株式会社テノ.ホールディングスのM&A実績
「女性のライフステージを応援する」を掲げ、育児・家事・介護の領域で、売上2億〜5億円規模の会社を個人オーナーから買い続けている会社です。保育では名古屋・鹿児島と地方の保育会社を、介護では大阪・島根・名古屋の老人ホームを、1件ずつ足しています。12件すべてで取得価額を開示しており、中小の保育・介護会社がいくらで売れたかを具体的に知ることができる買い手です。
株式会社テノ.ホールディングスが公表した適時開示12件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月9日(新しい開示が出たら追加します)
会社概要
- 本社
- 福岡県福岡市博多区
- 設立
- ―
- 事業内容
- 認可保育所・企業内保育・学童保育などの保育事業を主力に、介護(有料老人ホーム・デイサービス)、障がい児の療育支援、料理教室を展開する持株会社
- 売上高
- 181億2,900万円(2025年12月期(連結))
- 営業利益
- 6億3,100万円
- 純資産
- 18億400万円
どんな会社を買っているか
- 買う業種
- 保育(認可保育所・小規模保育・企業内保育)/介護(住宅型有料老人ホーム・サ高住・デイサービス・訪問介護)/障がい児の療育(児童発達支援・放課後等デイサービス)/料理教室/少額短期保険(2026年に売却予定)
- 対象の規模
- 対象の売上 1.68億円〜33億円(事業だけを買った案件は売上0.39億円から)
- 手法
- 株式譲渡(100%取得)が中心。子会社のフォルテ(介護)やテノ.コーポレーション(保育)が買い手になる孫会社化も多い。施設単位の事業譲受も使う
- 赤字でも買うか
- 買っている(実績あり)
- 買収後の扱い
- 買った会社は社名のまま子会社として残すのが基本です。ただし取得と同時に代表取締役が買い手側の人物に代わる例がほとんどで、オフィス・パレット、フォルテ、ウイッシュはテノの社長が代表に就いています。一方で、本業とのつながりが薄いと判断した少額短期保険の会社は、取得から約4年で別の会社へ売却を決めています。
- 取得価額を毎回開示しています。この一覧の12件すべてで株式の値段が分かり、アドバイザリー費用の概算まで書かれています。売上1億円台の老人ホームでも金額が出ています
- 営業利益に対する値段は約4〜17倍、中央値は約7.6倍でした。こどもファースト・ジャパン約4.1倍(単純合算ベース)、愛翔会約4.8倍、フォルテ約7.2倍、ウェルファ約8.1倍、オフィス・パレット約10.7倍、ピジョンハーツ約17倍です
- 契約後に価格が調整される例が多い会社です。オフィス・パレットは7億5,500万円→7億3,000万円、ウイッシュは5億4,000万円→4億4,500万円、ウェルファは9,000万円→8,100万円と、精査や契約上の価額調整で下がっています(トップランの事業だけは2億3,500万円→2億4,200万円に上がりました)
- 売り手側の手続きが間に合わず、引き渡しが延びた例が2件あります。ウイッシュは売らない事業の切り離しなどで約4か月、こどもファースト・ジャパンは約3か月延期されました。どちらも最終的には成立しています
- 2024年9月に子会社が株式会社Yellow Finを取得した開示がありますが、本文を確認できなかったため一覧には入れていません
買収の履歴12件
すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。
ピジョンハーツ株式会社
認可・認証保育園、企業内・院内保育施設の運営、保育施設の開設コンサルティング、イベント保育/東京都中央区/1999年2月設立
- 取得価額
- 16億円
- 対象の売上
- 33億1,300万円
- 対象の営業利益
- 9,400万円
- 対象の純資産
- 7億300万円
決算期:2025年12月期/譲渡前の株主:ピジョン株式会社(上場企業)が100%保有/取得関連費用等(概算)9百万円を加えた合計は1,609百万円
買収理由:東京都の認可保育施設の運営ノウハウと、大手企業を中心とする事業所内保育の顧客基盤の取り込み
