7039東証グロース

ブリッジインターナショナルグループ株式会社のM&A実績

B2B企業の営業を支援する会社です。2024〜2026年の中期経営計画で「AIテクノロジーを活用した売上成長改革の支援」を掲げ、M&Aを重要な成長戦略の一つと位置付けています。買っているのは研修会社、BtoBマーケティングのコンサル会社、ネットワーク機器の販売会社、設立2期目のAI開発会社と、自社の営業支援サービスに足せる機能を持つ小さな会社です。4件すべてで取得価額を開示しています。

ブリッジインターナショナルグループ株式会社が公表した適時開示4件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月9日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都世田谷区
設立
2002年1月
事業内容
法人営業を電話・オンラインで代行するインサイドセールスのアウトソーシング、営業・マーケティング領域のコンサルティングとシステム導入、法人向け研修を手がけるグループの持株会社
売上高
85億6,400万円(2025年12月期(連結))
営業利益
8億7,300万円
純資産
46億9,200万円

どんな会社を買っているか

買う業種
AIコンサルティング・AI開発支援/法人向け研修/BtoBマーケティングの戦略策定・実行支援/ネットワーク機器の販売・ITシステムの構築保守
対象の規模
対象の売上 1.47億円〜18.2億円
手法
株式譲渡が中心。100%取得が基本だが、創業者に48.3%を残す51.7%取得の例もある
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
研修のアイ・ラーニングとAIのEraXは社名のまま子会社として残っています。一方、コンサル会社の2BCは買った直後に本体へ吸収合併しました。過半数だけ取得したトータルサポートは、取得から約1年7か月後に創業者へ株式を売り戻すと決めています。
  • 4件すべてで取得価額が開示されています。1億1,600万円、1億2,500万円、4,200万円(51.7%分)、6億5,000万円。アドバイザリー費用の概算額も毎回別に書かれています
  • 営業赤字の会社も買っています。アイ・ラーニングは直前期に営業損失2億円を出していましたが、1億1,600万円で取得されました
  • 合わなければ手放す会社でもあります。トータルサポートは「当初見込んだ売上・利益の貢献を得られるまであと数年かかる」として、創業者に2,401万円で売り戻しました。取得額4,200万円を下回る金額です
  • 2025年10月に持株会社体制へ移り、ブリッジインターナショナル株式会社からいまの社名に変わりました。2023年までの3件は旧社名での開示です

買収の履歴4件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年5月25日株式譲渡(完全子会社化)

株式会社EraX

AIコンサルティング、AI開発支援(生成AI・RAG・自動化の導入から運用改善まで)/東京都港区/2024年3月設立

取得価額
6億5,000万円
対象の売上
1億4,700万円
対象の営業利益
2,900万円
対象の純資産
2,500万円

決算期:2025年3月〜2026年2月(暫定)/譲渡前の株主:個人1名(松本 勇信)が100%保有/アドバイザリー費用等の概算35百万円を加えた合計は685百万円。DCF法による株式価値算定の範囲内で合意。「帳簿上の純資産額を上回るが、将来収益力等を反映したもの」と説明されている/2025年3月〜2026年2月の12か月。決算期変更中で決算が確定していないため、社内管理資料に基づく参考値として開示されたもの

買収理由:AI実装支援の取り込み。営業代行のAI活用、AI導入支援体制、AI研修の3事業すべてに使う

設立2期目、売上1億4,700万円・営業利益2,900万円・純資産2,500万円の会社に6億5,000万円がつきました。営業利益の約22倍、純資産の約26倍です。1期目の売上は3,000万円で、1年で5倍近くに伸びていました。開示では「創業2期目ながら30社超の顧客基盤」「高い継続率」が評価点に挙がっています。決算が1〜2期分しかなくても、伸び方と顧客の継続が示せれば将来の利益で値段がつく例です。買収前からこの会社のAIサービスを使っていた取引先でもありました。

買収後存続2026年10月9日時点

2026年6月23日に取得予定と開示されていました。公式サイトのグループ会社一覧に社名のまま載っています。

確認元:グループ会社情報(ブリッジインターナショナルグループ公式サイト)

出典:株式会社EraXの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2023年12月22日株式譲渡。発行済株式の51.7%(15株)のみを取得(子会社化)

トータルサポート株式会社

ネットワーク機器の販売、IT/ICTシステムの構築・運用・保守、SaaS型ソフトウェアの提供(ホテル・旅館、キャンプ場向けなど)/東京都品川区/2008年2月設立

取得価額
4,200万円
対象の売上
12億3,200万円
対象の営業利益
3,900万円
対象の純資産
7,000万円

決算期:2022年12月期/譲渡前の株主:個人1名(佐藤 重人)が100%保有/51.7%分の金額。アドバイザリー費用等の概算6百万円を加えた合計は48百万円。第三者のデューデリジェンスによる株式価値評価をもとに協議して決定/消費税込みの経理方式による数値

