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SBSホールディングス株式会社のM&A実績

買収で売上5,000億円規模まで大きくなった物流会社ですが、買っている相手は個人オーナーの運送会社ではありません。三菱ケミカル、古河電工、SMCといった大企業が持つ物流子会社を、親会社から買い取るのが基本の形です。オーナー社長の譲渡先としては、縁が薄い買い手です。

SBSホールディングス株式会社が公表した適時開示4件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月6日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都墨田区
設立
―
事業内容
3PL(物流一括受託)、輸配送、倉庫、国際物流、不動産
売上高
4,903億4,400万円(2025年12月期(連結))
営業利益
212億9,500万円
純資産
1,265億5,300万円

どんな会社を買っているか

買う業種
化学品・危険物物流/電子部品・自動車部品の輸配送/倉庫・流通加工/国際物流
対象の規模
対象の売上 24億円〜803億円
手法
株式譲渡。100%のほか、66.6%など一部取得も使う
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
社名に「SBS」を付けます。古河物流は取得と同じ日に「SBS古河物流株式会社」へ商号変更しました。買収先をグループのブランドに揃える方針です。
  • 売り手が事業会社(親会社)である案件が中心です。個人オーナーからの買収は、この一覧にはありません
  • 取得価額は案件によって開示したりしなかったりします。三菱ケミカル物流は193億円と公表されました
  • 物流子会社を切り出す大企業が増えており、その受け皿になっています。中小の運送会社が売る相手としては、同業の中堅や地場の会社のほうが現実的です

買収の履歴4件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年9月28日株式譲渡(100%)

三菱ケミカル物流株式会社

化学品・危険物・毒劇物・高圧ガスの物流/東京都港区/1956年12月設立

取得価額
192億円
対象の売上
803億4,800万円
対象の営業利益
7億900万円
対象の純資産
94億7,100万円

決算期:2026年3月期/譲渡前の株主:三菱ケミカル株式会社が100%保有/アドバイザリー費用等150百万円を含めて合計193億5,000万円。2026年3月末の財務数値に基づく概算で、最終額は譲受完了時点の数値で決まる

買収理由:事業規模・領域の拡充。危険物や毒劇物、高圧ガスなど多様な製品の輸送ノウハウの取得

売上803億円の会社を192億円で取得。純資産94億7,100万円の約2倍です。営業利益7億900万円に対しては27倍になりますが、この規模の物流会社は利益率が1%を切ることが珍しくなく、営業利益の倍率では測れません。取得価額が「譲受完了時点の財務数値で最終決定する」と明記されている点も、大型案件らしい設計です。

買収後実行前2026年10月6日時点

2026年9月28日の公表時点では譲受が完了していません。同社の前例からは、取得後に「SBS」を冠した商号へ変更される可能性があります。

確認元:三菱ケミカル物流株式会社株式の取得に関するお知らせ

出典:三菱ケミカル物流株式会社株式の取得に関するお知らせ

2024年12月24日株式譲渡(一部取得)

ブラックバード ロジスティクス B.V.

物流/オランダ/2016年7月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

譲渡前の株主:ハミングバード ベンチャーズ B.V. が100%保有/非開示/開示は千ユーロ単位のため、他の案件と同じ物差しでは並べていません(2023年12月期の売上は44,429千ユーロ)

買収理由:欧州での物流基盤の構築

海外案件です。売上は3年で2万6,841千ユーロから4万4,429千ユーロへ伸びており、営業利益率は約25%。日本の物流会社とは収益構造が違います。

買収後存続2026年10月6日時点

2025年4月に取得完了が開示されています。その後の商号変更や統合の開示はありません。

確認元:(開示事項の経過)ブラックバードロジスティクスB.V.株式の一部取得(子会社化)完了に関するお知らせ

出典:ブラックバードロジスティクスB.V.の株式取得に関するお知らせ

2021年12月1日株式譲渡(66.6%取得)

古河物流株式会社

電子部品・自動車部品・ワイヤーの輸配送、流通加工、国際物流、保管/東京都千代田区/1980年10月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

譲渡前の株主:古河電気工業グループ/この完了開示では非開示

買収理由:電子部品・自動車部品領域の物流基盤の取得

66.6%の取得で、残りは売り手側に残っています。親会社との取引を続けながら経営をSBS側に移す形で、大企業の物流子会社を買うときの典型的な設計です。

買収後社名変更2026年10月6日時点

取得完了と同じ2021年12月1日、株主総会で商号を「SBS古河物流株式会社」に変更することを決議しました。買収と同時に社名が変わった例です。

確認元:古河物流株式会社株式の一部取得(子会社化)完了及び商号変更に関するお知らせ

出典:古河物流株式会社株式の一部取得(子会社化)完了及び商号変更に関するお知らせ

2020年12月24日株式譲渡(100%)

東洋運輸倉庫株式会社

運輸・倉庫/東京都/1960年4月設立

取得価額
―
対象の売上
24億3,600万円
対象の営業利益
―
対象の純資産
59億5,000万円

決算期:2020年3月期/譲渡前の株主:SMC株式会社が100%保有/非開示

買収理由:倉庫・不動産を含む物流基盤の取得

売上24億3,600万円に対して純資産59億5,000万円。倉庫を自社で所有しているため、純資産が売上の2倍を超えています。物流では、土地建物を持っているかどうかで評価の組み立てが変わります。

買収後存続2026年10月6日時点

2021年1月に取得完了が開示されています。その後の商号変更や合併の開示は確認できていません。

確認元:東洋運輸倉庫株式会社の株式取得(子会社化)完了に関するお知らせ

出典:東洋運輸倉庫株式会社の株式取得に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された1件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 三菱ケミカル物流株式会社192億円(売上の0.24倍・営業利益の27.1倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページはSBSホールディングス株式会社が公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月6日