4413東証プライム

株式会社ボードルアのM&A実績

ITインフラやITサポートのエンジニアを抱える会社を、続けて買っている会社です。対象は売上2億円台から17億円の、創業数年〜十数年の若い会社が中心です。開示資料では、若手中心でITサポート全般をやっている会社を「リスキリングしやすい」として最優先の対象に挙げています。買った会社には親会社の案件を回し、利益を上げてから技術を教える、という順番を自ら説明しています。

株式会社ボードルアが公表した適時開示8件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都港区
設立
2007年4月
事業内容
ネットワーク、クラウド、セキュリティなどITインフラの設計・構築・運用を担うエンジニア集団。若手エンジニアの育成とグループ内での案件の移し替えを軸にしている
売上高
174億2,300万円(2026年2月期(連結・IFRS))
営業利益
33億9,100万円
純資産
77億1,800万円

どんな会社を買っているか

買う業種
ネットワーク・サーバーの構築(インテグレーション)/ITサポート・IT運用支援/システムのテスト・検証・品質管理
対象の規模
対象の売上 2.2億円〜17.1億円
手法
株式譲渡が基本。2024年以降は「一部を現金で買い、残りを当社株との株式交換で取得」して完全子会社にする形が定番になっている。事前に15%前後を出資してから買う例もある
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社は社名のまま子会社として残しています。2025年5月の開示資料でも、2022〜2024年に買ったZOSTEC、ALJOY、アクティアスの買収後の状況をグループ会社として説明しています。吸収合併の開示はありません。
  • 取得価額を開示する会社です。2024年以降の6社はすべて現金部分の金額と、第三者算定機関によるDCF法の1株あたり評価レンジが出ています。初期の2件(ZOSTEC、ALJOY)だけが「相手方の意向」で非開示でした
  • 現金と株式交換の組み合わせを好みます。開示文では「買収先経営層にオーナーシップを残す」ためと説明しています。売り手は現金の一部とともに、上場株を受け取ることになります
  • 評価は利益よりも人数に近い動きをしています。現金部分の1株単価で全株を計算すると、FunClockが約7億円・249名、アクティアスが約10.5億円・363名、SPIN TECHNOLOGYが約6.2億円・199名、ONE-TECHが約4億円・147名で、いずれも従業員1人あたり約270万〜330万円(いずれも計算値)
  • 営業赤字や債務超過の会社も買っています。リクソルは純資産マイナス1億7,500万円の状態で8億円、アクティアスは営業赤字の期で現金部分1株55万円の評価でした

買収の履歴8件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年1月14日株式譲渡(100%取得・子会社化)。決議と同日に取得完了

株式会社リクソル

ITソリューション事業等(若手中心のITサポート全般)/東京都港区/2015年5月設立

取得価額
8億円
対象の売上
13億1,700万円
対象の営業利益
△600万円
対象の純資産
△1億7,500万円

決算期:2025年4月期/譲渡前の株主:株式会社TERRASOL 65.00%、濱中健一(代表取締役)35.00%/全株を現金で取得。アドバイザリー費用等(概算)3.2百万円を加えた合計は803.2百万円。第三者算定機関(プルータス・コンサルティング)のDCF法を参考に合意。今後の業績に応じて追加対価を払う合意(アーンアウト)あり

買収理由:若手中心のITサポート会社をグループに加え、ナレッジを共有して業績拡大につなげる

売上13億1,700万円に対し、営業利益は1,900万円→△9,000万円→△600万円、純資産は7,800万円→△1億4,000万円→△1億7,500万円と債務超過のままでの譲渡です。それでも現金で8億円がつき、さらに業績次第で追加対価が出る約束になっています。帳簿上の純資産がマイナスでも、抱えている人と売上の規模が評価されれば値段はつきます。なお、リクソルは2025年にONE-TECHの株を当社へ売った側でもあり、売り手だった会社が翌年には買われる側に回っています。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年2月期決算短信で、期中に新たに連結子会社となった4社のひとつとして社名が挙がっています。

確認元:2026年2月期決算短信〔IFRS〕(連結)

出典:株式会社リクソルの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2025年5月15日株式譲渡で72.5%を取得し、残り27.5%を簡易株式交換で取得(完全子会社化)

