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株式会社ホットランドホールディングスのM&A実績

銀だこの会社ですが、自分たちにない業態の飲食店を、店ごと会社ごと買い足しています。お好み焼き、もつやき、沖縄料理居酒屋と、買う業態に共通点はなく、首都圏の数店舗〜十数店舗規模の会社が中心です。飲食店の設計・内装会社も買っており、飲食まわりの事業なら店舗運営以外も対象になります。営業赤字の事業や債務超過の会社も引き受けています。

株式会社ホットランドホールディングスが公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都中央区
設立
1991年6月
事業内容
「築地銀だこ」を中心に、銀だこハイボール酒場、油そば、もつやき、とんかつなどの飲食店と、冷凍たこ焼の製造販売を手がける持株会社
売上高
510億4,000万円(2025年12月期(連結))
営業利益
17億8,400万円
純資産
121億8,700万円

どんな会社を買っているか

買う業種
飲食店(お好み焼き、もつやき・焼肉、沖縄料理居酒屋など)/給食・ケータリング/飲食店舗の設計・デザイン・内装工事
対象の規模
対象の売上 2.9億円〜15.7億円
手法
株式譲渡(子会社化)が中心。売り手が吸収分割で事業を新会社に移し、その株式を買う形も使う。全株ではなく66.6%だけ取得した例もある
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社が社名のまま残っている例(ファンインターナショナル)がある一方、2025年12月期の決算短信の連結子会社17社には、アイテム、日本再生酒場、もつやき処い志井の社名がありません。ただし「もつやき処い志井」のブランドでは2025年にも出店しており、会社がなくなってもお店の看板は残っていることが読み取れます。
  • 取得価額は5件中1件だけ開示されています。お好み焼き「ごっつい」のアイテムで、株式4億7,700万円(費用込み5億600万円)でした
  • ほかの案件は「守秘義務契約により非開示」。2026年のアメニティでは「連結純資産の15%未満」とだけ書かれています
  • コロナで赤字になった事業や、債務超過の会社も買っています。もつやき2社はいずれも直前期が営業赤字、アメニティは3期とも債務超過でした
  • 決算短信には、2024年7月に名古屋の「李昇」を運営するショウエイ、2025年1月に「厚切りとんかつ よし平」を運営するよし平を子会社化したことも書かれています(この2件は対象の数字を確認できていないため、一覧には入れていません)

買収の履歴5件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年8月19日株式譲渡(完全子会社化)。議決権のないA種類株式も含めて全株を取得

株式会社アメニティ

沖縄料理居酒屋3店舗の運営、給食・ケータリング事業/沖縄県那覇市/1993年6月設立

取得価額
―
対象の売上
9億5,900万円
対象の営業利益
8,300万円
対象の純資産
△1,800万円

決算期:2026年5月期/譲渡前の株主:守秘義務契約により非開示/守秘義務契約により非開示。「当社の連結純資産の15%未満」と開示されており、2025年12月期の連結純資産121億8,700万円の15%=約18億円を下回ると読める

買収理由:沖縄エリアでの事業基盤の強化。グループの酒場事業・製販事業のノウハウと、対象の飲食・給食事業の融合

売上9億5,900万円・営業利益8,300万円。純資産はマイナス1,800万円の債務超過です。ただし純資産は3期でマイナス1億8,400万円→マイナス1億300万円→マイナス1,800万円と、毎年の利益で着実に穴を埋めている途中でした。売上も8億3,700万円→8億9,100万円→9億5,900万円と伸びています。債務超過でも、本業で利益が出ていて改善が続いていれば、会社ごと買われます。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年8月31日に株式譲渡実行予定として開示され、その後の商号変更や合併の開示は手元にありません。

確認元:株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2021年10月5日売り手が吸収分割で事業を新会社に移し、その株式を全部取得

株式会社もつやき処い志井(い志井のもつやき事業)

もつやき専門店「もつやき処い志井」等の運営/東京都調布市/2021年10月(新設)。分割元のい志井は1987年4月設立設立

取得価額
―
対象の売上
2億9,300万円
対象の営業利益
△5,900万円
対象の純資産
―

決算期:2021年3月期(対象事業)/譲渡前の株主:株式会社い志井(石井満が100%保有)/秘密保持義務により非開示(日本再生酒場と同時取得)/新会社は設立前のため、分割元い志井の対象事業の数値(監査前)

