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株式会社ライフドリンク カンパニーのM&A実績

「Max生産Max販売」を経営方針に掲げ、飲料工場を買って生産能力を増やすことを続けてきた会社です。富山の受託製造メーカー、大分の炭酸水工場、山梨の天然水工場と、2022年から3つの製造拠点を取得しました。2026年からは売り先を増やす側に軸を移し、自動販売機の運営会社と大手飲料メーカーの自販機事業を続けて買っています。売り手は上場企業の子会社から、個人オーナーの会社まで両方あります。

株式会社ライフドリンク カンパニーが公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
大阪府大阪市
設立
―
事業内容
水・茶・炭酸の2Lと500mlのペットボトル飲料を、品種を絞って全国の自社工場で大量生産する飲料メーカー。茶葉(リーフ)も扱う
売上高
526億5,100万円(2026年3月期(連結))
営業利益
53億2,600万円
純資産
164億4,900万円

どんな会社を買っているか

買う業種
清涼飲料水・ミネラルウォーターの製造(工場・水源)/炭酸水の製造/自動販売機の運営・保守/飲料・酒類の卸売
対象の規模
対象の売上 35億円〜96億円(工場だけを買った事業譲受2件は非開示)
手法
株式譲渡(子会社化)、工場だけを買う事業譲受、会社分割(吸収分割)。事業譲受や会社分割では、受け皿の子会社を先に新設してから引き受ける
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
買った会社は法人として残すのが基本です。ニットービバレッジは「Nビバレッジ」に社名を変えて残り、SDネクスト・SDボトラーズは社名を変えずに残っています。ただし取得の完了日に、社長の岡野邦昭氏が対象会社の代表取締役に就いています(ニットービバレッジ、SDネクスト、SDボトラーズ)。工場だけを買う場合は、受け皿としてOビバレッジを新設し、大分と山梨の工場をそこへまとめています。
  • 工場(生産能力)を買う会社です。開示の買収理由は、ほぼ毎回「M&Aによる生産能力獲得」。事業譲受で引き受ける範囲も「土地、建物及び機械装置などの有形固定資産など」と書かれており、会社ごとではなく工場だけを売るという選択肢が実際に使われています
  • 個別の開示では金額を伏せても、決算短信に合計が出ます。SDネクストとSDボトラーズの取得原価は、開示時は非開示でしたが、2026年3月期の決算短信に2社合計33億3,200万円(概算)と載りました
  • 2026年3月期決算短信のキャッシュ・フロー計算書の前期(2025年3月期)欄には「事業譲受による支出」16億円と「負ののれん発生益」4,300万円が計上されています。この期に開示された事業譲受はOTOGINOと富士山の天然水山中湖の2件です。負ののれんは、受け入れた資産の時価より安く買えたときに出るものです
  • 取引先から買い手に変わることがあります。OTOGINOとは、事業譲受の前から取引基本契約を結んで商品の売買をしていました

買収の履歴5件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年3月5日株式譲渡(新設子会社LDベンディングが2社を100%取得=孫会社化)

株式会社SDネクスト、株式会社SDボトラーズ

自動販売機事業(約3千台を保有)、飲料水・酒類の卸販売・小売・貿易/東京都千代田区(SDネクスト)、大阪府東大阪市(SDボトラーズ)/SDネクスト2023年9月、SDボトラーズ2003年10月設立

取得価額
33億3,200万円
対象の売上
78億400万円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:2025年8月期・2025年2月期/譲渡前の株主:株式会社スキマデパートが2社とも100%保有(スキマデパートは芳屋昌治50%、鈴木広美50%の個人2名)/開示時は「相手先の意向により非開示」。その後の2026年3月期決算短信(後発事象)に2社合計の取得原価3,332百万円(現金、概算・価格調整の可能性あり)が記載された。別途アドバイザリー費用等100百万円(概算)/SDネクスト(子会社3社の単純合算、2025年8月期)2,696百万円とSDボトラーズ(2025年2月期)5,108百万円を足した値。決算期が違い、2社間の取引も相殺していない

買収理由:「Max販売の進化」。自動販売機事業の継承による新たな直販チャネルの獲得

SDボトラーズの売上は34億7,700万円→44億3,100万円→51億800万円と伸びていました。売上以外の業績と純資産は「相手先の意向により」すべて非開示です。売り手が出す数字を絞っても、上場企業との取引は成立しています。2社合計の取得額33億3,200万円は、2社の売上を足した額の約0.43倍です。株主2名はどちらも対象会社の代表取締役で、取得完了の日にライフドリンク側の社長へ代表が交代しています。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年4月1日に取得が完了し、2社とも社名を変えずにLDベンディングの子会社になっています(決算短信に「結合後企業の名称 変更はありません」)。代表取締役は岡野邦昭氏に交代しました。

確認元:(開示事項の経過)株式取得完了に関するお知らせ

出典:連結子会社による株式取得に関するお知らせ

2026年3月5日吸収分割(新設した孫会社PSボトラーズが承継)

ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の自動販売機事業

自動販売機事業(自販機事業を営む子会社3社の株式と、自販機関連の資産・負債)/愛知県名古屋市(分割会社)/分割会社は2012年3月設立設立

取得価額
―
対象の売上
96億3,900万円
対象の営業利益
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対象の純資産
―

決算期:2025年12月期/譲渡前の株主:サッポロホールディングス株式会社(上場企業)100%保有のポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社/非開示。吸収分割に係る割当ての内容は「相手先の意向により非開示」。承継する資産3,349百万円・負債866百万円(2025年12月末の帳簿価額)と開示されている/自動販売機事業を営む子会社3社の2025年12月期の売上高

