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株式会社ビジネスブレイン太田昭和のM&A実績

経理・人事・システムといった会社の裏方仕事を請け負う会社です。買っているのはITサービスやBPOの中小企業で、売り手の多くは創業者や個人株主です。2014年から2026年までの4件すべてで取得価額を開示しており、いくらで買ったかが分かる珍しい買い手です。直近は中期経営計画で広島を含む西日本の地域展開を掲げ、地方のIT会社も対象にしています。

株式会社ビジネスブレイン太田昭和が公表した適時開示4件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月12日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
東京都港区
設立
1967年8月
事業内容
経営会計を軸にしたコンサルティング、システム開発・運用、給与計算などのBPO(業務の外部受託)を手がける「総合バックオフィスサポーター」
売上高
421億円(2026年3月期(連結・IFRS))
営業利益
32億6,200万円
純資産
312億2,000万円

どんな会社を買っているか

買う業種
システム開発・ITインフラ構築/技術者派遣・SES/ヘルプデスク・コールセンター/給与計算・人事のBPO/保険代理店向けシステムサポート
対象の規模
対象の売上 1.8億円〜24億円(事業の切り出し案件は売上非開示)
手法
株式譲渡(全株式の取得)が中心。上場企業の事業を会社分割で新会社に切り出し、その株式を買う形も使う
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社は社名のまま子会社にするのが基本です。ただし事業が本体と重なる会社は、後から本体へ吸収合併しています(BBSアウトソーシングサービスは取得から約8年後の2024年4月に合併)。
  • 4件すべてで取得価額が開示されています。1億円(2014年)、4億円(2015年)、30億円(2023年)、5億7,000万円(2026年)
  • 算定方法も毎回書かれています。トゥインクルは「第三者評価機関によるDCF法等の算定の範囲内」、システムワンは「第三者機関のデューデリジェンスと株式価値算定を踏まえて協議」
  • 直近期に営業赤字の会社も買っています。システムワンは営業損失342万円でしたが、純資産5億1,000万円を上回る5億7,000万円で取得されました
  • 2026年9月には日本ナレッジとの資本提携(持分法適用関連会社化)も開示していますが、子会社化ではないため案件一覧には入れていません

買収の履歴4件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年5月28日株式譲渡(完全子会社化)

株式会社システムワン

エンジニア派遣(業務系・制御系アプリケーション)、技術者派遣・業務受託/広島県広島市/1985年1月設立

取得価額
5億7,000万円
対象の売上
1億8,400万円
対象の営業利益
△340万円
対象の純資産
5億1,000万円

決算期:2025年9月期/譲渡前の株主:三谷明定87.0%、宮成志緒12.0%、三谷秋恵0.5%(個人3名)/概算額。第三者機関によるデューデリジェンスと株式価値算定の結果を踏まえ、双方協議で決定。純資産510百万円の約1.1倍

買収理由:広島を含む西日本でのエリア戦略。子会社BSCや西日本統括本部との協働

売上1億8,400万円、営業損失342万円、純資産5億1,000万円。売上は2億1,300万円→1億9,700万円→1億8,400万円と3期続けて減り、営業利益も黒字から赤字に落ちていました。それでも価格は5億7,000万円で、純資産をやや上回る水準です。本業が縮んでいても、創業40年で積み上げた純資産と、広島という地盤には値段がつくことが読み取れます。代表取締役は株主ではなく、株を持つ一族と経営者が分かれている会社でも売却は成立しています。

買収後存続2026年10月12日時点

2026年5月28日に株式譲渡を実行し、完全子会社化が完了したと開示されています。その後の商号変更や合併の開示はありません。

確認元:株式会社システムワンの全株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社システムワンの全株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ

2023年12月22日株式譲渡(完全子会社化)

株式会社トゥインクル

ITソフトウェア開発、ITインフラサポート、ヘルプデスク、BPOコールセンター/東京都多摩市/1996年2月設立

取得価額
30億円
対象の売上
23億9,800万円
対象の営業利益
2億7,900万円
対象の純資産
10億9,400万円

決算期:2022年12月期/譲渡前の株主:堀内哲二(社長)86.25%、高橋治美7.5%、奥田浩文6.25%(個人3名)/概算額。第三者評価機関によるDCF法等の株式価値算定の範囲内で決定。営業利益の約10.8倍、純資産の約2.7倍

