株式会社セイワホールディングスのM&A実績
めっき・塗装・表面処理といった、いわゆる町工場を買い集めている会社です。直近1年で5件、すべてが国内の中小製造業で、売り手は全件が個人株主でした。創業1949年、1955年、1958年、1974年といった老舗が並びます。製造業のオーナー社長にとって、もっとも自分事になる買い手のひとつです。
株式会社セイワホールディングスが公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月7日(新しい開示が出たら追加します)
会社概要
- 本社
- 愛知県名古屋市
- 設立
- ―
- 事業内容
- 金属表面処理(めっき)、塗装、表面加工などの製造業の持株会社
- 売上高
- 80億1,100万円(2026年5月期(連結・IFRS))
- 営業利益
- 15億200万円
- 純資産
- 62億6,600万円
どんな会社を買っているか
- 買う業種
- 金属表面処理(めっき)/塗装/表面処理・表面加工/電線・ケーブル加工/道路保安用品
- 対象の規模
- 対象の売上 2.2億円〜11.3億円
- 手法
- 株式譲渡(子会社化)が中心。事業だけを譲り受ける形も使う
- 赤字でも買うか
- 黒字の会社のみ
- 買収後の扱い
- 買った会社は社名のまま持株会社の傘下に入る形です。上場して日が浅く、その後の再編の開示がまだないため、傾向と呼べるほどの事例はありません。
- 取得価額は全件で非開示です。理由は「相手先の意向及び当事者間の守秘義務契約」。売り手が個人のときに金額が出にくい、という傾向がここでもはっきり出ています
- ただし大庭塗装工業所については「当社の直前事業年度末の連結純資産額の15%を上回る金額」と明記されました。直前期の連結純資産62億6,600万円の15%=約9億4,000万円を超えると読めます
- 算定方法は毎回「外部の専門家による法務・財務に関する調査の結果等を合理的に勘案」と書かれています
- 純資産が売上を上回る会社が複数あります。設備を持つ製造業では珍しくなく、価格の土台になります
買収の履歴5件
すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。
株式会社栄進電機
電線・ケーブル加工販売、電子部品卸/千葉県松戸市/1988年4月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 9億1,300万円
- 対象の営業利益
- 9,100万円
- 対象の純資産
- 4億1,700万円
決算期:直近期/譲渡前の株主:個人2名(中野 淳治 99.6%、中野 文栄 0.4%)/相手先の意向及び守秘義務契約に基づき非開示
買収理由:半導体関連分野への事業領域の拡大
売上9億1,300万円・営業利益9,100万円(利益率10.0%)・純資産4億1,700万円。売上は3期で13億2,300万円→8億1,500万円→9億1,300万円と一度大きく落ちてから戻している最中です。株式の99.6%を1人で持つ、典型的なオーナー企業でした。
大栄パーカー株式会社
表面処理・表面加工業/神奈川県川崎市/1981年4月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 2億2,000万円
- 対象の営業利益
- 8,300万円
- 対象の純資産
- 4億2,300万円
決算期:直近期/譲渡前の株主:個人1名(長澤 弘典)が100%保有/非開示
買収理由:表面処理分野の事業基盤の拡充
この一覧で最小、かつ最も利益率が高い会社です。売上2億2,000万円に対して営業利益8,300万円で、利益率37.9%。3期とも増収増益で、純資産4億2,300万円は売上の約2倍あります。規模が小さくても、利益率と蓄積があれば買い手は動きます。
保安道路企画株式会社
道路保安用品の販売およびリース(輸入・国内販売)/神奈川県横浜市/1974年9月創業(2020年3月設立)設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 11億3,300万円
- 対象の営業利益
- 1億3,900万円
- 対象の純資産
- 11億2,200万円
決算期:直近期/譲渡前の株主:個人(森 健太郎)20.0%ほか。一部の株主は守秘義務により非開示/相手方の意向により非開示
買収理由:事業領域の拡大
売上11億3,300万円・営業利益1億3,900万円で、3期とも増収増益。純資産11億2,200万円は売上とほぼ同額です。筆頭株主の持株が20%で、株式が分散している会社でも成立しています。
株式会社大庭塗装工業所
塗装業/静岡県浜松市/1958年8月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- 6億1,600万円
- 対象の営業利益
- 1億1,400万円
- 対象の純資産
- 16億1,700万円
決算期:直近期/譲渡前の株主:個人株主6名が100%保有/非開示。ただし「当社の直前事業年度末の連結純資産額の15%を上回る金額」と明記されている
買収理由:塗装分野の取り込み
この案件は、金額が非開示でも下限が読める珍しい例です。買い手の直前期の連結純資産は62億6,600万円なので、その15%=約9億4,000万円を上回る金額だったことになります。対象は売上6億1,600万円・純資産16億1,700万円。売上が9億5,000万円→4億6,800万円→6億1,600万円と振れ、営業利益も3億5,000万円→△300万円→1億1,400万円と大きく動いていますが、純資産の厚さが評価されたと読めます。株主は6名に分かれていました。
三鷹金属工業株式会社の金属表面処理(めっき)事業
金属表面処理(めっき)/愛知県あま市/1949年3月設立
- 取得価額
- ―
- 対象の売上
- ―
- 対象の営業利益
- ―
- 対象の純資産
- ―
非開示/対象事業の業績は開示されていません
買収理由:めっき事業の生産体制の強化
創業1949年の会社から、めっき事業だけを切り出して買っています。買い手側も1955年創業の冨士鍍金工業所です。会社全体を手放さずに一部門だけを譲る形は、本業を続けたい売り手と噛み合います。
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本ページは株式会社セイワホールディングスが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月7日