売上33億1,300万円・営業利益9,400万円・純資産7億300万円で、値段は16億円。営業利益の約17倍、純資産の約2.3倍です。営業利益は2億1,100万円→1億2,500万円→9,400万円と3期続けて減っていましたが、それでもこの会社の案件で最も高い倍率がついています。大手企業の事業所内保育という、新規ではなかなか取れない契約先を持っていたことが評価の中心と読めます。売り手はベビー用品のピジョンで、本業から離れた子会社を保育の専業会社に渡す形です。
こどもファースト・ジャパン株式会社
認可・認可外・企業主導型保育施設の運営、放課後児童クラブ、児童発達支援・放課後等デイサービス/鹿児島県鹿児島市/2017年10月設立
- 取得価額
- 2億3,000万円
- 対象の売上
- 5億4,600万円
- 対象の営業利益
- 5,600万円
- 対象の純資産
- 1億1,700万円
決算期:2025年3月期(2社単純合算)/譲渡前の株主:株式会社幼保支援が100%保有/取得関連費用等(概算)6百万円を加えた合計は236百万円/こどもファースト・ジャパンと子会社の子育て支援にじの単純合算(内部取引の消去前)。こどもファースト・ジャパン単体は売上425百万円・営業利益40百万円・純資産75百万円
買収理由:鹿児島エリアでの保育の実績と運営ノウハウを使い、同エリアの保育サービスを広げる
2社合算で売上5億4,600万円・営業利益5,600万円・純資産1億1,700万円。値段は2億3,000万円で、営業利益の約4.1倍、純資産の約2倍です。売上は3億2,200万円→4億1,400万円→5億4,600万円と2年で1.7倍に伸びていました。譲渡前に子会社を吸収合併して1社にまとめています。また売り手側の手続きが期日までに整わず、引き渡しは2026年4月1日から7月1日へ3か月延びましたが、契約は流れずに成立しています。
2026年7月1日に取得が完了し、テノ.コーポレーションの100%子会社として社名のまま残っています。代表取締役は亀川耕介氏から土屋悦子氏に交代しました。
株式会社飛翔
住宅型有料老人ホーム、訪問介護ステーションの運営/愛知県名古屋市/2013年11月設立
- 取得価額
- 1億5,000万円
- 対象の売上
- 1億8,100万円
- 対象の営業利益
- 1,100万円
- 対象の純資産
- 8,300万円
決算期:2024年1月期/譲渡前の株主:個人1名が100%保有(氏名は非公開)/取得時の開示では愛翔会と2社合計で300百万円(アドバイザリー費用等の概算27百万円を加え327百万円)。1社ごとの150百万円は2026年2月13日開示の2025年12月期決算短信(企業結合注記)による。同注記では取得費用13百万円
買収理由:M&Aと新規開設で進めている介護事業の施設数拡大
売上1億8,100万円・営業利益1,100万円・純資産8,300万円で、値段は1億5,000万円。営業利益の約13.6倍、純資産の約1.8倍です。営業利益は2,400万円→2,200万円→1,100万円と下がり続けていた局面でした。それでも愛翔会と同じ1億5,000万円がついており、利益が落ちている年でも、施設と入居者という基盤があれば値段は残ることが分かります。同じ代表者の2社をまとめて売った例でもあります。
2025年1月10日に取得が完了し、フォルテの100%子会社になりました。2026年2月13日開示の決算短信でも、飛翔が運営する住宅型有料老人ホームが介護事業の一部として記載されています。代表取締役は寺田尚平氏に交代しています。
株式会社愛翔会
住宅型有料老人ホーム、訪問介護・訪問看護ステーションの運営/愛知県名古屋市/2009年6月設立
- 取得価額
- 1億5,000万円
- 対象の売上
- 2億5,000万円
- 対象の営業利益
- 3,100万円
- 対象の純資産
- 7,900万円
決算期:2024年5月期/譲渡前の株主:個人1名が100%保有(氏名は非公開)/取得時の開示では飛翔と2社合計で300百万円(アドバイザリー費用等の概算27百万円を加え327百万円)。1社ごとの150百万円は2026年2月13日開示の2025年12月期決算短信(企業結合注記)による。同注記では取得費用13百万円
買収理由:M&Aと新規開設で進めている介護事業の施設数拡大
売上2億5,000万円・営業利益3,100万円・純資産7,900万円で、値段は1億5,000万円。営業利益の約4.8倍、純資産の約1.9倍です。前々期に5,000万円の最終赤字を出し、純資産が1億300万円から5,300万円まで減っていましたが、直近期は営業利益3,100万円に戻していました。一度大きな赤字を出していても、本業の利益が戻っていれば売れます。
