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橋本総業ホールディングス株式会社のM&A実績

管工機材・住宅設備機器の卸として「全国どこでも対応できる体制」を掲げ、地方の同業の卸を1県・1地域ずつ買い足してきた会社です。中部(若松物産)、関西(大和・森鋼管)、九州(永昌洋行)、北東北(ムラバヤシ)、山陰(山陰セキスイ商事)、沖縄(一心堂)と、買うたびに地域の拠点が増えています。売り手は創業家の社長個人がほとんどで、2026年からは卸だけでなく空調・ダクトの工事会社にも広げています。

橋本総業ホールディングス株式会社が公表した適時開示8件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月9日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都中央区
設立
1938年3月
事業内容
管工機材・住宅設備機器の卸売(橋本総業)を中核とする持株会社。工場・商業ビル・住宅などの工事向けに資材の販売、施工、鋼管・樹脂管の加工まで手がける
売上高
1,724億6,200万円(2026年3月期(連結))
営業利益
25億2,700万円
純資産
364億7,900万円

どんな会社を買っているか

買う業種
管工機材・住宅設備機器の卸売/衛生陶器・住宅設備機器の卸売/冷凍機・空調設備部材の卸売/配管資材の販売・施工/ダクト・空調・配管工事(管工事業)
対象の規模
対象の売上 約7億円〜約22億円(多くは「年間◯百万円程度」という概数での開示)
手法
株式譲渡で100%を取得するのが基本。沖縄の一心堂だけは53.33%(過半数)の取得。以前は持株会社が直接買っていたが、2026年からは子会社の橋本総業や大和が買い手になる形に変わっている
赤字でも買うか
黒字の会社のみ
買収後の扱い
買った会社は社名を残して子会社として持つのが基本です。2013〜2018年に買った若松物産・大和・永昌洋行・ムラバヤシは、いまも同じ社名で公式サイトのグループ企業一覧に載っています。買われた大和が、2026年には増田工業を買う側に回っています。一方、2016年に買った森鋼管は一覧に名前がありません。
  • 取得価額は全件で非開示です。理由は毎回「株式取得の相手方の意向」。相手が上場企業の積水化学工業だった山陰セキスイ商事でも、金額は出ていません
  • 業績もほとんど出ませんが、売上の規模感は書かれます。「年間700百万円程度」「1,500百万円程度」といった概数です。売上・営業利益・純資産まで開示されたのは2013年の若松物産だけでした
  • 株主が複数いても、社長がいったん全部集めてから売る形を繰り返し使っています。大和、永昌洋行、ムラバヤシの3件で、ほかの個人株主の株を先にオーナーが取得し、買い手はオーナー1人から全株を買っています
  • 買った会社の多くは、もともと橋本総業が商品を卸していた取引先です。仕入先の卸が、そのまま買い手になっている形です
  • 2025年10月に株式会社ブラストの住設建材事業(住設製品の販売・取付工事)を譲り受ける基本合意を開示していますが、最終契約の続報が確認できないため一覧には入れていません
  • 2026年の2件は、適時開示の基準に満たない規模を「有用な情報」として任意で開示したものです

買収の履歴8件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年9月29日株式譲渡(子会社の大和が100%取得=孫会社化)

増田工業株式会社

ダクト工事、空調設備工事、配管工事等の管工事業/大阪府大阪市/1958年12月(創業1951年)設立

取得価額
―
対象の売上
15億円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示(売上は概数のみ)/譲渡前の株主:増田 岳史 64.92%、他個人7名 35.08%(個人8名)/株式取得の相手方の意向により非開示/開示文の「年間1,500百万円程度」という概数。決算期の明示なし

買収理由:増田工業の「技術・施工力」と大和の「商品調達力・情報力」を組み合わせ、関西での事業を広げる

創業75年、売上15億円程度の空調・ダクト工事会社。この会社が買ってきたのはこれまで卸ばかりでしたが、ここで初めて工事会社が対象になりました。買い手は2016年にこの会社に買われた大阪の大和で、資材を売る側が、工事を請ける側を取り込む形です。株主は社長を含む個人8名に分かれていましたが、全員から100%を取得する契約になっています。

買収後実行前2026年10月9日時点

株式譲渡実行日は2026年11月2日(予定)と開示されています。

確認元:株式取得に関する株式譲渡契約締結のお知らせ

出典:株式取得に関する株式譲渡契約締結のお知らせ

2026年4月21日株式譲渡(子会社の橋本総業が取得)。発行済株式の53.33%のみ(過半数)

