7804東証スタンダード

株式会社ビーアンドピーのM&A実績

中期経営計画で「当社の事業活動に必要な経営資源を有している企業とのM&A」を重点戦略に掲げ、社内でM&Aのチームを組んでいる会社です。これまでの2件はどちらも社長個人が主な株主の、売上6億〜9億円の販促・印刷まわりの会社で、取得価額も手数料も金額で開示しています。広告代理店(イデイ)で販路と企画力を、紙器加工会社(新和)で量産の生産力を、と自社に足りない機能を1社ずつ足していく買い方です。

株式会社ビーアンドピーが公表した適時開示2件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
大阪府大阪市
設立
―
事業内容
インクジェット出力を中心に、店頭の販促物・オーダーグッズ・パッケージ・デジタルサイネージまで企画から制作まで手がける総合販促支援企業。全国6拠点・24時間の生産体制を持つ
売上高
44億9,500万円(2025年10月期(連結))
営業利益
7億100万円
純資産
38億1,000万円

どんな会社を買っているか

買う業種
広告代理店・販促物の企画デザイン/紙器加工・販促什器の製造
対象の規模
対象の売上 6.2億円〜9.0億円
手法
株式譲渡(100%取得による子会社化)
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社は社名のまま子会社として残しています。一方で拠点は統合する方針で、イデイの大阪本社は2025年9月に親会社の大阪本店へ移り、東京オフィスも2026年8月に開設する親会社の都内新拠点へ統合する計画です(2025年10月期決算短信)。
  • 取得価額は2件とも金額で開示されています。イデイは6,163万円、新和は1億9,730万円
  • 仲介手数料等も別に開示されています。イデイは3,875万円で株式の価額の6割強、新和は6,035万円で約3割。小さい案件ほど、価額に対する手数料の比率が重くなる例です
  • 営業赤字の会社を買った実績があります。イデイは2期続けて営業赤字で、純資産も3年で9,700万円から2,800万円に減っていました

買収の履歴2件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年8月3日株式譲渡(100%取得による子会社化)。契約締結と同日に取得完了

株式会社新和

展示什器・販促什器の製造をメインとした紙器加工(合紙・抜き加工)/埼玉県戸田市/1980年5月設立

取得価額
1億9,730万円
対象の売上
8億9,900万円
対象の営業利益
765万円
対象の純資産
1億8,600万円

決算期:2026年5月期/譲渡前の株主:個人1名(藤橋 孔一)が100%保有/株式の取得価額(概算)。仲介手数料等60百万円を加えた合計は約258百万円。直前期の純資産186百万円のおよそ1.06倍

買収理由:合紙・抜き加工の量産能力を取り込み、子会社イデイの企画・当社の試作・新和の量産で販促什器を一貫して手がける体制をつくる。埼玉の拠点で首都圏の営業・生産も強化

売上8億9,900万円・営業利益765万円・純資産1億8,600万円。取得価額は1億9,730万円で、純資産とほぼ同じ水準でした。売上は10億3,800万円→10億3,100万円→8億9,900万円、営業利益は2,500万円→2,900万円→765万円と、直前期に落ち込んだ局面での譲渡です。評価されたのは「両面同時合紙ができる機械を保有する数少ない企業」という設備と技術、それに買い手が強化したかった首都圏の拠点でした。業績が一時的に落ちても、代わりの利かない設備と立地があれば、純資産並みの値段はつくことが読み取れます。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年8月3日に取得完了済み。その後の商号変更や合併の開示はありません。開示の所在地(戸田市)は子会社化後の本店所在地として記載されています。

確認元:株式会社新和の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社新和の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2024年10月29日株式譲渡(100%取得による子会社化)

株式会社イデイ

広告代理店。印刷物・広告の企画、デザイン、制作(ディスプレイ・POP、イベント、ノベルティ等)/大阪府大阪市/1977年4月設立

取得価額
6,163万円
対象の売上
6億1,900万円
対象の営業利益
△2,900万円
対象の純資産
2,800万円

決算期:2023年9月期/譲渡前の株主:代表取締役の出射新也46.1%、その他個人5名37.3%(ほか自己株式16.6%)。個人株主6名から取得/株式の取得価額(概算)。仲介手数料等38.755百万円を加えた合計は約100百万円。直前期の純資産28百万円のおよそ2.2倍

買収理由:イデイが取引する多数の広告主をグループの顧客に取り込み、主要顧客を広告代理店からメーカー・広告主へ広げる

売上6億1,900万円・営業損失2,900万円・純資産2,800万円。2期続けて営業赤字、純資産も3年で9,700万円から2,800万円まで減っていた会社に、純資産の2倍強の6,163万円がついています。買い手はもともとイデイに販促物を売っていた取引先でした。評価されたのは業績ではなく、イデイが持っていた広告主との取引口座と企画提案力です。赤字でも、買い手が自力では取りにいけない顧客を持っていれば値段はつくことと、取引先が有力な買い手候補になることを示す例です。

買収後存続2026年10月12日時点

2024年11月8日に取得完了。2025年10月期決算短信と2026年8月の新和取得の開示で「グループ会社の株式会社イデイ」として社名のまま言及されています。ただし大阪本社は2025年9月に親会社の大阪本店へ移転し、東京オフィスも2026年8月に親会社の東京の拠点へ統合される計画です。

確認元:株式会社新和の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社イデイの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された2件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社新和1億9,730万円(売上の0.22倍・営業利益の25.8倍)
  • 株式会社イデイ6,163万円(売上の0.10倍)※営業赤字での譲渡

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページは株式会社ビーアンドピーが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日