2025年1月10日に取得が完了し、フォルテの100%子会社になりました。2026年2月13日開示の決算短信でも、愛翔会が運営する住宅型有料老人ホームが介護事業の一部として記載されています。代表取締役は寺田尚平氏に交代しています。
株式会社翠明のサービス付き高齢者向け住宅・デイサービス事業
サービス付き高齢者向け住宅、デイサービスの運営/岡山県岡山市/譲渡会社は2016年3月設立設立
- 取得価額
- 2億800万円
- 対象の売上
- 3,900万円
- 対象の営業利益
- △1,100万円
- 対象の純資産
- ―
決算期:2023年6月期/譲渡前の株主:譲渡会社の株式は個人1名が100%保有/譲受価額。対象事業の資産は主に建物付属設備等で233百万円、負債は前受金・預かり敷金の2百万円(2023年12月31日現在)。事業譲受日の簿価で引き受ける前提
買収理由:介護事業の更なる拡大
売上3,900万円で、営業損失1,100万円の赤字事業です。前期も900万円の赤字でした。それでも2億800万円で引き取られています。対象事業の資産は建物付属設備などで2億3,300万円あり、値段はほぼ施設の簿価の水準です。利益が出ていなくても、建物や設備に価値があれば事業として売れる例です。売り手の会社は法人として残り、事業だけを渡しています。
2024年5月1日に事業譲受が完了しました。法人ではなく事業を引き受けた案件で、受け皿のフォルテは公式サイトのグループ会社一覧に載っています。施設ごとの現況は開示で確認できていません。
ウェルファ株式会社
高齢者介護施設の運営/島根県邑智郡邑南町/2000年7月設立
- 取得価額
- 8,100万円
- 対象の売上
- 1億6,800万円
- 対象の営業利益
- 1,000万円
- 対象の純資産
- 8,300万円
決算期:2023年6月期/譲渡前の株主:個人2名(94%・6%)/当初は90百万円で契約し、株式譲渡契約の価額調整手続により81百万円に変更。アドバイザリー費用等(概算)11百万円を加えた合計は92百万円
買収理由:介護事業の更なる拡大
この会社の案件で最小の8,100万円です。売上1億6,800万円・営業利益1,000万円・純資産8,300万円で、値段は純資産とほぼ同じ、営業利益の約8倍でした。島根県の中山間地にある介護施設1社でも、上場企業の子会社が買い、金額まで開示しています。契約時の9,000万円から、契約に基づく価額調整で900万円下がっている点も、売り手として知っておきたいところです。
2024年4月11日に取得が完了しましたが、2026年2月13日開示の「2025年12月期決算短信」で連結の範囲から除外された会社としてウェルファの名前が挙がっています。除外の理由(合併か譲渡か)は開示で確認できず、公式サイトのグループ会社一覧にも名前はありません。
株式会社ウイッシュ
障がい福祉事業(児童発達支援・放課後等デイサービス8施設)。子会社の子育てサポートは同事業のフランチャイズ本部/愛知県小牧市/1998年3月設立
- 取得価額
- 4億4,500万円
- 対象の売上
- 2億200万円
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- ―
決算期:2023年2月期/譲渡前の株主:個人1名が100%保有(氏名は非公開)/当初は540百万円で契約し、2024年1月に445百万円へ変更。アドバイザリー費用等(概算)29百万円を加えた合計は474百万円/譲渡対象の障がい福祉事業のみの売上高。会社全体は売上493百万円・営業利益47百万円・純資産145百万円。子会社の子育てサポートは売上98百万円・営業利益13百万円・純資産40百万円(2023年5月期)
買収理由:保育所で支援を必要とする子どもが増えており、保育に療育の機能を加える
児童発達支援などを8施設運営し、子会社は加盟27社・43施設のフランチャイズ本部でした。会社には中古自動車販売などの事業もありましたが、それは売らずに切り離し、障がい福祉事業だけを渡しています。その手続きが期日に間に合わず、引き渡しは2023年10月から2024年2月へ約4か月延び、値段も5億4,000万円から4億4,500万円へ約18%下がりました。売らない事業を切り離す準備は、早めに済ませておくほうがよいことが分かる例です。
