5027東証グロース

AnyMind Group株式会社のM&A実績

SNSマーケティング、ショート動画、ギフトEC、化粧品のブランド流通など、ECとSNSのまわりの会社を2025年から立て続けに買っている会社です。国内の買い手は子会社のAnyMind JapanやGROVEで、売り手は設立数年の創業者から投資ファンド、上場企業の子会社まで幅があります。東南アジアの会社も買っていますが、このページには国内の案件だけを載せています。

AnyMind Group株式会社が公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月9日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都港区
設立
2016年(シンガポールで創業)
事業内容
アジア15か国・地域でブランドのマーケティング、EC運営、D2C、インフルエンサー支援をまとめて請け負う
売上高
573億円(2025年12月期(連結・IFRS))
営業利益
17億9,800万円
純資産
170億8,600万円

どんな会社を買っているか

買う業種
SNS・縦型ショート動画マーケティング/クリエイター・インフルエンサー支援/eギフトのSaaS/化粧品・美容雑貨のブランド流通
対象の規模
対象の売上 0.9億円〜68億円
手法
株式譲渡(子会社が全株を取得する孫会社化)が中心。取得資金に財務上の特約付きの借入を使うこともある
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社は子会社として残しています。NADESIKOは取得と同時に「NADESHIKO Beauty」へ社名を変えました。
  • 国内5件のうち4件で取得価額が開示されています。最小は4億2,000万円、最大は投資ファンドから買ったサン・スマイルの40億8,700万円です
  • 3期連続の営業赤字だったスタートアップ(AnyReach)を4億8,000万円で買っています。別途、投資家に発行していたJ-KISS型新株予約権の買い戻し資金2億2,000万円も貸し付けています
  • 設立2〜4年の会社が多く、決算が2〜3期分しかなくても買っています。MISMとNADESIKOは、直近1年で営業利益が急に伸びたところでの譲渡でした
  • MISMはもともとAnyMindグループの取引先でした。取引のある相手が、そのまま買い手になる例です

買収の履歴5件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年1月27日株式譲渡(子会社AnyMind Japanが全株を取得)

株式会社MISM

縦型動画を中心としたクリエイティブ制作、SNSマーケティング/東京都渋谷区/2021年12月設立

取得価額
6億4,000万円
対象の売上
3億6,600万円
対象の営業利益
1億1,700万円
対象の純資産
9,400万円

決算期:2025年10月期/譲渡前の株主:代表者(羽部 千織)90%、個人2名が各5%/アドバイザリー費用等の概算5百万円を加えた合計額は645百万円

買収理由:縦型動画のクリエイティブ制作とSNSマーケティングの体制強化

設立4年、売上は3,200万円→1億800万円→3億6,600万円、営業利益は400万円→700万円→1億1,700万円と、直近1年で一気に伸びたところでの譲渡です。取得価額6億4,000万円は営業利益の5.5倍、純資産の約6.8倍。もともとAnyMindグループと営業取引のあった会社で、取引先がそのまま買い手になった形です。

買収後存続2026年10月9日時点

2026年1月29日に株式譲渡を実行する予定と開示されました。その後の商号変更や合併の開示は確認できていません。

確認元:当社連結子会社による株式会社MISMの全株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ

出典:当社連結子会社による株式会社MISMの全株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ

2026年1月16日株式譲渡(子会社GROVEが全株を取得)

株式会社Bcode

クリエイター支援/東京都港区/2019年6月設立

取得価額
―
対象の売上
2億900万円
対象の営業利益
7,800万円
対象の純資産
1億2,000万円

決算期:2025年5月期/譲渡前の株主:小林大志氏(代表者)67%、漣優起氏(代表者)16%、その他17%/相手先の強い要請により非開示。「直前事業年度末の連結純資産額の15%を下回る金額」。連結純資産は約170億円のため、約25億円を下回ると読める

買収理由:クリエイター支援事業の強化

売上は5,500万円→1億1,400万円→2億900万円、営業利益は1,600万円の赤字から7,800万円の黒字へ。赤字だった会社が2年で利益率37%まで来たところでの譲渡です。金額は伏せられています。

買収後存続2026年10月9日時点

2026年1月16日に株式譲渡を実行する予定と開示されました。その後の商号変更や合併の開示は確認できていません。

確認元:当社連結子会社による株式会社Bcodeの全株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ

出典:当社連結子会社による株式会社Bcodeの全株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ

2025年12月18日株式譲渡(子会社AnyMind Japanが全株を取得)。財務上の特約付きの借入で資金を調達

株式会社サン・スマイル

化粧品・美容雑貨のブランド流通、自社ブランドの企画・販売/東京都港区/2017年7月(創業1997年5月)設立

取得価額
40億8,700万円
対象の売上
68億1,200万円
対象の営業利益
4億5,000万円
対象の純資産
18億6,500万円

決算期:2025年3月期/譲渡前の株主:投資ファンドのJ-STAR(J-STAR No.3 SS, LPなど5つの組合で100%)/アドバイザリー費用等の概算12百万円を加えた合計額は4,099百万円。新株予約権の行使分も含めて全株を取得/売上・営業利益は買い手のIFRS基準への組替調整後の数値(純資産は日本基準)

