株式会社ケア21のM&A実績
首都圏・関西・名古屋などで介護事業を展開する会社が、地域の小さな介護事業者を、株式ごと、または1〜2拠点の事業所単位で引き取っています。売り手は確認できた5件すべてが個人オーナーで、夫婦や母娘で株を持つ会社、資本金10万円の会社も含まれます。2019年以降は、会社ごとではなく事業所だけを譲り受ける形が続いています。
株式会社ケア21が公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月13日(新しい開示が出たら追加します)
会社概要
- 本社
- 大阪府大阪市
- 設立
- 1993年11月
- 事業内容
- 訪問介護、有料老人ホーム、認知症グループホーム、居宅介護支援、デイサービス、福祉用具、障がい者(児)支援、保育サービスなどを手がける介護事業会社
- 売上高
- 481億5,800万円(2025年10月期(連結))
- 営業利益
- 7億8,400万円
- 純資産
- 44億9,100万円
どんな会社を買っているか
- 買う業種
- 訪問介護・居宅介護支援/認知症グループホーム・小規模多機能型居宅介護/障がい児通所支援/福祉用具の貸与・販売
- 対象の規模
- 対象の売上 2.7億円〜3.9億円(事業所単位の譲受3件は業績非開示)
- 手法
- 株式譲渡(子会社化)と、事業所1〜2拠点だけの事業譲受。2019年以降の開示はすべて事業譲受
- 赤字でも買うか
- 買っている(実績あり)
- 買収後の扱い
- 子会社化した会社を、のちに本体へ取り込むことがあります。まごの手サービスは2018年に吸収合併の予定を中止し、事業の全部を本体が譲り受ける形に切り替えています。事業所単位で譲り受けた案件は、最初から本体の事業所になる形です。
- 取得価額は全件で開示されていません。まごの手サービスでは「守秘義務契約を締結しているため非開示」と明記され、事業譲受の3件はいずれも金額の記載がなく、業績への影響は「軽微」とされています
- 開示義務のない小さな案件も任意で開示しています。2021年の2件は「適時開示基準に該当しませんが、有用な情報と判断し任意開示」と書かれています
- 公表は従業員への説明が終わってからです。2021年の2件では、取締役会決議から開示まで1〜3週間あけ、「従業員に対する説明が終了し情報開示が可能となったため」と理由を書いています
- 債務超過の会社も株式ごと買っています。名古屋のパートナーズは3期続けて純資産がマイナスでした
買収の履歴5件
すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。
株式会社協立ケアサービスの訪問介護・居宅介護支援事業
訪問介護事業所1拠点・居宅介護支援事業所1拠点(東京都豊島区)/東京都豊島区/譲渡会社は2001年12月設立設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- ―
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- ―
決算期:非開示/譲渡前の株主:宍戸あさこ70%、宍戸佑衣30%(個人2名)/開示に譲受価額の記載なし。適時開示基準に該当しない規模で、任意開示。業績への影響は「軽微」
買収理由:在宅サービスの利用者ニーズへの対応と、営業・人材確保面での効率化
資本金300万円、訪問介護と居宅介護支援の事業所が1つずつ。渡したのは事業所だけで、会社そのものは売り手の手元に残る形です。開示は契約から約3週間後で、「従業員に対する説明が終了し情報開示が可能となったため」とあります。従業員に先に話を通してから外に出す、という順番がこの会社の進め方です。
株式会社エターナルの訪問介護・居宅介護支援事業
訪問介護事業所1拠点・居宅介護支援事業所1拠点(東京都練馬区)/東京都練馬区/譲渡会社は2011年10月設立設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- ―
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- ―
決算期:非開示/譲渡前の株主:個人1名(春日 喜美子)が100%保有/開示に譲受価額の記載なし。適時開示基準に該当しない規模で、任意開示。業績への影響は「軽微」
買収理由:在宅サービスの利用者ニーズへの対応と、営業・人材確保面での効率化
資本金10万円、社長1人が全株を持つ会社の、事業所2つ(訪問介護と居宅介護支援)です。会社の規模や資本金の小ささは、事業所を引き取ってもらううえで障害になっていません。こちらも取締役会決議(4月20日)から約1週間、従業員への説明を終えてから公表しています。
有限会社ジャパンケアニジュウイチの介護事業の一部
訪問介護・居宅介護支援・福祉用具(みらいケアセンター〈堺市〉、ジャパンケア21此花事業所〈大阪市〉の2拠点)/大阪府堺市/譲渡会社は1999年9月設立設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- ―
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- ―
決算期:非開示/譲渡前の株主:個人1名(山本 宰代)が100%保有/開示に譲受価額の記載なし。業績への影響は「軽微」
買収理由:在宅サービスの利用者ニーズへの対応と、営業・人材確保面での効率化
資本金300万円の有限会社から、事業の全部ではなく「一部」として2拠点だけを譲り受けています。訪問介護・居宅介護支援・福祉用具の事業所です。拠点を選んで手放す、という形でも引き受け手は見つかります。開示は譲受当日に出ています。
有限会社まごの手サービス
障がい児通所支援・居宅介護支援、訪問介護(茨木市・吹田市・高槻市)/大阪府茨木市/1999年3月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 3億8,900万円
- 対象の営業利益
- 500万円
- 対象の純資産
- 600万円
決算期:2014年3月期/譲渡前の株主:個人1名(徳田 茂樹)が100%保有/非開示(守秘義務契約による)。業績への影響は「軽微」
買収理由:障がい福祉サービスの拡充と、営業・人材確保面での効率化
売上3億8,912万円・営業利益463万円・純資産554万円。売上は1億6,375万円→2億6,945万円→3億8,912万円と2年で2.4倍に伸びていましたが、営業損益は2期続けて赤字(△1,095万円、△1,128万円)で、黒字に戻したばかりの時期の譲渡です。純資産も554万円と薄いままでした。利益が追いつく前でも、伸びている事業なら買い手は付きます。
2018年4月の開示で、ケア21本体による吸収合併を中止し、事業の全部をケア21が譲り受ける形に変更すると発表されました(2018年8月1日予定)。事業は本体に移りましたが、法人がその後どうなったかの開示は確認できていません。
有限会社パートナーズ
グループホーム、小規模多機能型居宅介護の運営/愛知県名古屋市/2005年8月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 2億6,600万円
- 対象の営業利益
- △100万円
- 対象の純資産
- △1,900万円
決算期:2013年7月期/譲渡前の株主:古橋均50%、古橋芳子50%(個人2名)/開示に取得価額の記載なし。業績への影響は「軽微」
買収理由:名古屋地区での事業拡大と、営業・人材確保面での効率化
売上2億6,600万円・営業損失100万円・純資産マイナス1,900万円の債務超過。純資産は△1,200万円→△1,100万円→△1,900万円と3期続けてマイナスで、総資産は3億2,900万円ありました。施設を運営していて地域に拠点がある会社なら、債務超過でも株式ごと買われています。株主は2名で50%ずつ持っていました。
2014年3月28日に株式譲渡を実行予定と開示されています。商号変更や合併の開示は確認できていません。
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本ページは株式会社ケア21が公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月13日