2024年2月1日に取得が完了し、公式サイトのグループ会社一覧に株式会社ウイッシュが載っています。代表取締役はテノの池内比呂子社長に交代しました。
株式会社ホームメイドクッキング
料理教室「ホームメイドクッキング」の企画・運営(直営56校・指定校300校)、食材・調理器具の販売/東京都大田区/2012年7月設立
- 取得価額
- 3億9,000万円
- 対象の売上
- 12億9,900万円
- 対象の営業利益
- 6,800万円
- 対象の純資産
- 4,300万円
決算期:2021年12月期/譲渡前の株主:投資ファンド(ネクスト・キャピタル・パートナーズⅡ投資事業有限責任組合53.3%ほか)/取得関連費用は当初概算38百万円、精査後8百万円に確定し、合計は398百万円
買収理由:女性会員5万人を持つ料理教室事業との相互送客と、新サービスの共同開発
創業から50年続く料理教室で、売上12億9,900万円・営業利益6,800万円。2期前までは純資産マイナス2億2,100万円の債務超過で、直前期にようやく純資産4,300万円へ戻した段階でした。値段は3億9,000万円で、営業利益の約5.7倍です。売り手は投資ファンドで、債務超過を抜けた直後に事業会社へ渡した形です。
公式サイトのグループ会社一覧に載っており、社名のまま残っています。なお2026年2月13日開示の決算短信によると、買い手はこの会社ののれんについて2024年12月期に351百万円、2025年12月期に170百万円の減損損失を計上しています。
セーフティージャパン・リスクマネジメント株式会社
賃貸住宅入居者向けの少額短期保険(販売代理店500超)/大阪府大阪市/2007年4月設立
- 取得価額
- 4億2,000万円
- 対象の売上
- 10億9,400万円
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- 2億3,000万円
決算期:2022年3月期/譲渡前の株主:個人1名が97.2%、その他2.8%/アドバイザリー費用等(概算)35百万円を加えた合計は455百万円/保険会社のため売上高ではなく経常収益。営業利益の開示はなく、経常利益は8百万円
買収理由:結婚・出産・育児・介護に応じた保険商品の共同開発と、既存顧客との接点の拡大
経常収益10億9,400万円・純資産2億3,000万円で、値段は4億2,000万円、純資産の約1.8倍です。経常利益は2,100万円→1,000万円→800万円と細っていました。この会社は取得から約4年後の2026年10月に、福岡のシード・コーポレーションへ5億円で売却が決まりました。本業とのつながりが薄いと判断されると、買われた会社が再び売られることがある、という実例です。
2023年1月26日に取得が完了。その後2026年10月5日、保険事業とのシナジーが見込める譲受人のもとで再成長を図るとして、株式会社シード・コーポレーションへ全株式を5億円で譲渡すると開示されました。譲渡実行は2026年12月1日の予定です。
株式会社フォルテ
介護事業、高齢者向け住宅の運営(大阪府内4施設)/大阪府大阪市/2018年1月設立
- 取得価額
- 5億6,600万円
- 対象の売上
- 4億8,600万円
- 対象の営業利益
- 7,900万円
- 対象の純資産
- 1億2,600万円
決算期:2021年3月期/譲渡前の株主:個人2名(51%・49%)/アドバイザリー費用等(概算)39百万円を加えた合計は605百万円
買収理由:デイサービスに続く介護事業の拡大。高齢者向け住宅の運営でサービスの幅を広げる
設立からわずか4年の会社に5億6,600万円がついています。売上2億9,700万円→4億100万円→4億8,600万円、営業利益1,900万円→7,500万円→7,900万円と急成長中で、値段は営業利益の約7.2倍、純資産1億2,600万円の約4.5倍でした。社歴が浅くても、伸びている数字があれば評価されます。買われたフォルテはその後、ウェルファ、翠明の事業、飛翔・愛翔会を買う側に回っています。
公式サイトのグループ会社一覧に載っており、グループの介護事業の中核会社として残っています。代表取締役はテノの池内比呂子社長に交代しました。
オフィス・パレット株式会社
認可保育所3施設・小規模認可保育所5施設の運営、ベビーシッター、英語教室/愛知県名古屋市/1988年10月設立
- 取得価額
- 7億3,000万円
- 対象の売上
- 5億6,600万円
- 対象の営業利益
