INTLOOP株式会社のM&A実績
「売上高1,000億円・営業利益150億円」を掲げ、IT・コンサル系の中小企業を買い続けている会社です。対象は売上4億円台から62億円まで。開示で株主が分かる案件では、いずれも社長個人が株式の7割以上を持っていました。5件すべて譲渡時点では営業黒字です。
INTLOOP株式会社が公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月7日(新しい開示が出たら追加します)
会社概要
- 本社
- 東京都港区
- 設立
- ―
- 事業内容
- コンサルティング・フリーランス活用によるDX支援、システム開発
- 売上高
- 403億9,900万円(2026年7月期(連結))
- 営業利益
- 13億3,700万円
- 純資産
- 73億8,200万円
どんな会社を買っているか
- 買う業種
- システム開発・SES/金融機関向けシステム/デジタルマーケティング/DX支援・ラボ型開発
- 対象の規模
- 対象の売上 4.57億円〜62.4億円
- 手法
- 株式譲渡(子会社化)。傘下の持株会社を通じて買う「孫会社化」も使う
- 赤字でも買うか
- 黒字の会社のみ
- 買収後の扱い
- 買った会社は社名のまま残り、さらにその会社が次の買収主体になることがあります。ディクスホールディングスは買われた2年後に、自らコムテックを買う側に回りました。
- 取得価額は非開示が基本です。「売主からの強い要請により非開示」と書かれる案件もあります
- ただし金額の目安は毎回示されます。「直前期の連結純資産の◯%未満/以上」という開示基準の説明が入るため、上限または下限が読めます
- 持株会社ごと買うことが多く、傘下に複数の事業会社がぶら下がったまま引き継がれます
買収の履歴5件
すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。
アンダーワークス株式会社
デジタルマーケティング領域のコンサルティング/東京都港区/2006年4月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 14億2,700万円
- 対象の営業利益
- 1億円
- 対象の純資産
- 6億7,100万円
決算期:直近期/非開示。ただし「直前連結会計年度末の連結純資産の15%以上」と明記されており、連結純資産66億200万円の15%=約9億9,000万円を上回ると読める
買収理由:デジタルマーケティング領域への拡張。「売上高1,000億円・営業利益150億円」に向けた統合ソリューション化
売上14億2,700万円・営業利益1億円・純資産6億7,100万円。営業利益は1億5,000万円→5,300万円→1億円と振れています。金額は非開示ですが、開示基準の説明から約10億円を上回ると分かります。純資産の1.5倍以上ということになります。シンガポール法人も一緒に引き継がれました。
クロスシステムサービス株式会社
金融機関向けのシステム開発・インフラ構築/東京都千代田区/2011年4月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 8億2,600万円
- 対象の営業利益
- 6,900万円
- 対象の純資産
- 3億4,300万円
決算期:直近期/「売主からの強い要請により非開示」
買収理由:金融領域のシステム開発体制の取り込み
売上8億2,600万円・営業利益6,900万円・純資産3億4,300万円。売上は一度9億円から7億7,100万円へ落ちたあと8億2,600万円まで戻し、営業利益は3,000万円→5,000万円→6,900万円と伸び続けていました。売上が落ちた年があっても、利益が改善していれば評価されます。
株式会社コムテック
システム開発/日本国内/2002年4月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 6億400万円
- 対象の営業利益
- 1,700万円
- 対象の純資産
- 1億5,800万円
決算期:直近期/譲渡前の株主:個人1名(直井 照彦)が100%保有/非開示。「直前連結会計年度の連結純資産66億200万円の5%未満」と明記されており、約3億3,000万円を下回ると読める
買収理由:グループの開発体制の強化
売上6億400万円・営業利益1,700万円(利益率2.8%)・純資産1億5,800万円。買ったのはINTLOOP本体ではなく、2年前にINTLOOPが買ったディクスホールディングスです。買われた会社が次の買い手になる構図で、グループに入ったあとも事業として動いていることが分かります。
KOZOCOM株式会社
DX支援、ラボ型開発/東京都港区/2006年2月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 4億5,700万円
- 対象の営業利益
- 7,400万円
- 対象の純資産
- 1億6,800万円
決算期:直近期/譲渡前の株主:個人1名(平松 圭)が100%保有/非開示
買収理由:DX支援・オフショア開発体制の取り込み
売上4億5,700万円・営業利益7,400万円(利益率16.2%)・純資産1億6,800万円。前期は営業損失1,600万円でした。赤字の翌年に過去最高益を出した状態での譲渡で、回復を示してから売った形になっています。
ディクスホールディングス株式会社
システム開発・SES、SOC事業、人材育成を手がける4社の持株会社/東京都港区/2019年2月(母体の日本ディクスは1998年8月設立)設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 62億4,000万円
- 対象の営業利益
- 4億1,100万円
- 対象の純資産
- 7億6,600万円
決算期:直近期(連結)/譲渡前の株主:個人1名(戸邊 光男)が77.1%保有/アドバイザリー費用等が概算20百万円。株式の取得価額は非開示/連結ベース
買収理由:システム開発体制の取り込みと、売上高1,000億円に向けた規模拡大
この一覧で最大、連結売上62億4,000万円の企業グループです。創業1998年の日本ディクスを母体に、SES・SOC・人材育成・福利厚生の4社を傘下に持つ構造でした。連結営業利益は1億5,500万円→1億8,100万円→4億1,100万円と伸びている局面です。持株会社を作って複数事業をまとめておくと、グループごと引き渡せます。
社名のまま残り、2025年9月には自らコムテックを買収する側に回っています。
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本ページはINTLOOP株式会社が公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月7日