株式会社コンフィデンス・インターワークスのM&A実績
ゲーム業界向けの人材派遣を本業に、「ゲーム業界の周辺領域」にいる小さな人材会社を、創業社長から1社ずつ買っている会社です。Web3の人材紹介、関西のWebクリエイター派遣、テレビ番組制作の人材派遣と、毎回すこしずつ隣の業界へ広げてきました。2026年にはゲーム開発会社そのものも買っています。中期経営計画では2030年3月期に連結売上高200億円・営業利益30億円を掲げ、M&Aをその手段に位置づけています。
株式会社コンフィデンス・インターワークスが公表した適時開示4件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)
会社概要
- 本社
- 東京都新宿区
- 設立
- 2014年8月
- 事業内容
- ゲーム・エンタメ業界向けの人材派遣を主力に、ミドル〜エグゼクティブ層の人材紹介、製造業向け求人サイト「工場WORKS」を運営
- 売上高
- 99億7,000万円(2026年3月期(連結))
- 営業利益
- 12億8,400万円
- 純資産
- 63億800万円
どんな会社を買っているか
- 買う業種
- 人材派遣・人材紹介(Web・クリエイティブ、Web3)/テレビ番組制作の人材派遣・業務受託/ゲームの企画・開発・運営
- 対象の規模
- 対象の売上 1,100万円〜8億円(BRAISEは子会社ジーズ・コーポレーションを合わせると約16.6億円)
- 手法
- 株式譲渡(子会社化)。全株を買う形が中心だが、少額出資から1年後に過半を買い増す形、創業者に一部を残して70%だけ買う形もある
- 赤字でも買うか
- 買っている(実績あり)
- 買収後の扱い
- 買った会社は社名のまま子会社として残しています。2026年10月のグループ再編でも、統合されたのは親会社自身の事業で、買収した会社の合併は開示されていません。取得後は取締役を2名派遣するのが通例です。
- 取得価額は全件で非開示です。理由は「相手先の意向」または守秘義務契約。ただし算定方法は毎回「外部専門家による株式価値評価(DCF法等)」と書かれています
- 上限は読めます。どの案件も「連結純資産・個別純資産の15%に満たない金額」と書かれており、BRAISEなら約8.7億円未満、flaggsなら約9.2億円未満です
- 2026年3月期の決算短信では、レッツアイとBRAISEの取得による支出(取得した会社が持っていた現金を差し引いた純額)が2社合計で1億7,470万円、のれんの増加が1億9,917万円でした。売上3億円と8億円の会社2社で、この程度の水準です
- 赤字・債務超過の会社も買っています。プロタゴニストは営業赤字、flaggsは純資産マイナス3億9,673万円の債務超過でした
買収の履歴4件
すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。
株式会社flaggs
ゲームの企画・開発・運営/東京都品川区/2015年3月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 2億9,100万円
- 対象の営業利益
- △1億700万円
- 対象の純資産
- △3億9,700万円
決算期:2025年9月期/譲渡前の株主:創業者(吉江 直人)81.46%、株式会社Cygames 15.00%、その他3.54%。このうち創業者の持分から70.0%分を取得/守秘義務契約により非開示。DCF法・純資産法等で算定。「2026年3月末の連結・個別純資産の15%に満たない金額」。当時の個別純資産61億6,300万円の15%=約9.2億円を下回ると読める
買収理由:人材サービスにとどまらずゲーム開発・運営の現場に入り、グループのクリエイターに自社コンテンツ開発のキャリアを用意する
売上は6億5,800万円→5億8,100万円→2億9,100万円と3年で半分以下、営業損失1億700万円、純資産マイナス3億9,673万円の債務超過でした。それでも買い手がついたのは、大手ゲームプラットフォームとの取引実績、ゲームアプリ関連の特許、生成AIで開発費を抑える手法といった、数字に出ない資産があったからです。決算書が傷んでいても、技術と取引実績は値段になります。また創業者は全部を売らず、約1割を持ったまま残っています。
2026年10月1日に譲渡実行予定として開示されています。実行完了の開示は手元に無く、根拠はこの取得開示のみです。その後の商号変更や合併の開示はありません。