株式会社ONE-TECH

ITサポート業務等/東京都渋谷区/2022年1月設立

取得価額
2億9,000万円
対象の売上
5億6,700万円
対象の営業利益
900万円
対象の純資産
700万円

決算期:2024年12月期/譲渡前の株主:株式会社リクソル 47.5%、高木駿(代表取締役)25.00%、株式会社GREENINE 22.50%/現金で取得した2,900株(72.5%)分の価額。アドバイザリー費用等を含め291.4百万円。1株10万円で、DCF法の算定レンジ(7万2,623円〜12万4,114円)の中ほど。残り1,100株は当社株3万6,300株と交換(算定株価3,075円で約1.1億円)。全4,000株を同じ単価で掛けると約4億円(計算値)

買収理由:若手中心のITサポート会社をグループに加え、親会社からの業務移管と技術共有で収益を上げる

設立3年、純資産は700万円、2期前は債務超過(△500万円)でした。営業利益も900万円しかありません。それでも全株換算で約4億円(計算値)の評価です。従業員147名(契約社員・アルバイト含む)。利益も純資産も薄い若い会社でも、エンジニアの頭数があれば買い手がつくことを示す例です。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年2月期決算短信で、期中に新たに連結子会社となった4社のひとつとして社名が挙がっています。

確認元:2026年2月期決算短信〔IFRS〕(連結)

出典:株式取得及び簡易株式交換による株式会社SPIN TECHNOLOGY、株式会社悟空テクノロジーズ及び株式会社ONE-TECHの完全子会社化に関するお知らせ

2025年5月15日株式譲渡で42.5%を取得し、残り57.5%を簡易株式交換で取得(完全子会社化)

株式会社悟空テクノロジーズ

ITソリューション、ITサポート業務等/東京都港区/2021年10月設立

取得価額
2億6,350万円
対象の売上
7億3,500万円
対象の営業利益
1,400万円
対象の純資産
5,300万円

決算期:2024年9月期/譲渡前の株主:株式会社TERRASOL 75.00%、野田達也(代表取締役)15.00%ほか/現金で取得した850株(42.5%)分の価額。アドバイザリー費用等を含め264.9百万円。1株31万円で、DCF法の算定レンジ(17万6,370円〜31万7,459円)の上限近く。残り1,150株は当社株11万6,150株と交換(算定株価3,075円で約3.6億円)。全2,000株を同じ単価で掛けると約6.2億円(計算値)

買収理由:若手中心のITサポート会社をグループに加え、親会社からの業務移管と技術共有で収益を上げる

売上7億3,500万円・営業利益1,400万円・純資産5,300万円。営業利益は前期の3,800万円から1,400万円に落ちた期でしたが、評価は全株換算で約6.2億円(計算値)。同時に買ったSPIN TECHNOLOGYと同額です。開示では、買収後の業務移管で営業利益が3,600万円増える計画を前提にDCFを組んだとしています。従業員190名(契約社員・アルバイト含む)。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年2月期決算短信で、期中に新たに連結子会社となった4社のひとつとして社名が挙がっています。

確認元:2026年2月期決算短信〔IFRS〕(連結)

出典:株式取得及び簡易株式交換による株式会社SPIN TECHNOLOGY、株式会社悟空テクノロジーズ及び株式会社ONE-TECHの完全子会社化に関するお知らせ

2025年5月15日株式譲渡で42.5%を取得し、残り57.5%を簡易株式交換で取得(完全子会社化)

株式会社SPIN TECHNOLOGY

システムソリューション、IT運用サポート業務等/東京都渋谷区/2021年8月設立

取得価額
2億6,350万円
対象の売上
9億1,000万円
対象の営業利益
4,500万円
対象の純資産
6,900万円

決算期:2024年7月期/譲渡前の株主:株式会社TERRASOL 75.00%、岡田佳祐(代表取締役)15.00%ほか/現金で取得した1,700株(42.5%)分の価額。アドバイザリー費用等を含め264.9百万円。1株15万5,000円で、DCF法の算定レンジ(8万8,844円〜15万6,580円)の上限近く。残り2,300株は当社株11万5,000株と交換(算定株価3,075円で約3.5億円)。全4,000株を同じ単価で掛けると約6.2億円(計算値)

