7044東証スタンダード

株式会社ピアラのM&A実績

広告・マーケティング支援の周辺にある小さな制作会社・運用会社を、オーナー個人や事業会社から買っている会社です。対象は資本金6万円・50万円の若い会社から、売上15億円の老舗映像制作会社まで。いずれも「自社のサービスに足りない機能を持っている会社」を買う、という理由がはっきり書かれています。

株式会社ピアラが公表した適時開示3件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都渋谷区
設立
―
事業内容
ヘルスケア&ビューティ・食品市場の通販企業向けに、広告運用から商品開発、ブランディングまでを一気通貫で支援するマーケティング会社(通販DX・マーケティングDX・自社事業の3軸)
売上高
157億3,100万円(2025年12月期(連結))
営業利益
4,000万円
純資産
6億5,000万円

どんな会社を買っているか

買う業種
SNS運用・デジタルプロモーション/マーケティングコンサルティング・広告運用代行/TVCM・Web動画などの映像制作
対象の規模
対象の売上 2.98億円〜15.31億円(one moveは業績非開示)
手法
株式譲渡(子会社化)。100%取得が基本だが、one moveは51%だけを取得
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
手元の開示では、買った会社の吸収合併や再売却は確認できていません。一方で、業績が改善しなかった自社設立の子会社(PIALab.)は2024年に外部へ譲渡しています。
  • 取得価額を開示する会社です。3件中2件で金額が出ており、ジョシュアツリーは2億円、オニオンは3億7,000万円でした
  • 算定方法は「外部専門家にデュー・ディリジェンスを依頼し、DCF法に基づく株式価値評価結果を総合的に勘案」と毎回書かれています
  • 取引先を買うことがあります。ジョシュアツリーは2020年からの外部委託先で、「当社を熟知している」ことが買う理由として挙げられています
  • 買い手自身の規模は大きくありません。2025年12月期の連結純資産は6億5,000万円で、オニオンの取得原価3億9,000万円はその6割にあたります

買収の履歴3件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2025年11月20日株式譲渡(完全子会社化)

株式会社オニオン

TVCM・Webプロモーション映像、MV、VR/ARなどの企画・制作、SNSプロモーション/東京都港区/2002年3月設立

取得価額
3億7,000万円
対象の売上
15億3,100万円
対象の営業利益
3,100万円
対象の純資産
3億5,800万円

決算期:2025年3月期/譲渡前の株主:事業会社(株式会社プロトソリューション、沖縄県宜野湾市)が100%保有/デュー・ディリジェンス費用等(概算)20百万円を加えた合計は390百万円。直前期の純資産358百万円に対して約1.03倍、営業利益31百万円に対して約11.9倍

買収理由:映像・クリエイティブ制作力を取り込み、データ解析・広告運用と組み合わせて総合広告領域へ広げる

売上15億3,100万円・営業利益3,100万円・純資産3億5,800万円。営業利益は4,600万円→500万円→3,100万円と薄い状態が続いていましたが、価格は純資産とほぼ同じ3億7,000万円でした。利益が小さくても、純資産を積み上げてきた会社は、その額が値段の目安になる例です。売り手は創業者個人ではなく事業会社で、グループの中の制作会社を、その機能を必要とする会社に渡した形です。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年1月5日に株式取得が完了し連結子会社になりました。2025年12月期の決算短信(2026年2月)でも重要な後発事象として社名が記載されており、合併や商号変更の開示はありません。

確認元:2025年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)

出典:株式会社オニオンの株式取得(子会社化)及び特定子会社の異動に関するお知らせ

2024年3月4日株式譲渡(完全子会社化)

株式会社ジョシュアツリー

マーケティングコンサルティング、広告代理(運用代行)/東京都目黒区/2018年11月設立

取得価額
2億円
対象の売上
2億9,800万円
対象の営業利益
5,700万円
対象の純資産
3,700万円

決算期:2023年9月期/譲渡前の株主:個人1名(小嶋 泰我)が100%保有/デュー・ディリジェンス費用等(概算)2.38百万円を加えた合計は202.38百万円。外部専門家のDDとDCF法による株式価値評価を勘案して決定。直前期の営業利益57百万円に対して約3.5倍、純資産37百万円に対して約5.4倍

買収理由:外部委託先として納品効率の高かった同社を取り込み、人員を拡充して納品効率を改善する

資本金6万円、設立5年の会社に2億円がつきました。前の期は売上7,400万円・営業損失2,000万円・純資産マイナス1,000万円の債務超過で、直前期に売上2億9,800万円・営業利益5,700万円へ急回復した直後の譲渡です。買い手とは2020年からの取引先で、「お互いのことを熟知している」ことが理由に挙がっています。主要な取引先は、そのまま有力な買い手候補になり得ることを示す例です。業績は監査を受けていない数字と注記されています。

買収後不明2026年10月12日時点

2024年3月8日に株式譲渡実行予定として開示されました。その後の合併・商号変更・再譲渡の開示は手元に無く、存続を確かめる根拠もありません。

確認元:株式会社ジョシュアツリーの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社ジョシュアツリーの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2023年7月5日株式譲渡。発行済株式の51.0%のみを取得(子会社化)

one move株式会社

Instagram・TwitterなどのSNS運用を中心としたデジタルプロモーション、人材紹介、フリーランスマッチング/東京都三鷹市/2020年6月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:個人1名(原 慎吾)が100%保有/相手方との協議により非開示。「適時開示基準に該当しない軽微基準範囲内」。外部専門家のDDとDCF法による株式価値評価を勘案して決定

買収理由:SNS運用の認知・興味領域に強い同社と、自社のSNS施策サービスを組み合わせて一気通貫にする

資本金50万円、設立3年の会社です。買われたのは51%で、創業者は49%を持ったまま残りました。全部を手放さず、上場企業の傘下に入りながら持分を残す形です。開示基準に満たない軽微な案件のため、業績は省略されています。

買収後不明2026年10月12日時点

2023年7月31日に株式譲渡実行予定として開示されました。その後の残り49%の取得、合併、再譲渡などの開示は手元に無く、存続を確かめる根拠もありません。

確認元:one move株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:one move株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された2件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社オニオン3億7,000万円(売上の0.24倍・営業利益の11.9倍)
  • 株式会社ジョシュアツリー2億円(売上の0.67倍・営業利益の3.5倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

関連する記事

本ページは株式会社ピアラが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日