株式会社BRAISE(子会社の株式会社ジーズ・コーポレーションを含む)
テレビ番組の企画・制作、編集スタジオ運営、撮影機材レンタル、番組制作の人材派遣/東京都港区/2011年12月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 8億300万円
- 対象の営業利益
- 2,000万円
- 対象の純資産
- 9,400万円
決算期:2024年11月期/譲渡前の株主:個人1名(岡田 洋幸)が100%保有/相手先の意向により非開示。DCF法等で算定。「2025年3月末の連結・個別純資産の15%に満たない金額」。当時の個別純資産58億200万円の15%=約8.7億円を下回ると読める/BRAISE単体の数値。子会社ジーズ・コーポレーション(2025年3月期)は売上8億5,189万円・営業利益6,334万円・純資産3,858万円
買収理由:テレビ番組制作を含む映像制作業界への進出。ゲーム業界と人材の行き来ができ、企業向け動画制作の顧客開拓にもつながる
BRAISEは売上8億300万円・営業利益2,040万円・純資産9,420万円。同じ社長が2社を持ち、親子関係でまとめてあったので、1回の株式譲渡で2社とも渡せています。子会社のジーズ・コーポレーションは創業1991年、2023年3月期は純資産マイナス1,474万円の債務超過でしたが、2年で3,858万円まで戻していました。一度債務超過に落ちた会社でも、立て直した後なら上場企業に売れます。
2026年3月期の決算短信で、BRAISEとジーズ・コーポレーションの2社が新たな連結子会社として記載されています。
株式会社レッツアイ
Web・クリエイティブ職に特化した人材派遣・人材紹介、Web広告運用代行/大阪府大阪市/2009年9月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 3億1,200万円
- 対象の営業利益
- 1,400万円
- 対象の純資産
- 4,400万円
決算期:2024年8月期/譲渡前の株主:個人1名(林 智宏)が100%保有/相手先の意向により非開示。DCF法等で算定。「2024年3月末の連結・個別純資産の15%に満たない金額」(2024年3月末の純資産額は手元の開示に無いため金額は算出していない)
買収理由:ゲーム業界と親和性の高いWeb業界への進出と、関西圏の顧客基盤の獲得
売上3億1,200万円・営業利益1,394万円(利益率4.5%)・純資産4,423万円。営業利益は529万円→266万円→1,394万円と、決して大きくはありません。評価されたのは利益よりも、関西のWebクリエイターを集める力と人材データベースでした。首都圏が地盤の買い手から見ると、地方で登録者を持っていること自体が買う理由になります。
株式会社プロタゴニスト
Web3.0業界向けの人材紹介・転職支援/東京都中野区/2020年3月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 1,100万円
- 対象の営業利益
- △1,200万円
- 対象の純資産
- 3,200万円
決算期:2023年2月期/譲渡前の株主:創業者(吉田 将人)70.16%、コンフィデンス・インターワークス10.13%、その他19.71%。創業者のほか個人複数名とGazelle Capital株式会社から買い増し/先方の意向により非開示。「取得価額は僅少」と記載
買収理由:Web3.0領域の人材データベースと顧客網を取り込み、出資時に想定したシナジーを加速させる
売上1,093万円、営業損失1,221万円、設立4年目のスタートアップです。まず1割だけ出資を受け、1年組んでみてから過半を買ってもらうという段階的な進め方でした。いきなり全部を売るのではなく、相手を見てから決められる形です。2026年3月期の決算短信では、AI・Web3領域の転職需要を取り込んで黒字化したと書かれています。
2026年3月期の決算短信で「過年度に子会社化した株式会社プロタゴニスト」として社名が記載され、黒字化したと説明されています。
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本ページは株式会社コンフィデンス・インターワークスが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日