買収理由:若手中心のITサポート会社をグループに加え、親会社からの業務移管と技術共有で収益を上げる

設立3年、売上は1億1,100万円→5億4,600万円→9億1,000万円と急成長。営業利益は4,500万円、純資産は6,900万円しかありませんが、全株換算で約6.2億円(計算値)、純資産の約9倍の評価です。従業員199名(契約社員・アルバイト含む)。開示文は「親会社から移す案件のほうが収益性が高いので、買収後に利益が改善する」と説明しており、買い手は今の利益ではなく、人を引き取った後の利益で値段を決めていることが読み取れます。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年2月期決算短信で、期中に新たに連結子会社となった4社のひとつとして社名が挙がっています。

確認元:2026年2月期決算短信〔IFRS〕(連結)

出典:株式取得及び簡易株式交換による株式会社SPIN TECHNOLOGY、株式会社悟空テクノロジーズ及び株式会社ONE-TECHの完全子会社化に関するお知らせ

2024年5月10日もともと15.79%を出資済み。株式譲渡で9.47%を追加取得し、残りを簡易株式交換で取得(完全子会社化)

株式会社アクティアス

ネットワークインテグレーション業務等/東京都港区/2017年2月設立

取得価額
―
対象の売上
17億1,000万円
対象の営業利益
△3,400万円
対象の純資産
4億8,100万円

決算期:2024年1月期/譲渡前の株主:會田祐規(代表取締役)68.21%、株式会社ボードルア 15.79%、役職員 16.00%/現金で取得した180株(9.47%)分の価額。アドバイザリー費用等を含め101百万円。1株55万円で、DCF法の算定レンジ(44万3,356円〜59万4,144円)の中ほど。残り1,420株は当社株22万7,312株と交換(算定株価3,325円〜3,579円で約7.6億〜8.1億円)。全1,900株を同じ単価で掛けると約10.5億円(計算値)

買収理由:以前から出資していた会社を完全子会社化。株式交換で買収先経営層にもオーナーシップを残す

売上17億1,000万円・純資産4億8,100万円ですが、営業利益は△4,000万円→△3,400万円と2期続けて赤字でした。それでも全株換算で約10.5億円(計算値)。開示では、役員報酬の縮小などで翌期に大きく増益する計画をDCFの前提にしたと説明しています。オーナーの役員報酬で利益が消えている会社は、買い手がそれを足し戻して評価することが読み取れる例です。売り手は株式交換で上場株を受け取り、グループに残る形でした。

買収後存続2026年10月12日時点

2025年5月の開示資料で、グループ会社として「2027年2月期から50名程度の専門人材を育成見込み」と言及されています。商号変更や合併の開示はありません。

確認元:株式取得及び簡易株式交換による株式会社SPIN TECHNOLOGY、株式会社悟空テクノロジーズ及び株式会社ONE-TECHの完全子会社化に関するお知らせ

出典:株式会社アクティアスの株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ

2024年3月6日株式譲渡で55%を取得し、残り45%を簡易株式交換で取得(完全子会社化)

株式会社FunClock

システムのテスト、検証、品質管理業務等/東京都港区/2018年7月設立

取得価額
3億8,500万円
対象の売上
10億200万円
対象の営業利益
4,700万円
対象の純資産
2億2,700万円

決算期:2023年6月期/譲渡前の株主:株式会社GRID&CONSULTING 40%、安江貞志(代表取締役)28.1%、三井友也 16.9%、株式会社ニキティス 15%/現金で取得した1,100株(55%)分の価額。アドバイザリー費用等を含め387百万円。1株35万円で、DCF法の算定レンジ(32万7,859円〜41万8,720円)の下寄り。残り900株は当社株9万9,611株と交換(算定株価2,985円〜3,340円で約3.0億〜3.3億円)。全2,000株を同じ単価で掛けると7億円(計算値)