株式会社一心堂

冷凍機、空調設備部材、設備工具等の卸売業/沖縄県浦添市/1970年7月(創業1954年)設立

取得価額
―
対象の売上
16億円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示(売上は概数のみ)/譲渡前の株主:池原 盛兼 53.33%、他個人2名 46.67%/株式取得の相手方の意向により非開示/開示文の「年間1600百万円程度」という概数。決算期の明示なし

買収理由:沖縄県での橋本総業の事業展開を進める

沖縄で創業70年を超える冷凍機・空調部材の卸、売上16億円程度。取得したのは社長の持分53.33%だけで、残り46.67%を持つ個人2名は株主のまま残っています。この会社の案件で100%でないのはこれだけです。株主全員がそろって売らなくても、過半数を持つ株主の分だけで話がまとまることがあります。もともと橋本総業が空調設備部材を卸していた取引先でした。

買収後存続2026年10月9日時点

2026年4月21日に取得済み。商号変更・合併・売却の開示はありません。なお公式サイトのグループ企業一覧には2026年10月9日時点で社名の掲載がありません。

確認元:株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2023年5月11日株式譲渡(100%取得・子会社化)

山陰セキスイ商事株式会社

衛生陶器、住宅設備機器等の卸売業/島根県出雲市/1976年7月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:積水化学工業株式会社(上場企業)が100%保有/相手方との協議により非開示。第三者機関による株価算定で金額の妥当性を検証したと開示

買収理由:山陰地区の営業拠点とし、橋本総業との連携で同地区の事業を広げる

売り手は樹脂・住宅メーカーの積水化学工業です。メーカーが持っていた地方の販売会社を、卸の専業が引き取った案件です。業績は「非公開会社かつ相手先の要請」で非開示でした。大手の子会社であっても、本業から外れた販売会社は手放されることがあり、そのとき手を挙げるのは同じ地域で商品を流している卸です。

買収後社名変更2026年10月9日時点

推定です。公式サイトのグループ企業一覧と2026年3月期決算短信の連結子会社一覧に「山陰セキスイ商事」の名前はなく、同じ島根県出雲市の「サンセキ株式会社」が載っているため、商号を変えて存続していると見ています。商号変更の開示は確認できていません。

確認元:橋本総業ホールディングス グループ企業・関連団体

出典:株式取得(子会社化)に関する株式譲渡契約締結のお知らせ

2018年7月30日株式譲渡。もともと18.36%を保有しており、残る81.64%を取得して100%に

株式会社ムラバヤシ

管工機材、住宅設備機器等の卸売業/青森県青森市/1963年1月設立

取得価額
―
対象の売上
7億円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示(売上は概数のみ)/譲渡前の株主:村林 陽一 62.30%、橋本総業ホールディングス 16.80%、自己株式 8.50%、他個人3名/株式取得の相手方の意向により非開示/開示文の「年間700百万円程度」という概数。決算期の明示なし

買収理由:北東北、特に青森県の営業拠点とし、橋本総業との連携で同地区の事業を広げる

青森の管工機材・住宅設備の卸、売上7億円程度。買い手は買収の前から株の16.8%を持ち、ムラバヤシ側も買い手の株を持ち合っていました。長く株を持ち合ってきた取引先が、最後に全株を引き受けた形です。ほかの個人株主3名の株は、社長がいったん集めてから一括で譲渡しています。

買収後存続2026年10月9日時点

公式サイトのグループ企業一覧に「株式会社ムラバヤシ(青森県青森市)」として載っており、2026年3月期決算短信でも連結子会社です。

確認元:橋本総業ホールディングス グループ企業・関連団体

出典:株式取得に関する株式譲渡契約締結のお知らせ

2017年9月26日株式譲渡(自己株式を除く全株を取得・完全子会社化)。2017年9月に基本合意、12月26日に株式譲渡契約、2018年1月11日実行予定

株式会社永昌洋行

衛生陶器、住宅設備機器等の卸売業/福岡県福岡市/1968年6月設立

取得価額
―
対象の売上
7億円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示(売上は概数のみ)/譲渡前の株主:笠 邦彦 51.0%、自己株式 38.8%、笠 淑子 8.1%、他個人1名/株式取得の相手方の意向により非開示/開示文の「年間700百万円程度」という概数。決算期の明示なし

