523A東証グロース

株式会社セイワホールディングスのM&A実績

めっき・塗装・表面処理といった、いわゆる町工場を買い集めている会社です。直近1年で5件、すべてが国内の中小製造業で、売り手は全件が個人株主でした。創業1949年、1955年、1958年、1974年といった老舗が並びます。製造業のオーナー社長にとって、もっとも自分事になる買い手のひとつです。

株式会社セイワホールディングスが公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月7日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
愛知県名古屋市
設立
―
事業内容
金属表面処理(めっき)、塗装、表面加工などの製造業の持株会社
売上高
80億1,100万円(2026年5月期(連結・IFRS))
営業利益
15億200万円
純資産
62億6,600万円

どんな会社を買っているか

買う業種
金属表面処理(めっき)/塗装/表面処理・表面加工/電線・ケーブル加工/道路保安用品
対象の規模
対象の売上 2.2億円〜11.3億円
手法
株式譲渡(子会社化)が中心。事業だけを譲り受ける形も使う
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
買った会社は社名のまま持株会社の傘下に入る形です。上場して日が浅く、その後の再編の開示がまだないため、傾向と呼べるほどの事例はありません。
  • 取得価額は全件で非開示です。理由は「相手先の意向及び当事者間の守秘義務契約」。売り手が個人のときに金額が出にくい、という傾向がここでもはっきり出ています
  • ただし大庭塗装工業所については「当社の直前事業年度末の連結純資産額の15%を上回る金額」と明記されました。直前期の連結純資産62億6,600万円の15%=約9億4,000万円を超えると読めます
  • 算定方法は毎回「外部の専門家による法務・財務に関する調査の結果等を合理的に勘案」と書かれています
  • 純資産が売上を上回る会社が複数あります。設備を持つ製造業では珍しくなく、価格の土台になります

買収の履歴5件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年8月27日株式譲渡(子会社化)

株式会社栄進電機

電線・ケーブル加工販売、電子部品卸/千葉県松戸市/1988年4月設立

取得価額
―
対象の売上
9億1,300万円
対象の営業利益
9,100万円
対象の純資産
4億1,700万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:個人2名(中野 淳治 99.6%、中野 文栄 0.4%)/相手先の意向及び守秘義務契約に基づき非開示

買収理由:半導体関連分野への事業領域の拡大

売上9億1,300万円・営業利益9,100万円(利益率10.0%)・純資産4億1,700万円。売上は3期で13億2,300万円→8億1,500万円→9億1,300万円と一度大きく落ちてから戻している最中です。株式の99.6%を1人で持つ、典型的なオーナー企業でした。

買収後存続2026年10月7日時点

2026年8月の取得で、その後の商号変更や合併の開示はありません。

確認元:株式会社栄進電機の株式取得及び当社グループへの参画(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社栄進電機の株式取得及び当社グループへの参画(子会社化)に関するお知らせ

2026年8月5日株式譲渡(子会社化)

大栄パーカー株式会社

表面処理・表面加工業/神奈川県川崎市/1981年4月設立

取得価額
―
対象の売上
2億2,000万円
対象の営業利益
8,300万円
対象の純資産
4億2,300万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:個人1名(長澤 弘典)が100%保有/非開示

買収理由:表面処理分野の事業基盤の拡充

この一覧で最小、かつ最も利益率が高い会社です。売上2億2,000万円に対して営業利益8,300万円で、利益率37.9%。3期とも増収増益で、純資産4億2,300万円は売上の約2倍あります。規模が小さくても、利益率と蓄積があれば買い手は動きます。

買収後存続2026年10月7日時点

2026年8月の取得で、その後の商号変更や合併の開示はありません。

確認元:大栄パーカー株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:大栄パーカー株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2026年7月31日株式譲渡(子会社化)

保安道路企画株式会社

道路保安用品の販売およびリース(輸入・国内販売)/神奈川県横浜市/1974年9月創業(2020年3月設立)設立

取得価額
―
対象の売上
11億3,300万円
対象の営業利益
1億3,900万円
対象の純資産
11億2,200万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:個人(森 健太郎)20.0%ほか。一部の株主は守秘義務により非開示/相手方の意向により非開示

買収理由:事業領域の拡大

売上11億3,300万円・営業利益1億3,900万円で、3期とも増収増益。純資産11億2,200万円は売上とほぼ同額です。筆頭株主の持株が20%で、株式が分散している会社でも成立しています。

買収後存続2026年10月7日時点

2026年7月の取得で、その後の商号変更や合併の開示はありません。

確認元:保安道路企画株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:保安道路企画株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2026年6月24日株式譲渡(子会社化)

株式会社大庭塗装工業所

塗装業/静岡県浜松市/1958年8月設立

取得価額
―
対象の売上
6億1,600万円
対象の営業利益
1億1,400万円
対象の純資産
16億1,700万円

決算期:直近期/譲渡前の株主:個人株主6名が100%保有/非開示。ただし「当社の直前事業年度末の連結純資産額の15%を上回る金額」と明記されている

買収理由:塗装分野の取り込み

この案件は、金額が非開示でも下限が読める珍しい例です。買い手の直前期の連結純資産は62億6,600万円なので、その15%=約9億4,000万円を上回る金額だったことになります。対象は売上6億1,600万円・純資産16億1,700万円。売上が9億5,000万円→4億6,800万円→6億1,600万円と振れ、営業利益も3億5,000万円→△300万円→1億1,400万円と大きく動いていますが、純資産の厚さが評価されたと読めます。株主は6名に分かれていました。

買収後存続2026年10月7日時点

2026年6月の取得で、その後の商号変更や合併の開示はありません。

確認元:株式会社大庭塗装工業所の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社大庭塗装工業所の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2026年6月3日事業譲受(子会社の冨士鍍金工業所が取得)

三鷹金属工業株式会社の金属表面処理(めっき)事業

金属表面処理(めっき)/愛知県あま市/1949年3月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

非開示/対象事業の業績は開示されていません

買収理由:めっき事業の生産体制の強化

創業1949年の会社から、めっき事業だけを切り出して買っています。買い手側も1955年創業の冨士鍍金工業所です。会社全体を手放さずに一部門だけを譲る形は、本業を続けたい売り手と噛み合います。

買収後存続2026年10月7日時点

事業譲受のため、売り手の三鷹金属工業は存続しています。

確認元:当社連結子会社による三鷹金属工業株式会社の金属表面処理(めっき)事業の譲受に関するお知らせ

出典:当社連結子会社による三鷹金属工業株式会社の金属表面処理(めっき)事業の譲受に関するお知らせ

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