買収理由:テスト・検証の工程を担う会社を加え、企画から運用までのサービスを効率化する

売上は5億3,900万円→7億5,700万円→10億200万円と伸びていましたが、営業利益は7,300万円→7,700万円→4,700万円と下がった期での譲渡です。全株換算7億円(計算値)は純資産の約3倍、営業利益の約15倍。JSTQB(ソフトウェアテストの資格)保有者が多いことが評価点に挙がっており、資格者の数は売るときの材料になります。なお、現金部分の売り手の1社ニキティスは、当社取締役2名が過半を持つ関連当事者と開示されています。

買収後不明2026年10月12日時点

2024年3月に取得。その後の開示で社名への言及が確認できず、商号変更や合併の開示も見当たりません。

確認元:株式会社FunClockの株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ

出典:株式会社FunClockの株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ

2023年3月14日株式譲渡(100%取得・子会社化)。適時開示基準に該当しない任意開示

ALJOY株式会社

ネットワーク・サーバーインテグレーション事業/東京都渋谷区/2019年11月設立

取得価額
―
対象の売上
3億8,900万円
対象の営業利益
700万円
対象の純資産
4,300万円

決算期:2022年10月期/譲渡前の株主:非開示(法人1社。当社がその相手先の株式を15%保有)/相手方の意向により非開示。「適切なデューデリジェンスを実施し、双方協議の上、妥当な金額を算出」とのみ記載

買収理由:同じネットワーク・サーバー分野の会社とナレッジを共有し、業績拡大につなげる

売上は1億7,800万円→3億9,000万円と倍以上に伸び、営業利益も△140万円→670万円と黒字に転じた期での譲渡です。前年のZOSTECと同じ事業内容・同じ取引の形で、同業の小さな会社を同じ型で続けて買う流れがここから始まっています。のちの開示では、ZOSTECとALJOYは親会社から案件を移されて買収後に収益が改善したと説明されています。

買収後存続2026年10月12日時点

2025年5月の開示資料で、「以前にM&AしたZOSTEC、ALJOY」の買収後の収益改善がグループ会社として説明されています。商号変更や合併の開示はありません。

確認元:株式取得及び簡易株式交換による株式会社SPIN TECHNOLOGY、株式会社悟空テクノロジーズ及び株式会社ONE-TECHの完全子会社化に関するお知らせ

出典:ALJOY株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2022年4月5日株式譲渡(100%取得・子会社化)。適時開示基準に該当しない任意開示

株式会社ZOSTEC

ネットワーク・サーバーインテグレーション事業/東京都渋谷区/2019年11月設立

取得価額
―
対象の売上
2億2,400万円
対象の営業利益
△880万円
対象の純資産
1,600万円

決算期:2021年10月期/譲渡前の株主:非開示(法人1社。当社がその相手先の株式を15%保有)/相手方の意向により非開示。「適切なデューデリジェンスを実施し、双方協議の上、妥当な金額を算出」とのみ記載

買収理由:同じネットワーク・サーバー分野の会社とナレッジを共有し、業績拡大につなげる

売上2億2,400万円、営業利益は2期続けて赤字(△2,100万円→△880万円)、純資産1,600万円の設立2年の会社です。開示文には「業務改革を通じ業績の黒字化を見込んでいる」と書かれており、赤字であることを前提に買っています。この買収で当社は初めて連結決算を始めました。のちの資料では、ZOSTECとALJOYの2社合計で買収前△2,000万円だった営業利益が改善したと説明されています。

買収後存続2026年10月12日時点

2025年5月の開示資料で、「以前にM&AしたZOSTEC、ALJOY」の買収後の収益改善がグループ会社として説明されています。商号変更や合併の開示はありません。

確認元:株式取得及び簡易株式交換による株式会社SPIN TECHNOLOGY、株式会社悟空テクノロジーズ及び株式会社ONE-TECHの完全子会社化に関するお知らせ

出典:株式会社ZOSTECの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された5件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社リクソル8億円(売上の0.61倍)※営業赤字での譲渡
  • 株式会社ONE-TECH2億9,000万円(売上の0.51倍・営業利益の32.2倍)
  • 株式会社悟空テクノロジーズ2億6,350万円(売上の0.36倍・営業利益の18.8倍)
  • 株式会社SPIN TECHNOLOGY2億6,350万円(売上の0.29倍・営業利益の5.9倍)
  • 株式会社FunClock3億8,500万円(売上の0.38倍・営業利益の8.2倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページは株式会社ボードルアが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日