買収理由:システム基盤のサービスと、BPO事業のコールセンター業務の強化

売上23億9,800万円・営業利益2億7,900万円・純資産10億9,400万円。この会社の案件でいちばん大きい30億円です。営業利益は1億8,600万円→2億4,500万円→2億7,900万円と3期続けて伸び、純資産も7億円から10億9,000万円に増えていました。大手電機メーカー向けの実績という取引先の質と、伸びている最中の利益が、営業利益の10倍超という値段につながっています。株主は社長(86.25%)を含む個人3名でした。

買収後不明2026年10月12日時点

2024年1月29日に株式譲渡実行予定と開示されました。その後の商号変更や合併の開示は見当たりませんが、手元の資料にグループ会社一覧がなく、存続は確認できていません。

確認元:株式会社トゥインクルの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社トゥインクルの株式取得(子会社化)に関するお知らせ

2015年11月18日売り手が会社分割でBPO事業を新会社に移し、その株式を100%取得

株式会社BBSアウトソーシングサービス(セゾン情報システムズのBPO事業)

人事・給与のアウトソーシングサービス/東京都豊島区/2016年2月(新設分割により設立)設立

取得価額
4億円
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:新設会社のため確定した決算なし/譲渡前の株主:株式会社セゾン情報システムズ(上場企業)が100%保有/アドバイザリー費用等10百万円を加えた合計は410百万円(概算)。新設会社の開始貸借対照表に応じて修正される可能性ありと注記

買収理由:BPO事業の比率を高める中期目標。売り手側は事業の選択と集中

売り手は上場企業のセゾン情報システムズで、事業の選択と集中のためにBPO事業だけを切り出して売っています。売上などは新設会社のため開示されていません。取得後、この会社は2023年3月期に売上23億7,800万円・営業利益4億3,500万円・純資産10億2,700万円まで育ち(吸収合併の開示より)、2024年に本体へ合併されました。本業から外れた事業でも、専業の買い手のもとで伸びる例です。

買収後吸収合併2026年10月12日時点

2024年1月31日の取締役会で、2024年4月1日を効力発生日として親会社のビジネスブレイン太田昭和に吸収合併することが決議されました。BPO事業の合理化が目的です。

確認元:完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ

出典:株式会社BBSアウトソーシングサービスの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2014年8月26日株式譲渡(子会社化)

株式会社テクノウェアシンク

損害保険会社の保険代理店向けシステムサポート(問い合わせ対応、インストラクター派遣)/東京都新宿区/1992年3月設立

取得価額
1億円
対象の売上
9億4,600万円
対象の営業利益
4,100万円
対象の純資産
2,200万円

決算期:2014年3月期/譲渡前の株主:個人1名(山本 正博・社長)が100%保有/アドバイザリー費用等20百万円を加えた合計は120百万円(概算)。営業利益の約2.4倍、純資産の約4.5倍

買収理由:BPO事業の比率を高める中期目標と、金融系システム開発の子会社とのシナジー

売上9億4,600万円・営業利益4,100万円・純資産2,200万円。2年前は営業赤字で、純資産マイナス4,200万円の債務超過でした。そこから2期続けて黒字を出し、債務超過を抜けた直後の譲渡です。価格は1億円で、純資産の4倍以上。債務超過から立ち直った会社でも、専門知識を持つ人材がいれば値段はつきます。

買収後不明2026年10月12日時点

2014年9月1日に株式譲渡実行予定と開示されました。その後の状況を示す開示は手元になく、存続・合併は確認できていません。

確認元:株式会社テクノウェアシンクの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

出典:株式会社テクノウェアシンクの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された4件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社システムワン5億7,000万円(売上の3.10倍)※営業赤字での譲渡
  • 株式会社トゥインクル30億円(売上の1.25倍・営業利益の10.8倍)
  • 株式会社BBSアウトソーシングサービス(セゾン情報システムズのBPO事業)4億円
  • 株式会社テクノウェアシンク1億円(売上の0.11倍・営業利益の2.4倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

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本ページは株式会社ビジネスブレイン太田昭和が公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月12日