9729東証プライム

株式会社トーカイのM&A実績

介護・医療分野の「在宅」領域を買い集めている会社です。中期経営計画でシルバー事業(福祉用具レンタル、リハビリデイサービス)を成長けん引事業と位置づけ、開示資料に「積極的なM&Aなどを通じたさらなる成長」と明記しています。買う対象は売上1億円台の個人オーナー会社から、売上20億円の中堅企業まで幅があります。

株式会社トーカイが公表した適時開示5件をもとに整理しています。データ時点:2026年10月5日(新しい開示が出たら追加します)

会社概要

本社
岐阜県岐阜市
設立
1955年7月
事業内容
病院リネンサプライ・寝具レンタル・福祉用具の貸与販売・環境美化用品
売上高
1,596億6,400万円(2026年3月期(連結))
営業利益
93億8,200万円
純資産
844億3,100万円

どんな会社を買っているか

買う業種
福祉用具の貸与・販売/住宅改修/リハビリデイサービス/調剤薬局
対象の規模
対象の売上 1.4億円〜20億円
手法
株式譲渡(100%取得)と吸収分割(事業だけの切り出し)の両方
赤字でも買うか
買っている(実績あり)
買収後の扱い
買った会社の社名をそのまま残す会社です。グループ会社一覧には、介護用品レンタルだけでゆうえる・ニッショウ・ケアクレスト・ウィズ・介護センター花岡・エヴァの6社が、それぞれの社名と本社所在地のまま並んでいます。吸収合併して名前を消す買い手とは方針が違います。
  • 営業赤字の会社からも事業を買っています(2026年9月の2件はいずれも営業損失)
  • 会社ごとではなく「福祉用具事業だけ」を切り出す買い方をします。本業を残したい売り手と噛み合います
  • 価格の算定にDCF法を使い、想定レンジまで開示しています

買収の履歴5件

すべて同社が公表した適時開示から転記しています。「―」は開示が無いか、 まだ取り込めていない項目です。

2026年9月7日吸収分割(全事業)

株式会社荒木マリーン

福祉用具貸与・販売、住宅改修/熊本県熊本市/1980年6月設立

取得価額
1億8,600万円
対象の売上
1億8,600万円
対象の営業利益
△340万円
対象の純資産
1,760万円

決算期:2026年3月期/譲渡前の株主:個人3名が100%保有/DCF法。想定レンジは199〜255百万円と開示/全事業を承継

買収理由:熊本県内の顧客基盤の取り込みとシェア向上

創業1980年、純資産1,760万円、営業損失340万円。売上とほぼ同額の1億8,600万円で売れました。算定レンジの下限を下回る水準での着地です。

買収後実行前2026年10月5日時点

吸収分割の効力発生日は2026年11月1日の予定。現時点では未了です。

確認元:会社分割(簡易吸収分割)による事業の承継に関するお知らせ

出典:会社分割(簡易吸収分割)による事業の承継に関するお知らせ

2026年9月7日吸収分割(事業の一部)

株式会社K-WORKER

福祉用具貸与・販売、住宅改修/東京都新宿区/1999年8月設立

取得価額
1億2,000万円
対象の売上
1億4,100万円
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

決算期:2025年9月期/譲渡前の株主:個人1名が100%保有/DCF法。想定レンジは123〜172百万円と開示/承継対象事業の売上。本部経費を配賦できないため、事業単体の利益は非開示

買収理由:東京都内の顧客基盤の取り込みとシェア向上

会社全体は売上4億2,200万円に対して営業損失1億4,300万円、純資産もマイナス450万円。それでも福祉用具事業(売上1億4,100万円)だけを切り出して1億2,000万円で売れています。居宅介護支援・訪問介護・通所介護は売り手に残りました。

買収後実行前2026年10月5日時点

吸収分割の効力発生日は2026年11月1日の予定。現時点では未了です。

確認元:会社分割(簡易吸収分割)による事業の承継に関するお知らせ

出典:会社分割(簡易吸収分割)による事業の承継に関するお知らせ

2026年6月22日株式譲渡(100%)

QLCプロデュース株式会社

リハビリ型デイサービス、同フランチャイズ、介護システム販売/東京都品川区/1997年5月設立

取得価額
29億1,000万円
対象の売上
20億100万円
対象の営業利益
4億2,100万円
対象の純資産
9億7,400万円

決算期:2026年3月期/譲渡前の株主:出光興産株式会社が100%保有/アドバイザリー費用は未確定のため非開示

買収理由:リハビリデイサービスの全国展開(買収後206店舗・年商32億円規模)とシステム開発力の取り込み

売上20億円・営業利益4.2億円の会社を29.1億円で取得。営業利益の約6.9倍、売上の約1.45倍です。売り手は大企業(出光興産)で、ノンコア事業の整理と見られます。

買収後存続2026年10月5日時点

2026年7月の取得後も社名・本社(東京都品川区)のままグループ会社一覧に掲載されています。事業内容も「リハビリ型デイサービス事業、同事業向けシステム販売事業」と取得時のままです。

確認元:株式会社トーカイ グループ会社一覧

出典:QLCプロデュース株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

2024年12月3日株式譲渡

(長野県の介護用品レンタル事業会社)

介護用品レンタル/長野県

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

買収理由:長野県でトップシェアを持つ事業者のグループ化

開示タイトルのみ確認済み。数字は未取り込みです。

買収後存続2026年10月5日時点

グループ会社一覧に、長野県諏訪郡下諏訪町の「株式会社介護センター花岡」が介護用品レンタル会社として掲載されています。開示タイトルの「長野県でトップシェア」と符合するため、同社と見られます。社名は残っています。

確認元:株式会社トーカイ グループ会社一覧

出典:長野県においてトップシェアを誇る介護用品レンタル事業会社をグループ化

2024年6月17日株式譲渡

(リハビリデイサービス・ドラッグストア運営会社)

リハビリデイサービス、ドラッグストア/大阪府

取得価額
―
対象の売上
―
対象の営業利益
―
対象の純資産
―

買収理由:連結子会社のたんぽぽ薬局を通じた取得

開示タイトルのみ確認済み。数字は未取り込みです。

買収後存続2026年10月5日時点

グループ会社一覧に、大阪市旭区の「株式会社mik japan」が掲載されています。買い手である連結子会社たんぽぽ薬局の傘下として取得された会社と見られます。社名は残っています。

確認元:株式会社トーカイ グループ会社一覧

出典:リハビリデイサービス事業、ドラッグストア事業の譲り受けに関する株式譲渡契約の締結について

この会社に売るといくらか

取得価額が開示された3件の実績です。公表されている数字をそのまま並べたもので、 自社の価格を保証するものではありません。 営業利益率が低い業種では営業利益の倍率が大きく出るので、売上との比もあわせてご覧ください。

  • 株式会社荒木マリーン1億8,600万円(売上の1.00倍)※営業赤字での譲渡
  • 株式会社K-WORKER1億2,000万円(売上の0.85倍)
  • QLCプロデュース株式会社29億1,000万円(売上の1.45倍・営業利益の6.9倍)

自社だといくらになるかは、売却相場の考え方をご覧ください。

関連する記事

本ページは株式会社トーカイが公表した適時開示をもとに編集部が整理したものです。 同社とは資本関係・提携関係はなく、掲載にあたって金銭のやり取りはありません。 内容に誤りがある場合はお問い合わせよりご連絡ください。最終更新:2026年10月5日