買収理由:コロナ禍でも成長が見込まれる「もつやき・ホルモン・焼肉」事業を取り込み、銀だこのノウハウと融合させる

売上は3億5,600万円→4億3,200万円→2億9,300万円、営業利益は1,700万円→2,100万円→マイナス5,900万円。分割元のい志井は純資産マイナス3,300万円の債務超過でした。それでも事業を新会社に切り出すことで、債務超過の会社ごとではなく店だけを渡せています。創業1987年の老舗で、「もつやき処い志井」の看板は2025年にも新店(町田店)が出ています。

買収後不明2026年10月12日時点

2025年12月期決算短信の連結子会社17社に社名がありません。同じ短信に「もつやき処い志井」町田店の出店が書かれており、ブランドはグループ内で続いていますが、法人がどうなったかの開示は手元にありません。

確認元:2025年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2021年10月5日売り手が吸収分割で事業を新会社に移し、その株式を全部取得

株式会社日本再生酒場(エムファクトリーのもつやき事業)

もつやき専門店「日本再生酒場」等の運営/東京都調布市/2021年10月(新設)。分割元のエムファクトリーは1999年12月設立設立

取得価額
―
対象の売上
7億3,100万円
対象の営業利益
△9,300万円
対象の純資産
―

決算期:2020年9月期(対象事業)/譲渡前の株主:株式会社エムファクトリー(石井満61%、長谷川勉39%)/秘密保持義務により非開示(もつやき処い志井と同時取得)/新会社は設立前のため、分割元エムファクトリーの対象事業の数値(監査前)

買収理由:コロナ禍でも成長が見込まれる「もつやき・ホルモン・焼肉」事業を取り込み、銀だこのノウハウと融合させる

売上は10億8,800万円→10億2,700万円→7億3,100万円と落ち、営業利益は1,000万円→マイナス100万円→マイナス9,300万円とコロナで赤字に転じていました。分割元のエムファクトリーは純資産2,000万円に対して総資産8億1,200万円です。会社をそのまま売るのではなく、事業だけを新会社に移して売る形を取っています。

買収後不明2026年10月12日時点

2025年12月期決算短信の連結子会社17社に社名がありません。吸収合併や再売却の開示は手元になく、法人がどうなったかは確認できていません。

確認元:2025年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2020年7月30日株式譲渡。発行済株式の66.6%のみを取得(全部ではない)

株式会社ファンインターナショナル

飲食店舗の設計・デザイン・建築・業態プロデュース(自社でも飲食店を運営)/大阪府大阪市/1997年7月設立

取得価額
―
対象の売上
15億7,300万円
対象の営業利益
7,600万円
対象の純資産
2億5,200万円

決算期:2019年5月期/譲渡前の株主:守秘義務契約により非開示/相手先の意向により非開示

買収理由:店舗の設計・デザイン・内装工事を内製化し、出店の意思決定を速め、出店コストを下げる

売上15億7,300万円・営業利益7,600万円・純資産2億5,200万円。売上は11億9,400万円→14億1,300万円→15億7,300万円、純資産も1億6,800万円→2億5,200万円と伸び続けていました。もともと銀だこの設計・内装を請け負っていた取引先です。取引先が自社の価値をいちばん分かっている買い手になった例で、全株ではなく3分の2だけを渡しています。

買収後存続2026年10月12日時点

2025年12月期決算短信で、新業態を運営する子会社として社名が挙がり、連結子会社17社の一覧にも載っています。

確認元:2025年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2018年10月1日株式譲渡(完全子会社化)

株式会社アイテム

お好み焼き店「ごっつい」の運営とのれん分け展開(首都圏14店舗:直営6、のれん分け8)/東京都港区/1992年4月設立

取得価額
4億7,700万円
対象の売上
4億4,100万円
対象の営業利益
1,500万円
対象の純資産
1億8,300万円

決算期:2018年3月期/譲渡前の株主:守秘義務契約により非開示/デュー・ディリジェンス及びアドバイザリー費用等29百万円を加えた合計額は506百万円

買収理由:「粉×鉄板×ソース」という共通点を持つお好み焼き業態に、銀だこのノウハウと経営資源を融合させる

この会社の案件で唯一、金額が開示されたものです。4億7,700万円。売上4億4,100万円・営業利益1,500万円・純資産1億8,300万円に対し、純資産の約2.6倍、営業利益の約32倍の値段です。営業利益は3,300万円→1,900万円→1,500万円と下がっている局面でした。利益が落ちていても、ブランドとのれん分けの店舗網があれば、利益の何十倍という値段がつくことがあります。

買収後不明2026年10月12日時点

2025年12月期決算短信の連結子会社17社に社名がありません。吸収合併や再売却の開示は手元になく、法人がどうなったかは確認できていません。

確認元:2025年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された1件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社アイテム4億7,700万円(売上の1.08倍・営業利益の31.8倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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