3063東証グロース

株式会社ジェイグループホールディングスのM&A実績

自社で業態を開発する居酒屋チェーンが、「事業承継」という言葉を使って飲食店の会社を引き受けている会社です。決算短信では「積極的に新規出店、事業承継を実施してまいります」と方針を明記しています。対象は焼き鳥店のFC本部、都内の飲食店3社、名古屋の老舗喫茶チェーンと、いずれも飲食の中小企業で、債務超過の会社も引き受けています。

株式会社ジェイグループホールディングスが公表した適時開示3件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
愛知県名古屋市
設立
1997年3月
事業内容
名古屋を地盤に居酒屋・レストラン・カフェなど65業態115店舗(2026年2月末)を展開する飲食グループ。不動産事業も持つ
売上高
130億4,500万円(2026年2月期(連結))
営業利益
4億2,000万円
純資産
17億1,900万円

どんな会社を買っているか

買う業種
居酒屋・焼き鳥などの飲食店/カフェ・喫茶店とコーヒー豆の焙煎・卸/飲食のフランチャイズ本部
対象の規模
対象の売上 3.8億円(業績が開示されたのはマウンテンコーヒーの1件のみ)
手法
株式譲渡(子会社化)が中心。第三者割当増資の引受けと既存株主からの譲受を組み合わせ、50%だけ取得した例もある
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社は社名のまま子会社として残しています。手元の開示には、買収した会社を吸収合併した例はありません。なおグループ内では、債務超過になった完全子会社を本体に吸収合併する整理を2023年と2025年に行っています(いずれも買収の開示とは結びつかない会社です)。
  • 取得価額は3件中1件だけ開示されています。2017年のかわ屋インターナショナル(50%取得で3億6,000万円)です。2025年・2026年の案件は「相手先との守秘義務契約及び相手先からの意向により非公表」とされています
  • 売り手の意向で、株主名も価格も伏せられることが読み取れます。マウンテンコーヒーでは大株主・譲渡人の氏名・住所・価格がすべて非公表でした
  • 債務超過で営業赤字が続いていた会社でも買っています。マウンテンコーヒーは純資産マイナス4,090万円、営業利益は2期赤字の後に122万円の黒字に戻した段階での譲渡でした
  • 親会社自身の連結純資産は17億1,900万円と売上(130億4,500万円)に比べて小さく、大型の買収よりも小さな飲食店会社を1件ずつ引き受ける形になっています

買収の履歴3件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年2月24日株式譲渡(完全子会社化)

マウンテンコーヒー株式会社

コーヒーの焙煎加工・卸売、喫茶店「CAZAN珈琲店」の運営、FC本部の運営/愛知県名古屋市/1967年5月設立

取得価額
―
対象の売上
3億8,400万円
対象の営業利益
120万円
対象の純資産
△4,090万円

決算期:2025年6月期/譲渡前の株主:非公表(相手先の意向による)/相手先との守秘義務契約及び相手先の意向により非公表。外部機関による財務・法務・労務デューデリジェンスの結果を勘案して決定。なお2026年2月期の連結CF計算書では、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が11.9百万円(同期の新規連結はこの1社のみ。取得額から対象会社の現預金を差し引いた純額)

買収理由:飲食事業の収益力向上。名古屋でカフェ運営とコーヒー豆の焙煎・卸、FC展開を行う会社を取り込む

1967年創業の老舗。売上は3億5,700万円→3億7,200万円→3億8,400万円と伸ばしていましたが、純資産はマイナス2,800万円→マイナス3,700万円→マイナス4,090万円と債務超過が広がっていました。営業利益は2期続けて約740万円の赤字の後、直近期に122万円の黒字へ戻しています。債務超過でも、売上が伸びていて焙煎・卸やFCという仕組みがあれば、上場企業の買い手はつきます。連結CFの数字からは、取得額は対象会社の手元資金を1,200万円ほど上回る程度だったと読めます。直営5店舗・FC4店舗がグループに加わりました。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年2月27日に株式取得が完了し、2026年2月期決算短信でも新規連結子会社として記載されています。その後の商号変更や合併の開示はありません。

確認元:2026年2月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2025年1月14日株式譲渡(3社とも完全子会社化)

株式会社エッジオブクリフ&コムレイド、株式会社EOCクラシコ、株式会社EOCブレインの3社

飲食店の経営(3社とも同じ代表者)/東京都中央区(EOCクラシコは千代田区)/2005年1月(エッジオブクリフ&コムレイド)設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:非開示/非開示(手元にあるのは取得完了の開示のみで、2024年12月9日付の取得決議の開示は未確認)。業績への影響は「軽微」とされている

買収理由:飲食事業の拡大(取得完了の開示には理由の記載なし)

東京・日本橋兜町などで飲食店を営む3社を、まとめて引き受けた案件です。資本金は1,000万円、20万円、30万円と小さく、同じ社長が店ごとに分けて持っていた会社を一括で譲渡した形です。名古屋が地盤の買い手にとっては都内の拠点を得る案件でした。店ごとに会社を分けていても、まとめて1社の買い手に渡すことはできます。

買収後存続2026年10月12日時点

2025年1月14日に取得完了。その後の商号変更や合併の開示はありません(2025年の吸収合併の開示は別の子会社2社が対象です)。

確認元:株式取得(子会社化)完了に関するお知らせ

出典:株式取得(子会社化)完了に関するお知らせ

2017年11月29日第三者割当増資の引受けと既存株主からの株式譲受(議決権の50.0%を取得して子会社化)

株式会社かわ屋インターナショナル

焼き鳥店「博多かわ屋」の運営とフランチャイズ展開/東京都港区/2016年9月設立

取得価額
3億6,000万円
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示(2016年9月設立のため省略)/譲渡前の株主:個人株主8名/第三者割当増資の引受けと既存株主からの譲受を合わせた取得価額。取得後の議決権所有割合は50.0%

買収理由:飲食事業の収益力向上。博多かわ屋の運営とFC展開を取り込む

設立から1年あまりで決算実績がほぼない会社に、半分の持分で3億6,000万円がついています。評価されたのは数字ではなく、「予約の取れない焼鳥屋」という看板と、6日間かけて仕込む秘伝の製法でした。ブランドと再現できる製法があれば、業歴が浅くても値段はつきます。全部を売らず、半分を手元に残す形でもありました。

買収後不明2026年10月12日時点

取得後の商号変更・合併・再売却の開示は手元にありません。グループ会社一覧で現状を確認できていないため不明としています。

確認元:株式会社かわ屋インターナショナルの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社かわ屋インターナショナルの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された1件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社かわ屋インターナショナル3億6,000万円

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページは株式会社ジェイグループホールディングスが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日