3538東証スタンダード

株式会社ウイルプラスホールディングスのM&A実績

輸入車ディーラーを買い集めて店舗網を広げている会社です。直近1年で事業譲受だけで6件を公表しており、この一覧でもっとも買収の頻度が高い部類に入ります。買っているのは地域に根ざしたディーラーで、売上10億〜47億円規模。債務超過の会社を1円で引き受けた例もあります。

株式会社ウイルプラスホールディングスが公表した適時開示3件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月6日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都港区
設立
―
事業内容
輸入車ディーラー(BMW、MINI、ボルボ、ポルシェ、ジープなど)の運営
売上高
968億3,900万円(2026年6月期(連結))
営業利益
14億2,600万円
純資産
128億9,300万円

どんな会社を買っているか

買う業種
輸入車の新車・中古車販売/自動車整備/自動車買取/保険代理店
対象の規模
対象の売上 12.8億円〜47.1億円
手法
事業譲受が中心。店舗単位・ブランド単位で買う。株式譲渡も使う
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った店舗はグループのディーラーに組み込まれます。法人を買った場合も、2026年4月には傘下2社を合併して「ウイルプラス帝欧オリオン」に商号変更しており、社名は残りません。
  • 債務超過の会社は、売れても値段が付かないことがあります。OGUNI社は純資産マイナス1億7,200万円で、株式の取得価額は0.375円でした
  • 同じ日に買った2社でも、黒字のPHA社は0.625円。いずれも1円未満で、実質的には「負債ごと引き受けてもらう」取引です
  • 法人ではなく店舗・ブランド単位で買うことが多く、売り手は会社を残したまま一部を手放せます

買収の履歴3件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年5月14日株式譲渡(子会社化)

PHA株式会社

輸入車ディーラー/兵庫県姫路市/1998年2月設立

取得価額
1円未満
対象の売上
12億7,500万円
対象の営業利益
2,000万円
対象の純資産
5,800万円

決算期:直近期/取得価額は普通株式の総額で0.625円。1円未満

買収理由:OGUNI社とあわせて姫路の3店舗を取得

こちらは黒字です。売上12億7,500万円・営業利益2,000万円・純資産5,800万円で、3期とも増収増益。それでも取得価額は0.625円でした。同じ日に債務超過のOGUNI社とセットで取引されたためで、2社をまとめて引き受ける前提の価格です。単体なら違う結果になった可能性があります。一緒に売る相手を選ぶことの重みが出ています。

買収後不明2026年10月6日時点

同社は買収した法人を合併・改称する例があるため、社名が残るかは未確認です。

確認元:株式取得(子会社化)に向けた株式譲渡契約締結に関するお知らせ

出典:株式取得(子会社化)に向けた株式譲渡契約締結に関するお知らせ

2026年5月14日株式譲渡(子会社化)

OGUNI株式会社

輸入車ディーラー(ボルボ・ポルシェ)/兵庫県姫路市/1972年7月設立

取得価額
1円未満
対象の売上
16億3,200万円
対象の営業利益
△6,600万円
対象の純資産
△1億7,200万円

決算期:直近期/取得価額は普通株式の総額で0.375円。1円未満

買収理由:兵庫県への事業展開。ポルシェブランドの関西圏初進出とボルボ店舗網の拡大

この一覧でもっとも極端な案件です。売上16億3,200万円の会社ですが、純資産はマイナス6,700万円→マイナス8,900万円→マイナス1億7,200万円と債務超過が拡大し、営業損失も続いていました。株式の取得価額は0.375円。会社は引き継がれ、創業1972年の顧客基盤も残りましたが、オーナーの手元に入る金額はありません。売れることと、値段が付くことは別です。

買収後不明2026年10月6日時点

同社は買収した法人を合併・改称する例があるため、社名が残るかは未確認です。

確認元:株式取得(子会社化)に向けた株式譲渡契約締結に関するお知らせ

出典:株式取得(子会社化)に向けた株式譲渡契約締結に関するお知らせ

2026年2月12日事業譲受

双日オートグループジャパンの輸入車販売事業

新車・中古車販売、自動車整備、中古車買取、保険代理店/東京都千代田区

取得価額
12億5,000万円
対象の売上
47億1,400万円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

譲渡前の株主:双日オートグループジャパン株式会社(双日グループ)/譲受価格12.5億円の予定。事業譲受日までの事業運営により変動する可能性あり/譲受事業の2025年3月期。のちの訂正開示で3,403百万円に修正

買収理由:地域に根ざした顧客基盤とサービスネットワークの承継

大手商社グループからの事業譲受です。法人ではなく事業だけを12億5,000万円で買っています。注意したいのは、当初開示した譲受事業の売上47億1,400万円が、2週間後の訂正で34億300万円に修正されたこと。対象事業の切り出し方によって数字は動きます。契約前に、何がどこまで含まれるのかを確かめてください。

買収後存続2026年10月6日時点

事業譲受のため、売り手の法人は存続しています。

確認元:当社子会社による事業譲受に関するお知らせ

出典:当社子会社による事業譲受に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された3件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • PHA株式会社1円未満(売上の0.00倍・営業利益の0.0倍)
  • OGUNI株式会社1円未満(売上の0.00倍)※営業赤字での譲渡
  • 双日オートグループジャパンの輸入車販売事業12億5,000万円(売上の0.27倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページは株式会社ウイルプラスホールディングスが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月6日