買収理由:SNS・ECのマーケティングと、化粧品のオフライン流通網を組み合わせる

創業1997年、売上68億1,200万円・営業利益4億5,000万円・純資産18億6,500万円で、40億8,700万円。営業利益の9.1倍、純資産の2.2倍です。売り手は投資ファンドのJ-STARで、ファンドが育てた会社が次に事業会社へ渡る流れです。営業利益は5億1,600万円→2億9,400万円→4億5,000万円と振れていましたが、2025年6月までの直近12か月では6億7,200万円と開示されており、こちらで見ると約6倍です。

買収後存続2026年10月9日時点

2026年1月1日に全株式を取得し、社名のまま子会社になりました(決算短信の重要な後発事象)。

確認元:2025年12月期決算短信〔IFRS〕(連結)

出典:当社連結子会社による株式会社サン・スマイルの全株式の取得(連結子会社化)及び財務上の特約が付された金銭消費貸借契約の締結に関するお知らせ

2025年8月29日株式譲渡(子会社AnyMind Japanが全株を取得)

株式会社NADESIKO

バーチャルインフルエンサーのノウハウを使った縦型ショート動画マーケティング/東京都渋谷区/2023年5月設立

取得価額
4億2,000万円
対象の売上
1億3,100万円
対象の営業利益
7,500万円
対象の純資産
4,900万円

決算期:2025年4月期/譲渡前の株主:株式会社ライスカレープラス(上場企業MUSCAT GROUPの100%子会社)が100%保有/アドバイザリー費用等の概算6百万円を加えた合計額は426百万円

買収理由:縦型ショート動画マーケティングの取り込み

設立2年、決算は2期分だけ。2期目に売上1億3,100万円・営業利益7,500万円(利益率57%)まで伸ばしたところで、4億2,000万円。営業利益の5.6倍です。売り手は上場企業MUSCAT GROUPの子会社で、グループ内の会社分割で事業を整理したうえで手放しています。

買収後社名変更2026年10月9日時点

取得の完了と同時に「NADESHIKO Beauty株式会社」へ商号を変更しました。

確認元:株式会社NADESIKOの株式の取得(連結子会社化)完了及び商号変更に関するお知らせ

出典:当社連結子会社による株式会社NADESIKOの全株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ

2025年2月14日株式譲渡(子会社AnyMind Japanが全株を取得)

AnyReach株式会社

住所を知らなくても贈れるeギフト機能「AnyGift」の開発・運営(導入700社超)/東京都中央区/2021年10月設立

取得価額
4億8,000万円
対象の売上
8,800万円
対象の営業利益
△5,600万円
対象の純資産
△100万円

決算期:2024年9月期/譲渡前の株主:創業者(中島 功之祐)98%、ほか2名2%/アドバイザリー費用等7.5百万円を加えた合計額は487.5百万円。これとは別に、AnyReachが発行していたJ-KISS型新株予約権の買い戻し資金として220百万円を貸し付け

買収理由:eギフト機能を取り込み、国内外の取引先ブランドにクロスセルする

3期連続の営業赤字(1,300万円→4,900万円→5,600万円の損失)、純資産はマイナス100万円。それでも4億8,000万円で売れています。売上は1,000万円→2,900万円→8,800万円と毎年伸び、導入企業はリリースから3年弱で700社を超えていました。利益ではなく、伸びと顧客数が評価された案件です。投資家に出していたJ-KISS(転換型の新株予約権)の買い戻し資金2億2,000万円も、買い手側が用意しています。現経営陣は譲渡後も経営に関わります。

買収後存続2026年10月9日時点

2025年3月に取得が完了し、2025年12月期の決算短信でもグループに統合を終えた会社として挙げられています。

確認元:2025年12月期決算短信〔IFRS〕(連結)

出典:当社連結子会社によるAnyReach株式会社の全株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された4件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社MISM6億4,000万円(売上の1.75倍・営業利益の5.5倍)
  • 株式会社サン・スマイル40億8,700万円(売上の0.60倍・営業利益の9.1倍)
  • 株式会社NADESIKO4億2,000万円(売上の3.21倍・営業利益の5.6倍)
  • AnyReach株式会社4億8,000万円(売上の5.45倍)※営業赤字での譲渡

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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