9158東証グロース

株式会社シーユーシーのM&A実績

医療・介護の周辺を買う会社です。国内では札幌の老人ホーム運営会社(売上66億円)と、愛知の訪問診療支援・訪問看護の会社を、どちらも創業家・個人オーナーから100%買っています。2026年の開示では「底堅い医療機関の事業承継ニーズ」を捉えるため、経営支援事業者そのものへのM&Aも組み合わせると書いており、国内の買収は今後も続ける方針です。

株式会社シーユーシーが公表した適時開示2件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都港区
設立
2014年8月
事業内容
医療機関への経営支援を軸に、ホスピス型住宅、居宅訪問看護、住宅型有料老人ホーム等(メディカルケアレジデンス)を運営。米国では足病・下肢静脈疾患クリニックを運営
売上高
543億5,300万円(2026年3月期(連結・IFRS、訂正後))
営業利益
57億8,300万円
純資産
340億3,700万円

どんな会社を買っているか

買う業種
住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅/訪問診療クリニックの経営支援/訪問看護ステーション
対象の規模
対象の売上 66.2億円(ライブラは業績非開示)
手法
株式譲渡(100%取得・子会社化)
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
ノアコンツェルの取得後に「メディカルケアレジデンス」という報告セグメントを新設し、事業の柱のひとつとして扱っています。ライブラについては、医療・看護の事業は取り込み、本業と離れた保育事業は外部資本の活用や別のオーナーへの承継を進めると開示しています。
  • ノアコンツェルでは取得価額53億円を開示しています。対象の売上・営業利益・純資産も3期分出ており、何倍で買ったかが計算できる数少ない例です
  • ライブラは「連結純資産額の15%を下回る金額」として非開示。当時の資本合計340億円の15%=約51億円が上限と読めます
  • 海外の買収にも積極的です。2023年12月に米国の足病クリニック運営会社(Albaron Podiatry、取得価額69.1百万米ドル)、2026年2月に米国イリノイ州の血管カテーテル治療施設を取得しています。海外案件なので一覧には載せていません
  • 中小の医療機関向けには、自社が買うのではなく「支援先医療機関のM&A支援」も行っています。売り手として会うときは、買い手なのか仲介・支援の立場なのかを確かめる必要があります

買収の履歴2件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年5月28日株式譲渡(完全子会社化)。開示当日に譲渡実行

株式会社ライブラ

医療機関支援(訪問診療クリニック3拠点)、訪問看護ステーション、企業主導型保育園、就労支援事業所の運営/愛知県清須市/2013年8月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:個人1名(渡邉 栄彦)が100%保有/非開示(守秘義務契約による)。「直前事業年度末の連結純資産額の15%を下回る金額」。2026年3月期の資本合計340億3,700万円(訂正後)の15%=約51億円を下回ると読める

買収理由:愛知県内での新規エリア開拓とドミナント展開。支援先の訪問診療クリニック3拠点と訪問看護ステーション1拠点が加わる

資本金300万円、個人1名が100%持っていた会社です。業績は開示されていません。医療支援・訪問看護に加えて保育園や就労支援まで手がけていましたが、買い手は「保育事業は外部資本の活用や最適な事業オーナーへの承継を進める」と書いています。つまり本業と関係の薄い事業が混ざっていても丸ごと買い、要らない部分はあとで買い手側が切り出す形です。事業が散らばっている会社でも、欲しい事業があれば話はまとまります。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年5月28日に譲渡実行済み。7月10日の訂正開示(取得株式数を300株から3,000株に訂正)でも子会社として扱われており、その後の商号変更や合併の開示はありません。

確認元:(訂正)「株式会社ライブラの株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ」の一部訂正について

出典:株式会社ライブラの株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ

2024年9月25日株式譲渡(完全子会社化)。取得後に保有不動産の一部を売却して賃借に切り替える(日本政策投資銀行と協議)

株式会社ノアコンツェル

住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の運営(札幌市内27施設)、介護保険サービス、服薬支援システム「服やっくん」/北海道札幌市/1979年2月設立

取得価額
53億円
対象の売上
66億1,700万円
対象の営業利益
5億200万円
対象の純資産
46億7,400万円

決算期:2024年1月期/譲渡前の株主:株式会社AWアノマリー(若月姓の個人2名が99%を持つ資産管理会社)54.8%、若月昭浩(社長)32.7%、川尻圭子12.4%/付随費用等(概算)275百万円は別。ネットデットを加えた事業価値は137.4億円と開示。2024年1月期の営業利益502百万円の約10.6倍、純資産4,674百万円の約1.1倍、EBITDA10.0億円に対する事業価値は約13.7倍

買収理由:医療機関支援・ホスピス・訪問看護に、定期巡回・随時対応型の訪問介護看護を加える。一部の部屋をホスピス型住宅に転換し、医療依存度の高い入居者を受け入れる

売上66億1,700万円・営業利益5億200万円・純資産46億7,400万円に対し、株式の価格は53億円。純資産の約1.1倍、営業利益の約10.6倍です。売上は51.6億→57.9億→66.2億円と伸びていました。総資産160億円の多くは施設の不動産で、買い手は取得後にその不動産を売って借りる形に切り替える前提で買っています。不動産を抱えた介護会社は、建物の価値も含めて値段がつく一方、買い手はそれを現金化して投資を回収する、という組み立てが読み取れます。株主は社長本人と、若月姓の個人が持つ資産管理会社などでした。

買収後不明2026年10月12日時点

2026年3月期決算短信では、住宅型有料老人ホーム等を運営する「メディカルケアレジデンス」セグメントが2025年3月期第3四半期から報告セグメントに加わったと書かれていますが、社名の記載はなく、法人として残っているかは確認できていません。

確認元:2026年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)

出典:株式会社ノアコンツェルの株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された1件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社ノアコンツェル53億円(売上の0.80倍・営業利益の10.6倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページは株式会社シーユーシーが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日