元:メディカル一光グループ グループ企業

出典:当社連結子会社による株式会社佐藤薬品販売の株式取得に関するお知らせ

2024年5月22日株式譲渡(100%)

株式会社京寿薬品

調剤薬局/京都府京田辺市/1998年2月設立

取得価額
―
対象の売上
12億7,400万円
対象の営業利益
1,600万円
対象の純資産
2億4,300万円

決算期:2023年8月期/譲渡前の株主:個人1名が100%保有/相手先が個人のため非開示

買収理由:京都エリアでのドミナント戦略

売上12億7,400万円・営業利益1,600万円。この買収で京都が三重に次ぐ拠点になり、2年後のひまわり薬局の買収につながっています。買い手が特定エリアを固めにきている時期は、同じ地域の会社に声がかかりやすくなります。

買収後存続2026年10月5日時点

グループ企業一覧に調剤薬局事業の会社として社名のまま掲載されています。

確認元:メディカル一光グループ グループ企業

出典:当社連結子会社による株式会社京寿薬品の株式取得に関するお知らせ

関連する記事

本ページは株式会社メディカル一光グループが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月5日