買収理由:九州地区の子会社とし、橋本総業の九州支店との連携で同地区の事業を広げる

福岡の衛生陶器・住宅設備の卸、売上7億円程度。発行済株式の4割近くが自己株式で、残りを親族中心の個人3名が持つ構成でした。ほかの株主2名の分は社長が先に集め、買い手は社長1人から全株を買っています。基本合意から最終契約まで約3か月でした。もともと橋本総業が衛生機器を卸していた取引先です。

買収後存続2026年10月9日時点

公式サイトのグループ企業一覧に「株式会社永昌洋行(福岡県福岡市)」として載っており、2026年3月期決算短信でも連結子会社です。

確認元:橋本総業ホールディングス グループ企業・関連団体

出典:株式取得に関する基本合意書締結のお知らせ

2016年7月28日株式譲渡(自己株式を除く全株を取得・完全子会社化)。2016年7月に基本合意、8月31日に株式譲渡契約、10月3日実行予定

森鋼管株式会社

配管冷暖房装置等の卸(サブコン向け配管資材の販売・施工)/大阪府大阪市/1950年11月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:森 俊弘 70.0%、自己株式 30.0%/株式取得の相手方の意向により非開示

買収理由:橋本総業、大和との連携を深め、関西地区の事業を広げる

大和と同時に買われた、大阪の配管資材の会社。株主は社長1人と自己株式だけで、社長1人との契約で全株が移りました。業績は開示されていません。

買収後不明2026年10月9日時点

公式サイトのグループ企業一覧にも、2026年3月期決算短信の連結子会社一覧にも社名がありません。吸収合併や売却の開示は確認できておらず、その後どうなったかは追えていません。

確認元:橋本総業ホールディングス グループ企業・関連団体

出典:株式取得に関する基本合意書締結のお知らせ

2016年7月28日株式譲渡(100%取得・子会社化)。2016年7月に基本合意、8月31日に株式譲渡契約、10月3日実行予定

株式会社大和

配管冷暖房装置等の卸(サブコン向け配管資材・鋼管の販売・施工)/大阪府大阪市/1951年7月設立

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:非開示/譲渡前の株主:向井 勉 97.8%、他個人2名/株式取得の相手方の意向により非開示

買収理由:関西地区の重要な子会社とし、橋本総業の特需販売部門との連携で同地区の事業を広げる

大阪でサブコン(設備工事会社)向けに配管資材・鋼管を販売・施工していた会社。同じ大阪の森鋼管と同時に買われました。買われてから10年後の2026年、大和は「主要子会社」として増田工業を買う側に回っています。買われた会社が、そのまま地域での次の買い手になる例です。

買収後存続2026年10月9日時点

社名のまま子会社として残り、2026年9月には増田工業の株式を取得する買い手になっています。公式サイトのグループ企業一覧にも載っています。

確認元:株式取得に関する株式譲渡契約締結のお知らせ

出典:株式取得に関する基本合意書締結のお知らせ

2013年9月26日株式譲渡(100%取得・子会社化)。当時の買い手は持株会社化前の橋本総業株式会社

若松物産株式会社

空調設備の販売及び施工等/愛知県名古屋市/1952年4月設立

取得価額
―
対象の売上
22億6,900万円
対象の営業利益
5,600万円
対象の純資産
18億2,000万円

決算期:2013年6月期/譲渡前の株主:若松 信 100%(代表取締役社長)/開示に取得価額の記載なし

買収理由:経営理念の共有を前提に、中部地区の営業基盤とする

売上22億6,900万円・営業利益5,600万円・純資産18億2,000万円。この会社の案件で業績まで開示されたのはこれだけです。営業利益率は2〜3%と卸らしく薄い一方、純資産は売上の8割に達し、3期とも少しずつ積み増していました。利益率が低くても、蓄えのある堅い会社は買われます。社長が1人で全株を持ち、決議から5日後に実行という速さでした。

買収後存続2026年10月9日時点

公式サイトのグループ企業一覧に「若松物産株式会社(愛知県名古屋市)」として載っており、2026年3月期決算短信でも連結子会社です。

確認元:橋本総業ホールディングス グループ企業・関連団体

出典:若松物産株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

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本ページは橋本総業ホールディングス株式会社が公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月9日