- 6,800万円
- 対象の純資産
- 3億3,100万円
決算期:2020年3月期/譲渡前の株主:個人1名が100%保有(氏名は非公開)/当初は755百万円で契約し、取得後の資産・負債の精査を受けて株式譲渡契約に基づき730百万円に調整。アドバイザリー費用等(概算)49百万円を加えた合計は779百万円
買収理由:名古屋への進出で、九州・関西・首都圏に加えて中部エリアに公的保育事業を広げる
創業1988年の名古屋の保育会社で、売上5億6,600万円・営業利益6,800万円・純資産3億3,100万円。値段は7億3,000万円で、営業利益の約10.7倍、純資産の約2.2倍です。新しい地域へ出たい買い手にとって、その地域で認可園を持つ会社は「入口」として高く評価されます。一方、取得後の精査で2,500万円減額されており、契約後にも価格が動く仕組みが入っていたことが分かります。
公式サイトのグループ会社一覧に載っており、社名のまま残っています。取得完了と同時に、代表取締役は紀藤敦子氏からテノの池内比呂子社長に交代しました。
株式会社トップランの介護(デイサービス)事業
デイサービスの運営/福岡県福岡市/譲渡会社は2000年8月設立設立
- 取得価額
- 2億4,200万円
- 対象の売上
- 1億4,600万円
- 対象の営業利益
- 3,200万円
- 対象の純資産
- ―
決算期:2019年10月期(見込)/譲渡前の株主:譲渡会社の株式は株式会社エスアイホールディングスが100%保有/当初は235百万円で契約し、2020年2月に242百万円へ変更。対象事業の資産は主に建物付属設備等で36百万円、負債2百万円(2019年10月31日現在)。発生したのれんは209百万円
買収理由:介護サービス事業への新規参入
売上1億4,600万円・営業利益3,200万円のデイサービス事業で、値段は2億4,200万円、営業利益の約7.6倍です。引き継いだ資産は3,600万円ほどで、値段の大半(2億900万円)はのれん、つまり利用者や運営ノウハウへの評価でした。売り手は医療機器などを本業とする会社で、本業以外の介護事業だけを切り出しています。テノにとっては介護への初参入で、ここからフォルテなど老人ホームの買収が続きました。
法人ではなく事業を引き受けた案件です。受け皿のテノ.サポートは、2022年11月24日開示の「連結子会社間の合併に関するお知らせ」のとおり2023年4月1日にテノ.コーポレーションへ吸収合併され、公式サイトのグループ会社一覧にも名前はありません。デイサービス施設そのものの現況は開示で確認できていません。
この会社に売るといくらか
取得価額が開示された12件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。
- ピジョンハーツ株式会社16億円(売上の0.48倍・営業利益の17.0倍)
- こどもファースト・ジャパン株式会社2億3,000万円(売上の0.42倍・営業利益の4.1倍)
- 株式会社飛翔1億5,000万円(売上の0.83倍・営業利益の13.6倍)
- 株式会社愛翔会1億5,000万円(売上の0.60倍・営業利益の4.8倍)
- 株式会社翠明のサービス付き高齢者向け住宅・デイサービス事業2億800万円(売上の5.33倍)※営業赤字での譲渡
- ウェルファ株式会社8,100万円(売上の0.48倍・営業利益の8.1倍)
- 株式会社ウイッシュ4億4,500万円(売上の2.20倍)
- 株式会社ホームメイドクッキング3億9,000万円(売上の0.30倍・営業利益の5.7倍)
- セーフティージャパン・リスクマネジメント株式会社4億2,000万円(売上の0.38倍)
- 株式会社フォルテ5億6,600万円(売上の1.16倍・営業利益の7.2倍)
- オフィス・パレット株式会社7億3,000万円(売上の1.29倍・営業利益の10.7倍)
- 株式会社トップランの介護(デイサービス)事業2億4,200万円(売上の1.66倍・営業利益の7.6倍)
自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。
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本ページは株式会社テノ.ホールディングスが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月9日