買収理由:コンサルティング・システム導入サービスの販路拡大と、CRMソリューションとのクロスセル

売上12億3,200万円・営業利益3,900万円・純資産7,000万円。営業利益は3期で700万円→2,000万円→3,900万円と伸びていました。創業者は48.3%を持ったまま社長を続けました。ところが取得後、営業利益は750万円、2024年12月期には営業損失3,790万円に落ち、取得から約1年7か月後、創業者へ2,401万円で売り戻すことが決まりました。過半数だけ売る形は、うまくいかなかったときに株を買い戻して会社を取り戻す道が残ることもある、という実例です。

買収後再売却2026年10月9日時点

2025年9月19日、保有する51.7%全部を代表取締役の佐藤重人氏に24,011,000円で譲渡すると開示(実行予定は2025年10月31日)。理由は「当初見込んだ売上・利益の貢献を得られるまであと数年かかる見通し」で、生成AI領域へ経営資源を集中するため。公式サイトのグループ会社一覧にも載っていません。

確認元:連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ

出典:トータルサポート株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2023年11月13日株式譲渡(完全子会社化)の後、吸収合併

2BC株式会社

BtoBセールス&マーケティングの戦略策定・施策遂行支援、マーケティングツールの導入活用支援/東京都渋谷区/2013年5月設立

取得価額
1億2,500万円
対象の売上
1億9,800万円
対象の営業利益
100万円
対象の純資産
6,400万円

決算期:2022年12月期/譲渡前の株主:尾花淳50.1%、株式会社ソフトクリエイト34.0%、御手洗友昭15.9%。譲渡前に尾花氏が他の2者の株式を買い集め、1名から譲り受ける形に変更/アドバイザリー費用等は0円。第三者による評価結果等を踏まえて協議のうえ決定

買収理由:マーケティングコンサルのコンサルタントを確保し、営業・マーケティング工程の上流から入り込む

売上1億9,800万円・営業利益130万円・純資産6,400万円。利益はほぼ出ていませんが、純資産の約2倍の1億2,500万円で売れました。開示の取得理由の筆頭は「コンサルタントリソースの確保」で、利益よりも人材が評価された案件です。また株主が3者に分かれていたところ、譲渡の直前に筆頭株主の尾花氏がソフトクリエイト分を8,500万円、御手洗氏分を3,980万円で買い取り、100%をまとめてから売っています。株主が分かれている会社の手続きを一本化するやり方として参考になります。

買収後吸収合併2026年10月9日時点

株式取得は2024年1月1日に実行。合併は公告手続きの不備で延期され、2024年1月29日開示の「(開示事項の経過)吸収合併(簡易・略式合併)効力発生日に関するお知らせ」で効力発生日を2024年3月15日とすると公表されました。法人は消えています。

確認元:(変更)株式取得(完全子会社化)及び吸収合併(簡易・略式合併)に関するお知らせの内容変更について

出典:株式取得(完全子会社化)及び吸収合併(簡易・略式合併)に関するお知らせ

2021年2月25日株式譲渡(完全子会社化)。譲渡直前の第三者割当増資分を含めて取得

株式会社アイ・ラーニング

法人向け研修(IT研修、新入社員研修、営業職研修、DX人材育成)の企画・実施/東京都中央区/1990年2月設立

取得価額
1億1,600万円
対象の売上
18億2,200万円
対象の営業利益
△2億円
対象の純資産
1億4,500万円

決算期:2020年3月期/譲渡前の株主:JBCCホールディングス株式会社(上場企業)が100%保有/アドバイザリー費用等の概算6百万円を加えた合計は123百万円。デューデリジェンスで試算した株式価値評価をもとに協議して決定。譲渡直前に親会社が20百万円の第三者割当増資を引き受けている

買収理由:研修事業への参入と、インサイドセールスの営業力によるオンライン研修の全国展開

売上18億2,200万円で営業損失2億円、純資産は3億6,600万円から1億4,500万円へ減っていました。集合研修からオンラインへの対応が遅れ、さらにコロナ禍で受講者が激減した局面での譲渡です。それでも、教室の解約・人員整理で固定費を削り「黒字化の目途」を示したうえで1億1,600万円で売れています。売り手は上場企業の子会社で、譲渡の直前に親会社が2,000万円を増資しています。開示では、1990年からの研修ナレッジと多くの企業顧客・受講者を持つ点が取得理由に挙がっています。

買収後存続2026年10月9日時点

2021年3月31日付で完全子会社化。公式サイトのグループ会社一覧に、デジタル人材の育成を担う会社として社名のまま載っています。

確認元:グループ会社情報(ブリッジインターナショナルグループ公式サイト)

出典:株式会社アイ・ラーニングの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された4件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社EraX6億5,000万円(売上の4.42倍・営業利益の22.4倍)
  • トータルサポート株式会社4,200万円(売上の0.03倍・営業利益の1.1倍)
  • 2BC株式会社1億2,500万円(売上の0.63倍・営業利益の125.0倍)
  • 株式会社アイ・ラーニング1億1,600万円(売上の0.06倍)※営業赤字での譲渡

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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