買収理由:「Max販売の進化」。新たな直販チャネルの獲得による事業基盤の強化

稼働台数約4万台、売上96億3,900万円の自販機事業。承継する資産33億4,900万円に対し負債は8億6,600万円で、帳簿上の差額は約24億8,300万円です。大手が本業の外に置いていた事業を、別の会社が引き取る形の案件です。承継後3年間はポッカサッポロの商品を同じ自販機で売り続ける業務提携がセットになっています。売り手側の商品の売り先を一定期間守る取り決めは、事業を手放す側の交渉材料になります。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年10月1日付で承継が完了し、承継会社の株式会社PSボトラーズ(LDベンディングの100%子会社)が事業を運営しています。

確認元:(開示事項の経過)当社連結子会社における自動販売機事業の吸収分割による承継完了のお知らせ

出典:自動販売機事業の吸収分割による承継及びポッカサッポロ社との業務提携協議開始に関するお知らせ

2024年11月13日事業譲受(子会社Oビバレッジが譲受け)

株式会社富士山の天然水山中湖(と同社関係会社)のナチュラルミネラルウォーター製造事業

ナチュラルミネラルウォーターの製造/山梨県南都留郡山中湖村/2012年3月設立

取得価額
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対象の売上
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対象の営業利益
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対象の純資産
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決算期:非開示/譲渡前の株主:非開示(相手先との守秘義務による)/相手先との守秘義務により非開示。第三者のデュー・デリジェンス後に協議して決定。のれんの計上額は「軽微」の見込みと開示。2025年3月期の「事業譲受による支出」はOTOGINO案件と合わせて1,600百万円(2026年3月期決算短信の前期=2025年3月期の欄)

買収理由:M&Aによる生産能力の獲得と生産数量の拡大

資本金300万円の会社と、その関係会社から、天然水の工場だけを買った案件です。売上も金額も株主も、相手先との守秘義務で伏せられています。引き受けたのは土地・建物・機械などの設備で、水源と工場そのものが評価の対象でした。会社を残したまま、工場だけを手放すという出口の実例です。

買収後存続2026年10月12日時点

2025年1月6日に事業譲受が完了しました。事業を引き受けたOビバレッジは、2026年3月期決算短信の企業集団の状況に子会社として載っています。

確認元:2026年3月期決算短信[日本基準](連結)

出典:連結子会社による事業譲受に関するお知らせ

2024年5月2日事業譲受(受け皿として100%子会社Oビバレッジを新設)

株式会社OTOGINOの炭酸水製造事業

炭酸水の製造・販売(譲渡元はブランド開発・製造、EC運営)/大分県日田市/2003年8月設立

取得価額
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対象の売上
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対象の営業利益
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対象の純資産
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決算期:非開示/譲渡前の株主:個人1名(鬼武 公洋)が100%保有/相手先との守秘義務により非開示。第三者のデュー・デリジェンス後に協議して決定。2025年3月期の「事業譲受による支出」は富士山の天然水山中湖案件と合わせて1,600百万円(2026年3月期決算短信の前期=2025年3月期の欄)

買収理由:生産数量の拡大と、九州での炭酸水製造拠点の獲得

社長が株式を100%持つ会社から、炭酸水の工場だけを買った案件です。売り手はECでの販売や自社企画商品の事業を手元に残しています。譲受の前から、両社は取引基本契約を結んで商品を売買していました。取引先が買い手になるという流れで、工場を持つ会社にとっては、納品先の飲料メーカーが出口の候補になることを示しています。

買収後存続2026年10月12日時点

2024年6月3日に事業譲受が完了しました。事業を引き受けたOビバレッジは、2026年3月期決算短信の企業集団の状況に子会社として載っています。

確認元:2026年3月期決算短信[日本基準](連結)

出典:子会社設立及び事業譲受に関するお知らせ

2022年11月8日株式譲渡(完全子会社化)

ニットービバレッジ株式会社

清涼飲料水の製造・販売(プライベートブランドの受託製造が中心、多品種小ロット)/富山県下新川郡朝日町/1997年5月設立

取得価額
16億円
対象の売上
35億300万円
対象の営業利益
7,400万円
対象の純資産
14億5,400万円

決算期:2022年3月期/譲渡前の株主:日東紡績株式会社(上場企業)が100%保有/「約16億円を予定」と開示。譲渡日時点で所定の調整を加えて決定。これとは別に、ニットービバレッジが日東紡績保有の事業用不動産(土地建物)等を567百万円で取得(資金は当社からの貸付)

買収理由:M&Aによる生産能力の獲得。商品開発力と黒部川水系の地下水の活用

売上35億300万円・営業利益7,400万円・純資産14億5,400万円。営業利益は3億3,300万円→6,200万円→7,400万円と落ちていた局面での譲渡で、価格は純資産の約1.1倍でした。工場の土地建物は親会社の日東紡績が持っていたため、株式とは別に5億6,700万円で買い取っています。会社と不動産の持ち主が違う場合は、別々に値段がつく例です。

買収後社名変更2026年10月12日時点

2023年1月4日に取得が完了し、岡野邦昭氏が代表取締役に就任。2025年7月1日付で「Nビバレッジ株式会社」に商号変更し、子会社として残っています。

確認元:2026年3月期決算短信[日本基準](連結)

出典:株式の取得(子会社化)に関する株式譲渡契約締結のお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された2件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社SDネクスト、株式会社SDボトラーズ33億3,200万円(売上の0.43倍)
  • ニットービバレッジ株式会社16億円(売上の0.46倍・営業利益の21.6倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページは株式会社ライフドリンク カンパニーが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日